2020年8月9日、新潟競馬場でレパードステークス(GⅢ/ダート1800m)が行われる。今回は過去のデータやレース傾向を振り返り、当レースの危険な人気馬を予想していく。
馬券を買う上で特に重要なのは「どの馬を買うか」ではなく「どの馬が消しか」を見極めることだ。
人気馬を「買わない」と判断できれば、余った資金を軸馬の買い足しや穴馬の追加購入に回すことができる。そして人気馬が馬券圏外になれば配当が跳ね上がる。
「人気だから押さえようかな」と毎回人気馬を買ってしまうと回収率は落ちていく。だからこそ「買わない人気馬」を見つけることがカギになってくるのだ。
果たして、人気が想定されるデュードヴァン、ミヤジコクオウ、ラインベック、ブランクチェック、ケンシンコウらの中で危険なのはどの馬なのか。しっかり考察していこう。
過去10年のデータを参考にする。
目次
レパードステークスの人気馬成績
過去10年のデータを見ると、1番人気は4勝、2着は2回、3着は3回。人気馬が飛び込んできやすく、オッズと信頼度はある程度比例しているか。
満遍なく人気薄まで馬券になっているが、7倍台から9倍台までが過去10年で1頭も3着以内になっていないのが非常に不気味だ。
ではここからは注目のデータをピックアップして紹介していこう。
予想参考データ① 前走JDD組の取捨選択
前走JDD組(5- 2- 3-13)
勝率 21.7% │ 複勝率 43.5%
今年はケンタッキーダービーのトライアルも兼ねていたジャパンダートダービー。坂井瑠星騎手が父親の坂井英光調教師も勝てなかったレースを勝ってみせたことも感動を誘った。
傾向を見ると、もちろん勝ち負けの馬もいるが、1秒近く負けた馬も挽回している。距離で負けた馬なのか、ダートが合わなかったのか、そこも見ないといけない。
成績的にここの組が主力になるが、今年参戦したのはミヤジコクオウただ1頭。あまりにも負けすぎで、挽回は難しそうだが。
予想参考データ② 狙うなら2勝クラス
去年から降級制度がなくなったことで、下級条件における3歳馬が圧倒的有利の状況となっている。もし狙うのであれば2勝クラスを突破した馬がいいだろう。
ただ今年は京都競馬場の改修工事に伴うスケジュール変更の影響があり、データにやや違いがみられるので、1800メートル前後で勝っているか、ここで判断したい。
ブランクチェックは東京マイルのダートを勝っているが、距離的にそこが上限な感じもする。果たしてどうなるか。
予想参考データ③ ユニコーンステークスの取捨選択
ジャパンダートダービー組よりやや頭数は少ないが、1着か圏外か、非常にはっきりとしたデータが残っており、ある意味で取捨選択がしやすいかもしれない。
面白いのが、ユニコーンステークスで大きく人気を裏切った馬が挽回している。アジアエクスプレスは1番人気12着、グリムは2番人気9着、共に2秒近く負け、そこを挽回してみせた。
そのような馬は今年いないので、全切りもいい手だが、デュードヴァンは堅実に走っており、あるならこの馬ぐらいか。
2020年の危険な人気馬は?
ミヤジコクオウは人気になる見込みだが、前走がいくらなんでも負けすぎ。展開次第かもしれないが、わざわざ人気で買う必要があるのか微妙だ。レパードステークスの好走条件に合致せず、危険な人気馬の一頭になりそうだ。
また、ブランクチェックは2つ目の消しデータに合致している。この馬にとって1800メートルは長い可能性がある。牝馬は来ないわけではないが、そこまで強調もできない。
反対にライトウォーリアは危険なデータに一つも当てはまらない。前走の勝ちタイムは優秀で、多少の馬場の違いはあったにせよ、ラインベックとも戦える。伏竜ステークスはノーカウントでよく、そこさえ見なければもっと人気をしてもおかしくない。人気馬の中で最も不安要素が少ないのが、ライトウォーリアと言えそうだ。