小倉記念2018の競馬予想分析!データから導く勝ち馬候補とは?

2018年8月5日、小倉競馬場で小倉記念(GⅢ/芝2000m)が行われる。

過去10年を見ても、2009年に16番人気のダンスアジョイ、2016年に11番人気のクランモンタナと2桁人気馬が2度優勝し、馬単万馬券が4回も出ている。波乱の要素が強く、非常に難解な重賞だ。

当コーナーでは、過去のデータやレース傾向から勝ち馬を導き出していく。なお、特に明記していない場合、過去10年を対象とする。


目次

データ① 実績

全10頭に芝2000m以上で勝利実績があり、うち6頭は芝2000mで勝っていた。まずは距離実績が重要だ。

なお、ここで重賞初制覇を飾った馬が7頭おり、そのうち2頭は格上挑戦だった。重賞実績はそれほど問われない。

データ② 前走

勝ち馬10頭中7頭が、前走も芝2000mのレース。中でも七夕賞組が3勝している。格上挑戦で優勝した2013年メイショウナルト、2017年タツゴウゲキもともに前走が芝2000mのレースだったように、同じ距離から参戦する馬が中心になる。

10頭中6頭が掲示板外から巻き返しており、前走着順は問われない。

データ③ 性別

牡・騸馬【9・10・8・6】(勝率 6.7%、連対率14.1%)
牝馬  【1・0・2・13】(勝率 6.3%、連対率 6.3%)

牝馬で優勝した2011年イタリアンレッドは、前走が七夕賞1着。3着に入った2頭も、近2走以内に勝っていた。牝馬は、近走の成績がいい馬なら狙える。

データ④ 年齢

3歳  【0・2・0・1】(勝率 0.0%、連対率66.7%)
4歳  【3・3・0・17】(勝率13.0%、連対率26.1%)
5歳  【4・3・6・33】(勝率 8.7%、連対率15.2%)
6歳  【0・1・3・34】(勝率 0.0%、連対率 2.6%)
7歳  【2・1・1・19】(勝率 8.7%、連対率13.0%)
8歳以上【1・0・0・13】(勝率 7.1%、連対率 7.1%)

勝率は4歳が断トツ。6歳は不振だが、高齢馬も侮れない。

データ⑤ 所属

美浦【0・1・1・6】(勝率 0.0%、連対率12.5%)
栗東【10・9・9・115】(勝率 7.0%、連対率13.3%)

データ⑥ ハンデ

勝ち馬のハンデは52kg~57kgと幅広い。

トップハンデは【1・1・4・7】と今ひとつ。唯一勝ったのは、2008年ドリームジャーニーで、同馬は既にGⅠ勝ちの実績があり、その後もGⅠを2勝した。よほどの実力馬でないとトップハンデは厳しい。

データ⑦ 人気

勝ち馬の人気は②⑯⑨④③③③⑥⑪④。1番人気は現在12連敗中で、過去20年まで遡っても、小倉で重賞を4勝して“小倉の鬼”と言われたメイショウカイドウが2004、05年に勝ったのみだ。

結論

まず注目したいのは、過去10年で3勝を挙げている七夕賞組のメドウラーク。全6勝が芝2000m以上で、前走を含めて芝2000mで3勝と、距離実績も申し分ない。前走が11番人気の低評価で、約3年ぶりの勝利だったことから、今回もそれほど人気になりそうにはないが、データ的に目立った不安材料はない。七夕賞、小倉記念と連勝した馬は、2011年イタリアンレッドがいる。ここを勝てば、サマー2000シリーズの優勝に大きく前進するだけに、陣営も力が入るところだろう。

七夕賞で2着だったマイネルサージュは、2走前に芝2000mでオープン特別を勝っている。ただ、不振の6歳馬である点で割り引きだ。

1番人気が予想されるトリオンフは、メンバー中で唯一、小倉で重賞を勝っている。世代別で最もいい成績を残している4歳馬であり、芝2000mで2勝し、前走も芝2000mの鳴尾記念で2着と、データ的には好材料が多い。ただ、トップハンデの57kgが気になるところ。1番人気が勝てないジンクスを破ることができるか。

3頭出しの池江泰寿厩舎は、2008年ドリームジャーニー、2014年サトノノブレスと、このレースを2勝している。同厩舎所属の4歳馬サトノクロニクル、5歳馬ストロングタイタンは、ともに芝2000mで重賞を勝った実績が光る。ただ、この両馬もハンデ57kgがどうか。トップハンデを嫌うならば、芝2000mの準オープンを勝って参戦するハンデ54kgのマウントゴールドは妙味がありそうだ。

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