小倉記念2021の競馬予想分析!3つのデータから導く危険な人気馬

2021年8月15日、小倉競馬場で小倉記念(GⅢ/芝2000m)が行われる。今回は過去のデータやレース傾向を振り返り、当レースの危険な人気馬を予想していく。

馬券を買う上で特に重要なのは「どの馬を買うか」ではなく「どの馬が消しか」を見極めることだ。

人気馬を「買わない」と判断できれば、余った資金を軸馬の買い足しや穴馬の追加購入に回すことができる。そして人気馬が馬券圏外になれば配当が跳ね上がる。

「人気だから押さえようかな」と毎回人気馬を買ってしまうと回収率は落ちていく。だからこそ「買わない人気馬」を見つけることがカギになってくるのだ。

果たして、人気が想定されるダブルシャープ、ファルコニア、ヴェロックス、グランスピード、ショウナンバルディらの中で危険なのはどの馬なのか。しっかり考察していこう。

過去10年のデータを参考にしていく。


目次

小倉記念の人気馬成績

過去10年のデータを見ると、1番人気は2勝、2着は1回、3着も1回。ハンデ戦という要素もあるが、人気はなかなか信用しがたい。

ハンデ戦らしく伏兵馬もよく絡むが、どちらかといえば中穴人気ぐらいの馬が狙い目と言える。取捨選択は大切にしたい。

ではここからは注目のデータをピックアップして紹介していこう。

予想参考データ① 七夕賞組の取捨選択

前走七夕賞(3- 1- 4-40)
勝率 6.3% │ 複勝率 16.7%

サマー2000シリーズもかなりの年数が経とうし、恒例行事として定着した。七夕賞から小倉記念、ポイント稼ぎで新潟記念という流れはよく見られ、七夕賞組も来ているが、数字としてはさっぱり。

勝ち馬も結構いるが、それ以外でいくと、コンマ7秒までの負けにはとどめておきたい。去年は大敗を喫した馬も絡んではいるが、例外でいいだろう。

今年はショウナンバルディとアールスターの2頭だが、ギリギリ届かないのがアールスター。ショウナンバルディは水準を満たす。

予想参考データ② 6歳馬以上は大苦戦

ハンデ戦の小倉記念だが、斤量別で見てもあまり傾向が見られず、ここから絞るのは厳しいだろう。しかし、年齢別で見ると良績が集まるのは4歳と5歳。6歳以上は大苦戦。6歳馬は過去10年で34頭出て連対なし。7歳以上の馬は1勝しかしていない。

傾向を見ると、斤量を背負った6歳以上の馬が強い。過去10年で3着以内に入った6歳以上の馬は7頭いるが、57キロ以上を背負っていた馬が3頭、56キロが1頭。54キロも1頭いるにはいるが、人気薄からの巻き返しケースだった。

ダブルシャープは54キロでの参戦だが、ここが人気になるようだと手を出しづらい。ここでもアールスターが56キロで資格はありそうだが、小倉適性でどうにかなればいいという感じか。

予想参考データ③ 人気馬たちの前走レベル

ダブルシャープとグランスピードの前走は不知火ステークス。グランスピードがほぼ平均ペースで逃げ、グランスピード自体は逃げ切りでもおかしくない走りを見せる。しかし、ダブルシャープが道中でポジションを押し上げ、最後はクビ差勝利。3着スーパーフェザーも参戦するが、斤量的にダブルシャープは微妙。それならばグランスピードを上に見たい。

ファルコニアやヴェロックスの前走はエプソムカップ。ペース的には少し速く、前に行った馬はきつかったか。上位に来た馬は末脚タイプの馬で、ファルコニアとヴェロックスの差は少ない。今回も斤量は同じなので、はっきりとした優劣はこの2頭ではつけ難い。もう1頭ヒュミドールに関しては斤量減でこの2頭とほぼ同じポジションに。ヴェロックスの小倉大賞典での走りを見る限り、ヒュミドールを上に見て馬券を買ってもいいかもしれない。

ショウナンバルディの前走は七夕賞だった。こちらは前2頭での前残りなので、レース的に評価は微妙だが、それでもなんとか3着に食い込んだあたり、地力はついてきたと言える。斤量的にはチャンスで、どれだけ走っても人気になりにくいのであれば狙うのは当然。

2021年の危険な人気馬は?

ダブルシャープは人気になる見込みだが、前走の勝ち方はお見事として、浜中俊騎手がヴェロックスを選んだのは少し不安要素か。斤量的に不知火ステークス組で抜けているとも言えないため、人気になるようなら切ってもよさそう。小倉記念の好走条件に合致せず、危険な人気馬の一頭になりそうだ。

また、ヴェロックスは3つ目の消しデータに合致している。クラシックでの成績で人気になりやすいが、GⅢレベルでも連対がない。

反対にグランスピードは危険なデータに一つも当てはまらない。クラシックは棒に振ったが、春時点で2勝していたのでクラシックに出ていればそれなりにやれていた馬。小倉自体は良く走っている。あとは距離延長がどうかだが、1800メートルしか走っていないので、距離延長はプラスに捉えたい。人気馬の中で最も不安要素が少ないのが、グランスピードと言えそうだ。

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