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史上7頭目となる無敗の2冠馬へ――。

2019年5月26日、東京競馬場で東京優駿・日本ダービー(GⅠ/芝2400m)が行われる。世代の頂点を決めるレースで最も注目を集めているのがサートゥルナーリアだ。

暮れのホープフルステークスを圧巻のパフォーマンスで制し、直行した皐月賞でもヴェロックスやダノンキングリーをねじ伏せて無敗の皐月賞馬となった。ダービーではディープインパクト以来となる無敗のダービー馬の誕生が期待されている。

しかし、本当にサートゥルナーリアがダービーを制す可能性は高いのだろうか? 死角はないのか?

そこで今回はいくつかの角度からサートゥルナーリアを読み解いていこう。


実力は折り紙付き〜ハイレベルだった皐月賞〜

まず実力に関しては……「折り紙付き」と言っていいだろう。

ホープフルステークスを終えた時点では実力に懐疑的な声もあった。皐月賞を迎えるにあたり、

・ホープフルステークスのレベルの低さ
・皐月賞直行という異例のローテーション
・血統馬であるため、期待が実際の実力を下回っている可能性

これらの可能性があったからだ。

もっとも、そんな疑問は皐月賞で吹き飛んでしまった。

皐月賞ではヴェロックスやダノンキングリーにこそ僅差だったものの、4着以下には2馬身差以上をつけている。4着のアドマイヤマーズはNHKマイルカップを快勝。皐月賞のレベルの高さを証明した。

また、完璧な競馬だったダノンキングリーに比べると、サートゥルナーリアはスムーズさを欠く場面が見られた。それでいて勝ち切る強さを持っている点と、ダービーへの上昇度という点ではダノンキングリーよりサートゥルナーリアのほうに分があると考えるのが自然だろう。

血統背景に不安なし

血統背景にも不安は見当たらない。

父のロードカナロアはスプリントGIを勝つ快速馬だったが、種牡馬としてアーモンドアイを輩出した。母系の特徴を引き出す特性があるため、母系が中長距離血統であれば長い距離でも走ることはすでに証明されている。

サートゥルナーリアの母は日米のオークスを勝った名牝シーザリオだ。兄のエピファネイアはダービー2着、菊花賞やジャパンカップで優勝した実績があり、リオンディーズも朝日杯FS制覇、ダービー5着など実績に事欠かない。

ロードカナロア産駒がダービーを勝った実績はないものの、同じ条件で行われるオークスやジャパンカップをアーモンドアイが制覇。また、ロードカナロアの父キングカメハメハはダービー馬であり、種牡馬としてもダービー馬を輩出している。

要するに血統面は、

・ダービーを勝つポテンシャル
・ダービーとの相性、適正

これらを示す要素しかないわけだ。

実力面も血統面も疑いの余地はない。サートゥルナーリアは“ごく自然に”ダービーを勝てるだけの要素を数多く持っているわけだ。

不安要素があるとすれば…

もし無理やり不安要素を探すとするなら、

・騎手
・枠順

この2つと言えるだろう。特に枠順に関しては唯一にして最大の懸念点になる可能性がある。

ダービーは外枠不利が顕著なレースだ。7、8枠に入ってしまった馬が好走するケースは内〜中枠に比べて極端に低い。

もしサートゥルナーリアが外枠を引いた場合、一気に不安要素が増すことになるだろう。

もっとも、言い方を変えればもし内〜中枠を引いた場合、サートゥルナーリアの信頼性はさらに高まることになる。

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