(C)はねひろ

復活へのハードルは険しいか――。

2018年3月11日、中京競馬場で金鯱賞(GII/芝2000m)が行われる。サトノダイヤモンド、スワーヴリチャード、ヤマカツエース、トリオンフ、サトノノブレスらが出走する。

この金鯱賞には、一昨年の菊花賞と有馬記念を制し「最強馬」の称号を得たサトノダイヤモンドが、昨秋の海外遠征から久々の出走を迎える。

実績面ではこのメンバーでも図抜けた存在ではあるものの、今ひとつ全体的なトーンは上がってこない印象がある。

ここでは、同馬の抱える3つ懸念材料について迫っていきたい。


懸念材料① 凱旋門賞惨敗の反動

サトノダイヤモンドは期待された昨秋の海外遠征で、前哨戦のフォワ賞4着、本番の凱旋門賞は生涯初の大敗である15着と厳しい結果に終わった。

シャンティイのコース形態と重い馬場が合わなかったと言われているが、それにしても負け過ぎの印象は否めない。

ここで過去10年において、日本からの遠征馬で凱旋門賞2ケタ着順に終わった馬の、国内復帰初戦の結果を振り返ってみたい。凱旋門賞の着順→国内復帰戦の着順という順番に表記している。

2011年
10着ヒルノダムール → 有馬記念6着(8番人気)
11着ナカヤマフェスタ → 引退

2014年
14着ゴールドシップ → 有馬記念3着(1番人気)

2016年
14着マカヒキ → 京都記念3着(1番人気)

実質ペースメーカーとして出走したアヴェンティーノは除いたが、連絡みが無い点と、人気ほどの結果が出ていない点が気になる。

特にマカヒキは凱旋門賞の惨敗から間隔を空けて立て直したものの、初戦は追って伸びあぐねるレースだった。サトノダイヤモンドもほぼ同じような期間立て直しを図ってはいるが、ローテーション的な期待値が高くないのは事実だろう。

懸念材料② 冴えない1週前追いきりの動き

サトノダイヤモンド自身は、調教で極端に時計を出すタイプではなく、雄大なフットワークとリズム感を刻んで好調さを見せるタイプだ。

とはいっても、1週前追い切りで格下のカフェブリッツ(1600万下)に追走からであるが遅れを取っており、どうも好調期のダイナミックなフットワークが感じられないのは事実だ。

管理する池江調教師のトーンも控え目で、復帰に向けて盤石の体制とは言えないだろう。

懸念材料③ 世代レベルに疑問

サトノダイヤモンドの年代(現5歳世代)は一時期、そのクラシックでのパフォーマンスから「最強世代」の声も高かった世代である。

同馬も3歳時に菊花賞と有馬記念を制し、最強世代のトップを印象づけたものの、同馬のその後も含め、その世代が古馬になってからは混合GⅠでほとんど結果が出ていないのが気になる。

昨年の古馬王道路線において、当該世代の最先着馬を以下にまとめてみた。

大阪杯 4着 マカヒキ(2番人気)
天皇賞春 3着 サトノダイヤモンド(2番人気)
宝塚記念 4着 シャケトラ(2番人気)
天皇賞秋 3着 レインボーライン(13番人気)
ジャパンC 4着 マカヒキ(6番人気)
有馬記念 6着 シャケトラ(7番人気)

連対すらないというのは、若干寂しい材料ではある。ちなみに、上記のレースでも勝ったのは全て現6歳世代(キタサンブラック・サトノクラウン・シュヴァルグラン)であり、見事にその世代の後塵を拝している格好だ。

今回の菊花賞には現6歳世代からはこのレース2連覇中のヤマカツエース、新たな最強世代の呼び声もある4歳世代からはスワーヴリチャードが出走してきており、決して楽な相手関係ではない。

まとめ

以上、サトノダイヤモンドについての懸念材料をまとめてみた。3歳時のパフォーマンスからは負けられない一戦ではあるものの、池江調教師のトーンも含めここは大阪杯に向けた叩きの印象も拭えない。

能力的には勝ち負けも十分可能だろうが、凱旋門賞2ケタ着順から、国内復帰戦で連絡みがないというデータを鑑みると、思い切って3着以下に落とすような馬券の買い方もアリではないだろうか。

おそらくスワーヴリチャードとの一騎打ちのような構図がオッズにも現れるだろうが、思い切った穴狙いなら消す手まである。

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