2026年10月25日(日)に京都芝3000mで行われる第87回菊花賞。本記事では、過去10年(2016〜2025年、2021・2022年は阪神開催)のデータを人気・枠順・前走・脚質などの切り口で整理し、今年の出走馬に当てはめて有力馬と割り引きたい馬を探る。
菊花賞 過去10年の結果
| 年 | 馬場 | 1着(人気) | 2着(人気) | 3着(人気) | 3連単 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2025 | 稍重 | エネルジコ(1) | エリキング(2) | エキサイトバイオ(13) | 140,270円 |
| 2024 | 良 | アーバンシック(2) | ヘデントール(4) | アドマイヤテラ(7) | 19,390円 |
| 2023 | 良 | ドゥレッツァ(4) | タスティエーラ(2) | ソールオリエンス(1) | 12,380円 |
| 2022 | 良 | アスクビクターモア(2) | ボルドグフーシュ(7) | ジャスティンパレス(4) | 30,010円 |
| 2021 | 良 | タイトルホルダー(4) | オーソクレース(3) | ディヴァインラヴ(6) | 79,560円 |
| 2020 | 良 | コントレイル(1) | アリストテレス(4) | サトノフラッグ(5) | 8,740円 |
| 2019 | 良 | ワールドプレミア(3) | サトノルークス(8) | ヴェロックス(1) | 23,510円 |
| 2018 | 良 | フィエールマン(7) | エタリオウ(2) | ユーキャンスマイル(10) | 100,590円 |
| 2017 | 不良 | キセキ(1) | クリンチャー(10) | ポポカテペトル(13) | 559,700円 |
| 2016 | 良 | サトノダイヤモンド(1) | レインボーライン(9) | エアスピネル(6) | 69,380円 |
勝ち馬は10頭すべて7番人気以内で、1番人気は4勝。一方で3連単が10万円を超えた年が4回あり、2・3着には人気薄がよく飛び込んでくる。C.ルメール騎手は10年で5勝し、2023年から3連覇中だ。
人気別成績|勝ち馬は7番人気以内
| 人気 | 成績 | 複勝率 |
|---|---|---|
| 1番人気 | 4-0-2-4 | 60% |
| 2番人気 | 2-3-0-5 | 50% |
| 3番人気 | 1-1-0-8 | 20% |
| 4番人気 | 2-2-1-5 | 50% |
| 5番人気 | 0-0-1-9 | 10% |
| 6〜9番人気 | 1-3-3-33 | 17.5% |
| 10番人気以下 | 0-1-3-85 | 4.5% |
1番人気の複勝率は60%と高いが、勝率は40%。1倍台が想定されるロブチェンでも、4割は負けている計算になる。2・4番人気の複勝率50%も目立つ。10番人気以下は勝ちがなく、3着以内も4回だけだ。
枠順別成績|1枠は3着以内ゼロ、7枠が最多
| 枠 | 成績 | 複勝率 | 2026年の出走馬 |
|---|---|---|---|
| 1枠 | 0-0-0-20 | 0% | エムズビギン、コンジェスタス |
| 2枠 | 3-2-0-15 | 25% | アウダーシア、ショウナンガルフ |
| 3枠 | 1-0-0-19 | 5% | ジャスティンシカゴ、バステール |
| 4枠 | 0-1-1-18 | 10% | ラージアンサンブル、ロブチェン |
| 5枠 | 1-2-1-16 | 20% | ゴーイントゥスカイ、ダノンヒストリー |
| 6枠 | 1-1-1-17 | 15% | アスクエジンバラ、サノノグレーター |
| 7枠 | 3-2-5-19 | 34.5% | キンググローリー、マジョレルブルー、シートゥサミット |
| 8枠 | 1-2-2-25 | 16.7% | ショウナンハヤナミ、チャリングクロス、ナリタエスペランサ |
意外なのは、内をロスなく回れるはずの1枠が10年で3着以内ゼロという点だ。今年は4番人気想定のコンジェスタスが1枠に入った。逆に7枠は3着以内が10回で最多。マジョレルブルー、シートゥサミットら7枠の3頭は、データ面では追い風が吹く。ロブチェンの4枠も勝ち馬が出ていない枠で、ここは気になる材料だ。
前走レース別成績|トライアル組が中心、ただし近年は別路線も
| 前走 | 成績 | 複勝率 |
|---|---|---|
| 神戸新聞杯 | 4-3-3-51 | 16.4% |
| セントライト記念 | 3-3-2-32 | 20.0% |
| 日本海S(3勝クラス) | 1-1-0-2 | 50% |
| ラジオNIKKEI賞 | 1-0-1-2 | 50% |
| 新潟記念 | 1-0-0-4 | 20% |
| 2勝クラス | 0-1-4-36 | 12.2% |
勝ち馬10頭のうち7頭は神戸新聞杯かセントライト記念を使っていた。ただし2023年以降は、ドゥレッツァ(日本海S)、エネルジコ(新潟記念)とトライアル以外からの勝ち馬が続いている。2勝クラスを勝ってきた馬は勝ち切れていないが、3着以内は5回あり、ヒモには入る。今年の2勝クラス組はダノンヒストリー、マジョレルブルー、キンググローリーの3頭だ。
前走着順|4着以下からの巻き返しはタイトルホルダーだけ
| 前走着順 | 成績 | 複勝率 |
|---|---|---|
| 1着 | 4-4-6-55 | 20.3% |
| 2着 | 4-2-3-15 | 37.5% |
| 3着 | 1-3-0-17 | 19.0% |
| 4〜5着 | 0-0-1-22 | 4.3% |
| 6着以下 | 1-1-0-40 | 4.8% |
前走で3着以内に入っていない馬は、10年で3着以内が3回しかない。前走4着以下から勝ったのは、2021年のタイトルホルダー(セントライト記念13着)だけだ。今年はゴーイントゥスカイ(セントライト記念6着)、バステール(同13着)、アスクエジンバラ(同4着)、エムズビギン(神戸新聞杯5着)、コンジェスタス(同6着)がこの条件に当たる。前走で3着以内だったのは、ロブチェン、ジャスティンシカゴ、アウダーシア、シートゥサミット、ダノンヒストリー、マジョレルブルーなどだ。
脚質|追い込みは届かない
脚質別では、逃げ2-0-0-10、先行3-2-5-30、差し4-7-4-59、追込0-0-1-49、マクリ1-1-0-1(出典:spread)。最後方から追い込むだけの馬は、10年で3着が1回あるだけだ。2021年タイトルホルダーの逃げ切りや、2022年アスクビクターモア、2023年ドゥレッツァの先行押し切りのように、前で運べる馬の好走が多い。坂の下りから残り800m付近でペースが上がるため、そこで置かれない位置にいることが条件になる。
ダービー出走組|ダービー1〜3着は複勝率42.9%
その年のダービーに出ていた馬は5-6-5-59(複勝率21.3%)、出ていない馬は5-4-5-90(同13.5%)。特にダービーで1〜3着だった馬は3-1-2-8で、複勝率は42.9%に上がる(編集部集計)。ダービー馬は2020年コントレイルが1着、2023年タスティエーラが2着と、ここ2頭は崩れていない。今年はダービー1着ロブチェン、3着バステール、4着ゴーイントゥスカイが出走する。
2026年の出走馬にデータを当てはめると
データ上の有力馬
ロブチェンは、1番人気・前走1着・ダービー1着と、プラスの条件がそろう。気になるのは4枠が未勝利という点くらいだ。ジャスティンシカゴは、セントライト記念1着からの参戦で、2024年のアーバンシックと同じ。父も同じスワーヴリチャードだ。シートゥサミットは、神戸新聞杯3着で7枠に入り、データ上の条件は悪くない。
割り引きたい馬
コンジェスタスは1枠かつ前走6着で、データ上は苦しい。ゴーイントゥスカイも前走6着からの巻き返しが必要になる。ダノンヒストリーは2勝クラス組の0勝というデータに当てはまるが、ルメール騎手は2020年にアリストテレス(2勝クラス勝ち)で2着に来ている。勝ち切りまではともかく、2・3着の候補には残る。
まとめ
過去10年の菊花賞は、勝ち馬が7番人気以内に収まる一方、2・3着には人気薄が絡みやすい。前走3着以内、ダービー上位、7枠がデータ上のプラス材料で、1枠と前走4着以下はマイナス材料だ。2017年の不良馬場のように、雨で馬場が渋ると3連単が大きく荒れた年もある。週末の天気と当日の馬場発表もあわせて確認したい。

