2019年2月10日、東京競馬場で共同通信杯(GⅢ/芝1800m)が行われる。今回の予想考察では、過去10年のデータと傾向を振り返って軸馬にふさわしい出走馬を導き出していく。
今年はアドマイヤマーズ、クラージュゲリエ、ダノンキングリー、フォッサマグナ、ナイママらが出走する。有力馬の中で過去の好走馬と同じ傾向に該当するのはどの馬なのか?あるいは人気薄の中から台頭してくる馬がいるのか?
過去の歴史を注意深く見ていくと、2019年の当レースで台頭する馬が見えてくる。
目次
【2019年JRA重賞考察】共同通信杯の予想分析
競馬TIMESでは過去のデータを徹底分析。考察から導き出した予想のポイントをピックアップしていく。
以下が特に注目したい予想のポイントだ。
予想ポイント 人気馬が活躍?
まずは人気別の成績を見てみる。共同通信杯は人気のある馬が好走している傾向が出ている。
人気 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単勝回収値 | 複勝回収値 |
---|---|---|---|---|---|
1番人気 | 2- 2- 2- 4/ 10 | 20.0% | 60.0% | 50 | 70 |
2番人気 | 2- 3- 1- 4/ 10 | 20.0% | 60.0% | 72 | 83 |
3番人気 | 3- 2- 2- 3/ 10 | 30.0% | 70.0% | 184 | 140 |
4番人気 | 1- 0- 1- 8/ 10 | 10.0% | 20.0% | 56 | 47 |
5番人気 | 0- 1- 1- 8/ 10 | 0.0% | 20.0% | 0 | 76 |
6番人気 | 2- 2- 0- 6/ 10 | 20.0% | 40.0% | 362 | 157 |
7番人気 | 0- 0- 0- 10/ 10 | 0.0% | 0.0% | 0 | 0 |
ご覧の通り、3番人気以内の馬は複勝率6割を超えている。今回は7頭立てと少頭数もあり、軸馬を絞るなら3番人気以内の馬に据えるのがいいだろう。
※以下、3番人気以内を対象に集計
予想ポイント 前走脚質に注目
前走脚質を見てみると先行馬が圧倒的な成績を残している。
前走脚質 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単勝回収値 | 複勝回収値 |
---|---|---|---|---|---|
平地・逃げ | 0- 0- 0- 7/ 7 | 0.0% | 0.0% | 0 | 0 |
平地・先行 | 5- 4- 4- 27/ 40 | 12.5% | 32.5% | 85 | 127 |
平地・中団 | 2- 5- 2- 28/ 37 | 5.4% | 24.3% | 18 | 50 |
平地・後方 | 2- 1- 4- 27/ 34 | 5.9% | 20.6% | 25 | 38 |
平地・マクリ | 0- 0- 0- 2/ 2 | 0.0% | 0.0% | 0 | 0 |
東京1800mは逃げ有利のコースだが、共同通信杯では過去10年で逃げ切りはなく、馬券圏内に1頭も来ていない。差し・追込馬はまずまずの複勝率だが単複回収値が低い。一方、先行馬は複勝率が3割超えで単複の回収値も高く期待できる内容だ。
過去10年でも5勝しており、軸は先行馬に据えるのがいいだろう。
予想ポイント キャリアが浅い馬が有利?
次に注目したいのがキャリアだ。
キャリア | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単勝回収値 | 複勝回収値 |
---|---|---|---|---|---|
1戦 | 1- 1- 0- 5/ 7 | 14.3% | 28.6% | 87 | 65 |
2戦 | 0- 2- 4- 18/ 24 | 0.0% | 25.0% | 0 | 38 |
3戦 | 3- 4- 2- 24/ 33 | 9.1% | 27.3% | 67 | 105 |
4戦 | 5- 1- 2- 20/ 28 | 17.9% | 28.6% | 139 | 64 |
5戦 | 0- 1- 0- 8/ 9 | 0.0% | 11.1% | 0 | 33 |
6戦 | 1- 0- 1- 10/ 12 | 8.3% | 16.7% | 40 | 76 |
7戦 | 0- 0- 1- 1/ 2 | 0.0% | 50.0% | 0 | 325 |
8戦 | 0- 1- 0- 2/ 3 | 0.0% | 33.3% | 0 | 103 |
9戦 | 0- 0- 0- 3/ 3 | 0.0% | 0.0% | 0 | 0 |
過去10年データでは、キャリア4戦以内の馬で9勝して複勝率も安定している。一方で、5戦以上の馬は1勝のみで低迷している傾向だ。
軸馬はキャリア4戦以内の馬に据えるのがいいだろう。
予想ポイント 前走着順に注視
最後に前走の着順を見てみると4着以下は苦戦している傾向だ。
前確定着順 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単勝回収値 | 複勝回収値 |
---|---|---|---|---|---|
前走1着 | 4- 4- 2- 31/ 41 | 9.8% | 24.4% | 71 | 46 |
前走2着 | 3- 3- 1- 9/ 16 | 18.8% | 43.8% | 75 | 85 |
前走3着 | 2- 2- 4- 4/ 12 | 16.7% | 66.7% | 70 | 148 |
前走4着 | 0- 0- 0- 6/ 6 | 0.0% | 0.0% | 0 | 0 |
前走5着 | 0- 0- 0- 9/ 9 | 0.0% | 0.0% | 0 | 0 |
前走6~9着 | 0- 1- 1- 22/ 24 | 0.0% | 8.3% | 0 | 50 |
前走10着~ | 0- 0- 2- 10/ 12 | 0.0% | 16.7% | 0 | 169 |
ご覧の通り、前走3着以内の馬が圧倒的な成績を残している。前走4着以下だと、51頭走って馬券圏内は僅かに4頭と巻き返しは厳しい傾向だ。
軸に据えるなら前走3着以内の馬が無難だろう。
注目データまとめ
好走データをまとめていくと……
・3番人気以内
・前走先行馬
・前走3着以内
・キャリア4戦以内
となる。このデータに合致している馬の過去10年における成績はというと……
着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単勝回収値 | 複勝回収値 |
---|---|---|---|---|
3- 3- 1- 2/ 9 | 33.3% | 77.8% | 174 | 123 |
ご覧の通り、驚異的な成績となっている。
2019年の共同通信杯軸馬候補は?
今年、このデータに該当する馬を見ていくと……
アドマイヤマーズ
軸にするもよし、相手にするもよし。一つだけ言えることは、これらすべての馬を馬券から外すことは的中よりも外れに近づいてしまう可能性が高そう、ということだ。