2018年8月5日、新潟競馬場でレパードステークス(GⅢ/ダート1800m)が行われる。
2012年にホッコータルマエ(GⅠ10勝)が制したのをはじめ、第1回の2009年にトランセンド(GⅠ4勝、ドバイワールドC2着)、2010年にミラクルレジェンド(JBCレディスクラシック連覇)、2013年にインカンテーション(重賞6勝、GⅠ2着2回)なども勝った出世レース。今年も、勝ち馬には大きな飛躍が期待される。
当コーナーでは、過去のデータやレース傾向から勝ち馬を導き出していく。なお、データは第1回からの過去9年を対象とする。
目次
データ① 実績
勝ち馬9頭中8頭が3勝を挙げ、残る1頭にも2勝に加えてGⅠ2着の実績があった。昨年、11番人気で勝ったローズプリンスダムも、オープン特別を含む3勝を挙げていたように、格上のレースで実績のある馬が圧倒的に強い。
また、勝ち馬9頭中8頭にダート1800mで勝利実績があり、残る1頭も芝1800mの重賞で2着の実績があった。距離実績があれば、かなり有利になる。
データ② 前走
勝ち馬9頭の前走レースの内訳は、5頭がジャパンダートダービー、2頭がユニコーンS、2頭がダート1800mの1000万下。このいずれかから参戦する馬が中心になる。
また、勝ち馬全9頭が中6週以内。逆に、前走から2か月以上間隔が空いた馬は【0・1・2・28】と不振だ。
データ③ 性別
牡・騸馬【8・8・8・90】(勝率 7.0%)
牝馬 【1・1・1・13】(勝率 6.3%)
勝率、連対率はそれほど変わらず、牝馬も出走頭数が少ない割には健闘している。
データ④ 所属
美浦【3・1・3・53】(勝率 5.0%、連対率 6.7%)
栗東【6・8・6・48】(勝率 8.8%、連対率20.6%)
勝率、連対率ともに栗東所属馬がリード。ただ、近4年で美浦所属馬が3勝と、近年は関東馬が強い。
データ⑤ 脚質
新潟ダートはスピードが出やすい砂質で、直線も平坦であり、基本的には先行有利。このレースも、勝ち馬9頭中5頭が4コーナー2番手以内と、先行馬が優勢だ。
データ⑥ 人気
1番人気【5・1・3・0】
2番人気【3・1・1・4】
勝ち馬9頭中8頭が、1番人気か2番人気。さらに1番人気が馬券圏外となったことはなく、抜群の安定感を誇っている。
結論
勝ち馬候補の筆頭として挙げられるのは、ドンフォルティス。メンバー中でただ1頭、4勝を挙げており、そのうち2勝がダート1800mと実績は文句なし。最も多く勝ち馬が出ているジャパンダートダービー組という点も強調でき、2走前の伏竜Sを4コーナー2番手から勝っているように、このレース向きの先行力もある。ヘニーヒューズ産駒は、2014年に勝ったアジアエクスプレスと同じだ。
これに続くのはプロスパラスデイズ。ダート1800mの1000万下で3勝目を挙げての参戦で、前走が濃尾特別1着は、2013年に勝ったインカンテーションと同じ。実績、ローテともに申し分ない。気になる点があるとすれば、前走が4コーナー8番手からの差し切りだったことか。
アルクトスは連勝中で勢いがある。ダート1800mで勝ったことはないが、前走がダート1700mの1000万下で1着なら問題ないだろう。安定して先行する競馬をしている点も強みになる。
2走前にオープン特別の青竜Sを勝っているグリムも勝機は十分。ダート1800mは出走自体がないが、実績は上位だ。
2010年の優勝馬ミラクルレジェンドを母に持つグレートタイムは、1番人気の最有力候補。2勝馬だが、GⅢ2着、GⅠ3着と重賞で好走しており、実績面で大きく見劣ることはない。ジャパンダートダービー3着から参戦する臨戦過程は理想的だ。
ダート1800mで2勝に加えて1870mの重賞で2着の実績があり、先行力が武器のビッグスモーキーや、抽選対象ながらオープン特別で3着2回の実績があるコマビショウあたりも悪くない。