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2018年8月26日、札幌競馬場でキーンランドカップ(GⅢ/芝1200m)が行われる。出走予定馬には、高松宮記念2着のレッツゴードンキ、前哨戦UHB賞を制したクリーンファンキー、京王杯スプリングカップを勝ったムーンクエイクがいる。サマースプリントシリーズもいよいよ終盤戦だ。

札幌競馬場で開催された過去10回のキーンランドカップを見ると、1番人気の信用度はさほど高くない。1勝2着3回3着3回だ。馬券の軸にはいいが、単勝を買う人には少し気になる部分だ。過去には16番人気の馬が勝つなどとんでもない大波乱が演じられてきた。危険な人気馬も当然ながら存在する。

秋のスプリンターズステークスに向けて始動を開始した馬、サマースプリントシリーズに向けて何とかチャンピオンを目指そうとする馬がいるが、この中から危険な人気馬を洗い出したい。


データ① 上がりの脚は無意味?

上がり3ハロンのタイムがいいとその馬から買いたくなるのが人情だが、キーンランドカップでは避けないといけない。上がり3ハロン1位だった馬の成績は同率を含めると13頭いるが、2勝2着1回3着1回、着外は9頭もいる。2位は11頭いるが、1勝2着1回3着3回、こちらもさほどパッとしない。追い込みで決まることもあるが、基本は前で決着しやすい。

ムーンクエイクには少し嫌なデータである。ムーンクエイクは東京や阪神といった外に出せばいいようなコースで結果を出してきた。前走の京王杯スプリングカップも33秒2の脚で勝っている。初めての斤量58キロ、洋芝、1200メートルと要素として難しい。他にもトゥラヴェスーラは後ろからの競馬が多い。逃げらしい逃げがあまりいない今年のキーンランドカップでは出番は果たしてあるか。

データ② 無視できない函館SS組

前走のレースで見ていくと、函館スプリントステークス組が強い。これまでに3勝を挙げている。2017年は1頭もいなかったが、何か1頭は絡むような感覚でいいだろう。ただし、その際にチェックしたいのは函館スプリントステークスでの着順だ。3着までに入った馬の着順を見ると、最低でも4着、心強いのは3着以内の結果である。しかし、1番人気1着や6番人気2着、7番人気3着など人気と着順がそこまで離れていない。

今年で見ると10番人気2着のヒルノデイバローは傾向から外れる。1番人気3着のナックビーナスも微妙だ。人気より着順が悪い馬は過去10回の中では1頭も絡んでいない。確かにスプリント戦線で一定の結果を出してはいるが、データで見るとやや割引が必要か。どうにも北海道では勝ち切れない。ここもどうか。

データ③ その他データあれこれ

3歳勢は斤量が軽くなり、チャンスは大きくこの10年で2勝している。しかし、求められる中身はレベルが高い。2016年の覇者ブランボヌールはNHKマイルカップで6着に入っている。他にも函館スプリントステークスやアイビスサマーダッシュで結果を出した馬が結果を残している。準オープンで勝ったダノンスマッシュ、葵ステークス2着のトゥラヴェスーラは水準の可能性、1000万条件を勝ったカイザーメランジェはちょっと足りないか。

UHB賞が前哨戦と言われるのは同じ舞台札幌1200メートルのオープン特別だからである。ところが、過去10回の傾向を見ると前走UHB賞だった馬はわずか1頭勝利しただけで、すべて着外だ。延べ25頭が挑戦し1頭だけ勝った。それがエポワスである。ちなみにUHB賞では1番人気7着だった。

後にGⅠを3勝し、函館1200メートルで4連勝した勢いでキーンランドカップに臨んだストレイトガールは逃げた馬を差し切れず2着に終わっている。UHB賞に勝利したからその勢いで何とかなるわけではない。今回斤量4キロ増のクリーンファンキーにはきついか。

まとめ

格より勢いという言葉があるが、牝馬が活躍する重賞だからか前走1着馬の成績がいい。大敗した馬は格上のレースで使った馬が多く、同じような格のレースではやや厳しいか。レッツゴードンキもやや後ろで競馬をするのでそれがどうか。なかなか勝ち切れない馬であり、差し届かずというのはあるかもしれない。

ムーンクエイクには不安要素があまりに多い。ナックビーナスはちょっと前走が物足りないか。キーンランドカップは時計勝負にまずならない。1分8秒台後半の勝負になる。速い時計はいらない。しかも台風が直撃する可能性すらあり、馬場状態の悪化が予想される。速い時計で勝った馬、函館スプリントステークスで1分7秒台で走ったヒルノデイバローやナックビーナスは反動も気になるところだ。

狙うなら余力を少し残して勝った馬、ダノンスマッシュあたりを狙いたいものだ。

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