2019年4月21日、京都競馬場でマイラーズカップ(GⅡ/芝1600m)が行われる。今回は過去のデータやレース傾向を振り返り、当レースの勝ち馬候補を予想していく。
レースを楽しむ上でも馬券を買う上でも、勝ち馬の予想は欠かせない要素だ。明らかな傾向や注目のデータから、主役候補を導き出していこう。
人気が想定されるインディチャンプ、グァンチャーレ、ダノンプレミアム、パクスアメリカーナ、モズアスコットなどは過去の好走馬のデータと合致しているのだろうか?
なお、特に明記していない場合は過去10年のデータを対象とする。
目次
マイラーズカップの勝ち馬傾向
過去10年のデータを見ると、1番人気とが2番人気はそれぞれ1勝。3番人気が4勝し、それ以外の4頭は7、5、8、4番人気と、中穴の活躍が目立つ。
ではここからは注目のデータをピックアップして紹介していこう。
予想参考データ① 重賞勝ち馬が中心
まず重賞実績に目を向けると、勝ち馬10頭中8頭が芝重賞の勝ち馬。残る2頭には芝重賞で3着以内の実績があった。
さらに距離実績を見ると、勝ち馬10頭中8頭がオープンクラスの芝1600~1800mで勝っていた。
予想参考データ② 前走で上位人気が理想
前走のクラス別成績は以下の通り。
1600万下(0-0-0-6)
勝率 0.0% │ 連対率0.0% │ 複勝率0.0%
オープン特別(3-3-0-31)
勝率 8.1% │ 連対率16.2% │ 複勝率16.2%
GⅢ(1-5-7-56)
勝率 1.4% │ 連対率8.7% │ 複勝率18.8%
GⅡ(3-2-1-14)
勝率 15.0% │ 連対率25.0% │ 複勝率30.0%
GⅠ(3-0-2-18)
勝率 13.4% │ 連対率13.4% │ 複勝率21.7%
掲示板外から巻き返して優勝した馬が4頭いるように、前走着順はそれほど問われない。さらに、GⅠ組を除く勝ち馬7頭中6頭が前走で3番人気以内。着順より人気に注目すべきだろう。
予想参考データ③ 4~6歳が主力
年齢別成績は以下の通り。
4歳(3-5-1-35)
勝率 6.8% │ 連対率18.2% │ 複勝率20.5%
5歳(3-2-7-28)
勝率 7.5% │ 連対率12.5% │ 複勝率30.0%
6歳(3-1-1-31)
勝率 8.3% │ 連対率11.1% │ 複勝率13.9%
7歳(1-0-1-17)
勝率 5.3% │ 連対率5.3% │ 複勝率10.5%
8歳以上(0-2-0-15)
勝率 0.0% │ 連対率11.8% │ 複勝率11.8%
7歳で優勝した2012年シルポートは前年の覇者だった。
予想参考データ④ 牝馬は苦戦
牡・騸馬(10-10-10-119)
勝率 6.7% │ 連対率13.4% │ 複勝率20.1%
牝馬(0-0-0-7)
勝率 0.0% │ 連対率0.0% │ 複勝率0.0%
予想参考データ⑤ 関西馬が優勢
美浦(1-0-2-25)
勝率 3.6% │ 連対率3.6% │ 複勝率10.7%
栗東(9-10-8-100)
勝率 7.1% │ 連対率15.0% │ 複勝率21.3%
2019年の主役候補は?
中心となるのはダノンプレミアム。前走の金鯱賞を制し、芝2000m以下では5戦無敗、重賞4勝と底を見せていない。
昨年の安田記念を制したモズアスコットは、昨年のこのレースで2着。前走の香港マイルは7着だったが、GⅡなら格上の存在だ。
インディチャンプは東京新聞杯を、パクスアメリカーナは京都金杯を、ともに前走で1番人気に応えて重賞初制覇を飾った。GⅢ組の成績があまり良くないのは気になるところだが、引き続き期待できる。
グァンチャーレは7歳ながら、この半年で芝1600mのオープン特別を2勝と、年齢的な衰えを感じさせない。重賞勝ちのある舞台でチャンスは十分。