(C)はねひろ

2017年11月26日、東京競馬場でジャパンカップ(GI/芝2400m)が行われる。

キタサンブラック、レイデオロ、ソウルスターリング、シュヴァルグランなど豪華なメンバーが集結した今年のジャパンカップだが、どんなレースが展開されるのか今から待ち遠しいところだ。

現役最強馬の呼び声高いキタサンブラックが1番人気になると考えられるが、今回はもう一頭の最有力候補、サトノクラウンについて分析していく。

果たして、サトノクラウンは天皇賞で惜敗した借りを返すことができるのだろうか?


期待① M.デムーロ騎手の騎乗

何と言っても鞍上にM.デムーロ騎手を確保できたことは好材料である。

当初はシュヴァルグランに騎乗すると思われたが、デムーロ騎手が最終的に選んだのがサトノクラウンだった。

今年のGⅠ勝利は既に歴代最多の6勝を数え、これは2005年と2006年の武豊騎手、2007年の安藤勝己騎手、2011年の池添謙一騎手に続いて4人目となる記録であり、しかもまだGⅠレースは年内にジャパンカップを含めて6レースも残している状況での達成だ。

更に驚くべきことは、この6勝すべてが別の馬で勝利している点である。

フェブラリーステークス  ゴールドドリーム
宝塚記念         サトノクラウン
スプリンターズステークス レッドファルクス
菊花賞          キセキ
エリザベス女王杯     モズカッチャン
マイルチャンピオンシップ ペルシアンナイト

先週行われたマイルチャンピオンシップでは、スプリンターズステークスを連覇したコンビのレッドファルクスを弟のC.デムーロに譲って(?)、自身はペルシアンナイトを選択し、見事勝利に導いている。

この怖いもの知らずの状況の中で今回でM.デムーロ騎手が選択したのがサトノクラウン。選択しただけで十分に強調材料になり得るのだ。

期待② 前走の敗因

前走、10月29日に東京競馬場芝2000メートルで行われた、GⅠ天皇賞(秋)で宝塚記念勝利以来4ヶ月休養明けで挑んだサトノクラウンは勝ったキタサンブラックとクビ差の2着と惜敗した。

これまでに見たことがないような不良馬場の中で行われたレースは、キタサンブラックが出遅れ場内がどよめく中、進んでいった。

サトノクラウンは中段の少し前から徐々に前に進出し、スタートの出遅れを取り返すべくキタサンブラックが内々を早めにまわったのと同じような位置取りで追走、直線ではキタサンブラックの内側で懸命に追い上げたが僅かに届かなかった。

このレースは武豊騎手の神騎乗とも言われているが、デムーロ騎手にとっても渾身の騎乗であり、負けはしたが条件次第では十分に逆転可能であることをファンに印象づけるには十分であった。

不安 馬場状態

ただし、全く不安要素がないわけではない。サトノクラウンとM.デムーロ騎手のコンビには不安材料がある。

それは、デムーロ騎手騎乗時のサトノクラウンの成績を見てもらえればわかる。

2016年 2月 京都記念    GⅡ 重  1着
2017年 2月 京都記念    GⅡ 稍重 1着
2017年 4月 大阪杯     GⅠ 良  6着
2017年 6月 宝塚記念    GⅠ 稍重 1着
2017年 10月 天皇賞(秋)  GⅠ 不良 2着

なんと、掲示板を外した1回(大阪杯)のみ良馬場で、それ以外はすべて道悪とも言える馬場状態での競馬だったのである。

今週末は雨は予想されていないものの、今秋の開催は雨天続きで馬場が荒れていることを考慮すれば、良馬場でも逆に好材料と見ることもできるが……。

また、全成績に対象を広げてみても良馬場では2歳時にGⅢ東京スポーツ杯2歳ステークスを勝ったこともあるが、良馬場となぜかあまり縁がない(=良馬場のレースに出ることが少ない)。サトノクラウンは3歳以降の重賞では昨年の香港ヴァーズ以外での勝ちがない。

馬場適性という点だけは若干の不安をデータ上は感じざるをえないのである。

まとめ

キタサンブラックとの戦いが続くサトノクラウン。

今年はここまで1勝(宝塚記念)2敗(大阪杯・天皇賞(秋))とキタサンブラックに対抗できる最有力候補であることは間違いない。

ローテーションから見ても、天皇賞(秋)組は過去10年で6勝2着6回3着7回と申し分ない成績となっている。

万全の態勢で迎えるジャパンカップ、その結末は、果たして――。

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