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2018年8月5日、小倉競馬場で小倉記念(GⅢ/芝2000m)が行われる。出走予定馬には、七夕賞を優勝したメドウラーク、鳴尾記念を勝ったストロングタイタン、小倉大賞典を制したトリオンフなどが出走を予定する。頭数は絞られたがメンバーは揃った。

ハンデ戦ということもあり、時折大穴が飛び出すこともあるが、それよりもこの10年で1番人気が1勝もしていない事実を強調しておきたい。危険な人気馬がゴロゴロいることがわかる。それをデータを使ってあぶり出したい。特に前走GⅠだった馬もいるなど、人気になりやすい部分もある。

サマー2000シリーズの行く末を決めるかもしれず、メドウラークがここをあっさり勝ってしまえば、サマー2000シリーズのチャンピオンがほぼ決まったような状況にある。メイショウカイドウの小倉三冠に揺れた年もあるなど、小倉競馬場を代表とする名物重賞小倉記念、危険な人気馬はいないのか。データでチェックしたい。


データ① 斤量の問題

ハンデ戦ということもあり、斤量を巡るデータを見てみたい。比較的優秀なのは55キロで、これまでに3勝している。今回のトップハンデは57キロだが、この程度であれば10年間で2勝するなど特に気しなくていい。ただ、51キロ以下はこれまでに9頭出てすべて着外だ。七夕賞で人気だったレイホーロマンスは51キロと本来いいハンデだが、データ的には冴えない。

斤量の増減で見ていくと、増減なしと斤量減が同じような結果になっており、若干斤量減が上回る。斤量減の中で見ると、1キロ程度の斤量減で十分といったデータになっている。一方、斤量増は苦しい。わずか1勝しかしていないが、1キロ程度の斤量増では3着が精いっぱいだ。

トリオンフは前走56キロから1キロ増の57キロとなっている。サトノクロニクルやストロングタイタンのように前走GⅠで58キロを背負わされてからの57キロとは違う。同じ57キロでも捉え方はかなり違っている。

データ② 前走1着馬がまさかの苦戦?

イタリアンレッドのように七夕賞を勝ってここに臨み、結果的に連勝を収めたケースはある。ただし、前走1着馬がここも勝った唯一の例となっており、2着も2回ある程度だ。しかも、勝ち方にも注目だ。なんとタイム差なしの勝利がその中でも成績がいい。

今回4頭が前走1着となっているが、タイム差をつけたのはサンマルティンのみだ。去年の小倉記念2着で人気が予想されるが、多少差をつけて勝ったことが影響するのであれば随分な皮肉である。

前走は掲示板を外す負けの方がむしろ良く、前走6着以下だった馬が6勝している。この中にはGⅠも含まれているが、七夕賞で負けた馬のリベンジも見られる。ハンデが変われば流れも変わるといったところか。

データ③ その他データあれこれ

距離で見ていくと、前走と同じ距離だった馬が7勝している。七夕賞組が独占しているわけではなく、鳴尾記念や新潟大賞典、条件戦など意外と幅広い。短縮組と延長組の3勝のうち2勝は前走GⅠ出走馬、1勝は前走GⅡ出走馬によるものだ。キョウヘイとサンマルティン、この2頭には辛いデータだ。

さらに辛いのは、前走オープン特別だった馬の成績が悪い点だ。これまでに延べ26頭出たが、3着が2回あるのみである。ここでもサンマルティンが引っかかる。斤量が減り、条件面はいいはずだがデータは残酷だ。

小回りコースだから逃げ馬が残りやすいイメージかもしれないが、小倉記念では壊滅的な結果になっている。メイショウナルトが唯一3着を確保したが、これだけである。逃げて粘りこみを図るかもしれないという発想はしない方がいいかもしれない。

まとめ

メンバーは十分に揃い、ややGⅡに近いような状態といってもいい。その分、やや荒れやすいのが特徴だが、狙いにくい荒れ方とも言いにくい。単勝オッズが7倍から10倍未満までだった馬の成績が良く、10年で4勝2着が3回ある。程よく荒れて程よく配当が狙えるという、なんとも嬉しいレースだ。

ハンデ戦の極意は軽ハンデを狙うことだが、小倉記念ではあまり当てはまらない。レイホーロマンスにはちょっと嫌なデータだ。サンマルティンのようにいくつも該当する馬もいるが、サトノクロニクルやストロングタイタンは該当しなかった。この2頭の共通点は阪神2000メートルの重賞を制していることだ。

ちなみにストロングタイタンにはアブトゥラ騎手が騎乗する。アブトゥラ騎手はオーストラリアの若手であり、地区リーディングでトップを走るなど期待の若手だ。いきなり小倉競馬場で人気馬に乗ることをどう評価すべきか。どの外国人騎手も乗り慣れていない時は苦戦を強いられた。それをどう捉えるかだ。

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