2019年5月26日、東京競馬場で目黒記念（GⅡ／芝2500m）が行われる。今回は過去のデータやレース傾向を振り返り、当レースの勝ち馬候補を予想していく。
レースを楽しむ上でも馬券を買う上でも、勝ち馬の予想は欠かせない要素だ。明らかな傾向や注目のデータから、主役候補を導き出していこう。
人気が想定されるブラストワンピース、アイスバブル、ポポカテペトル、ムイトオブリガード、ルックトゥワイスなどは過去の好走馬のデータと合致しているのだろうか？
なお、特に明記していない場合は過去10年のデータを対象とする。
目次
目黒記念の勝ち馬傾向
過去10年のデータを見ると、1番人気はわずか1勝、2番人気は勝利なし。勝ち馬10頭中6頭が7番人気以下で、10年中7年で馬単8,000円を超えている。ハンデ戦らしく、かなり波乱含み。
ではここからは注目のデータをピックアップして紹介していこう。
予想参考データ① 準オープン以上の芝2400m以上でＶ実績が必要
まず距離実績に目を向けると、勝ち馬10頭中9頭が芝2400m以上で勝っており、うち8頭は準オープン以上で勝利していた。芝2400m以上で未勝利だった1頭は、芝2400mのオープン特別で2着があった。
なお、重賞初勝利を飾った馬が7頭おり、重賞実績はそれほど問われない。。
予想参考データ② ＧⅢ組、オープン特別組が主力
前走のクラス別成績は以下の通り。
1000万下（0-0-1-3）
勝率 0.0％ │ 連対率0.0％ │ 複勝率25.0％
1600万下（2-2-0-19）
勝率 8.7％ │ 連対率17.4％ │ 複勝率17.4％
オープン特別（4-4-4-51）
勝率 6.3％ │ 連対率12.7％ │ 複勝率19.0％
ＧⅢ（3-0-2-13）
勝率 16.7％ │ 連対率16.7％ │ 複勝率27.8％
ＧⅡ（0-2-1-26）
勝率 0.0％ │ 連対率6.9％ │ 複勝率10.3％
ＧⅠ（1-2-2-25）
勝率 3.3％ │ 連対率10.0％ │ 複勝率16.7％
勝ち馬の前走は、芝2000m以上の重賞かオープン特別、もしくは芝2400m以上のオープン特別で1着。
なお、掲示板外から巻き返して優勝した馬が5頭いるように、前走着順はあまり問われない。
予想参考データ③ 高齢馬も活躍
年齢別成績は以下の通り。
4歳（2-1-3-26）
勝率 6.3％ │ 連対率9.4％ │ 複勝率18.8％
5歳（3-8-2-33）
勝率 6.5％ │ 連対率23.9％ │ 複勝率28.3％
6歳（2-1-2-30）
勝率 5.7％ │ 連対率8.6％ │ 複勝率14.3％
7歳（2-0-2-25）
勝率 6.9％ │ 連対率6.9％ │ 複勝率13.8％
8歳以上（1-0-1-25）
勝率 3.7％ │ 連対率3.7％ │ 複勝率7.4％
予想参考データ④ 関西馬が優勢
美浦（2-4-4-56）
勝率 3.0％ │ 連対率9.1％ │ 複勝率15.2％
栗東（8-6-6-83）
勝率 7.8％ │ 連対率13.6％ │ 複勝率19.4％
予想参考データ⑤ トップハンデは苦戦傾向
勝ち馬のハンデは51～58kgと幅広い。トップハンデは【1・0・1・11】と苦戦傾向。唯一優勝した2017年フェイムゲームは、同舞台のアルゼンチン共和国杯を含め、芝2500m以上の重賞を3勝していた。
2019年の主役候補は？
中心となるのはルックトゥワイス。芝2500mで準オープンを勝ち、今年の日経新春杯で2着の実績がある。前走の新潟大賞典は4着だったが、距離延長で前進が見込める。
連覇を狙うウインテンダネスは、昨年のこのレースで重賞初制覇を飾り、秋のアルゼンチン共和国杯でも4着と健闘。距離延長と、実績のある東京へのコース替わりで、巻き返しがあっていい。
ムイトオブリガードは全5勝中4勝が芝2400m以上で、昨秋のアルゼンチン共和国杯で2着と好走。東京は4戦3勝2着1回と相性抜群で、重賞制覇に期待がかかる。
日経賞で2着の実績があるチェスナットコート、昨年のステイヤーズＳで2着だったアドマイヤエイカンにもチャンスがある。
メンバー唯一のＧⅠ馬で1番人気が濃厚のブラストワンピースは、トップハンデの59kgをどう見るか。実績は申し分ないが、関東馬という点でもやや割り引いて考える必要があるだろう。
