6月14日に阪神競馬場で行われたマーメイドステークスで2着に入ったのは1番人気に支持されたマリアライトだった。人気に応え、重賞初挑戦初勝利とはならなかったが、2着に入って実力を示す結果となった。
マリアライトの血統はどのようなものだろうか?徹底分析を行っていこう。
血統評価は?
マリアライトは父ディープインパクト、母クリソプレーズ、その父エルコンドルパサーという血統。ディープインパクト産駒は12年1着グルヴェイグ、13年1着のマルセリーナに続いて3度目の連対となった。なお、11年と昨年はディープインパクト産駒の出走がなく、まだ3例だけだがこれで産駒が出走した年は必ず連対したことになる。
父ディープインパクト、母父エルコンドルパサーの配合はまだ頭数が少ないが、その中から今年の共同通信杯と毎日杯で3着となりプリンシパルステークスを勝ったアンビシャスが出ている。今後も楽しみな配合だ。
母系に流れるダートの一流血統
マリアライトはなんといっても母系のスケールが魅力的。父ゴールドアリュールの半兄クリソライトは13年ジャパンダートダービーを勝ち、昨年JBCクラシックでも2着と、ダート界のトップクラスを走り続けている。父ゼンノロブロイの半兄リアファルも、兵庫チャンピオンシップ2着など、3歳のダート戦線で注目される1頭だ。
そして母の全弟は06年ジャパンカップダート勝ち馬のアロンダイト。全兄のフォルトファーレンは500万で足踏みが続いているが、本馬は牝馬である分、軽さが出たのか、芝でここまで勝ち上がることができた。ダート界の超良血ではあるが、ここで芝向きの産駒を出すのはさすがディープインパクトといえるかもしれない。
ただやはり、キレは一般的な同産駒に比べると劣る。4勝中2勝が道悪で、準オープン勝ちの前走も東京にしては上がりのかかる展開となったことでエンジンのかかりの遅さを補うことができたものだった。母父エルコンドルパサーには、アイムユアーズのように3歳春から活躍する馬もいれば、4歳秋にオープン入りしたブレイズアトレイルのような遅咲きのタイプも少なくない。この馬は後者で、まだまだ成長の余地は残している。
それだけに東京や京都のような高速上がりが求められるコースでも強い競馬をする可能性も否定できない。ただし、現状はコーナーから動いていけるコースや瞬発力の優先度が低い条件が得意といえるだろう。
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