中山牝馬S2018の競馬予想分析…過去の血統と種牡馬、明確な共通点とは?

2018年3月10日、中山競馬場で中山牝馬S(GⅢ/芝1800m)が行われる。ヴィクトリアマイルを見据えた馬達が出走を予定している。

トーセンビクトリーやマキシマムドパリといった重賞勝ち馬がここでも貫禄をみせつけるのか、フロンテアクイーンなどの重賞未勝利馬がここを勝ち春の飛躍につなげるのか、注目の一戦である。

開催に際し、どのような血統の馬がいい成績を残しているのか、同コースでどのような血統の馬が台頭しているのか、過去のデータをもとに見ていくことにしよう。

今回、好走血統は過去10年、コース・距離別種牡馬成績は2013年以降のレースより集計を行った。


目次

過去10年好走馬血統

着順人気種牡馬母父馬
15キングカメハメハサンデーサイレンス
21ハーツクライブライアンズタイム
37マンハッタンカフェIn excess
14ハーツクライエルコンドルパサー
21マンハッタンカフェAwesome Again
315アグネスデジタルサンデーサイレンス
13ゼンノロブロイHalling
24ステイゴールドクロフネ
35スズカマンボパラダイスクリーク
11ゴールドアリュールメジロマックイーン
210キングカメハメハA.P.Indy
34ディープインパクトTerano Run
16テレグノシスサンデーサイレンス
22ファルブラヴDeputy Minister
31タニノギムレットサンデーサイレンス
18キングカメハメハTejano Run
27タニノギムレットサンデーサイレンス
311キングカメハメハサンデーサイレンス
110キングカメハメハTejano Run
214マンハッタンカフェDixieland Band
313ゼンノロブロイシングスピール
14タニノギムレットAlzao
28フジキセキトニービン
39ブラックホークアンバーシャダイ
14アドマイヤベガノーザンテースト
215フレンチデピュティSilver Hawk
311エルコンドルパサーサンデーサイレンス
16メジロマックイーンサンデーサイレンス
213アグネスタキオンサッカーボーイ
33アドマイヤベガノーザンテースト

解析・分析:注目血統は?

近年の好走馬達の父系はキングカメハメハとサンデーサイレンス系種牡馬が大部分を占めている。

母系の傾向に注目すると

2017年 クインズミラーグロ(母父In Excess,母母父Slewpy)
2016年 シュンドルボン(母母父Riverman) ルージュバック(母母父Bold Revenue)
2015年 パワースポット(母父パラダイスクリーク,母母父Blushing Groom)
2014年 ケイアイエレガント(母父A.P. Indy) キャトルフィーユ(母父Tejano Run)
2012年 レディアルバローザ(母父Tejano Run) エオリアンハープ(母母父Secretariat)
2011年 レディアルバローザ コスモネモシン(母母父Ballad Rock)
2010年 ウェディングフジコ(母父トニービン,母母父トウショウボーイ) チェレブリタ(母母父クリスタルパレス)
2009年 ピンクカメオ(母母父Chieftain)
2008年 ヤマニンメルベイユ(母母父Bold Forbes)

といったナスルーラ系の血を持つ馬が多数見受けられる。

今年の出走予定馬ではエンジェルフェイス、キンショーユキヒメ、シャルール、フロンテアクイーン、マキシマムドパリ、レイホーロマンスなどが挙げられる。特にエンジェルフェイスは姉のキャトルフィーユ、レディアルバローザ同様の活躍に期待したい。

出走予定馬・種牡馬コース成績

種牡馬着別度数勝率複勝率
エンパイアメーカー0-1-3-120.0%25.0%
キングカメハメハ42-29-27-22612.9%30.2%
デュランダル1-0-1-99.1%18.2%
ディープインパクト30-32-28-16711.7%35.0%
メイショウサムソン5-6-9-388.6%34.5%
ロージズインメイ2-4-2-236.5%25.8%
ゼンノロブロイ3-4-2-515.0%15.0%
ヴァーミリアン0-0-0-40.0%0.0%
ハーツクライ11-6-11-8010.2%25.9%
ブラックタイド2-3-2-266.1%21.2%
ハービンジャー10-2-9-1038.1%16.9%
ステイゴールド12-20-10-1436.5%22.7%

集計期間:2013.1. 1 ~ 2017. 12. 28

解説・分析:注目血統は?

ディープインパクトとキングカメハメハの勝率・複勝率の高さが目立つが、これらに迫るのがメイショウサムソンだろう。複勝率34.5%と優秀な数字を残している一方で勝率は8.6%に留まっている。今回、出走を予定しているフロンテアクイーンやキンショーユキヒメも重賞ではあと一歩の成績が続いている。本レースで勝ちきることができるか注目したい。

その他の非サンデーサイレンス系種牡馬ではロージズインメイも複勝率は高い数字を残しており、人気薄ながらゲッカコウの好走にも期待したいところだ。

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