2017年11月26日、東京競馬場でジャパンカップ(GI/芝2400m)が行われる。
キタサンブラック、レイデオロ、サトノクラウンらが出走するが、どんなレースが展開されるのか? 台頭する可能性を秘めた伏兵とは?
11月22日には最終追い切りが美浦、栗東の東西トレーニングセンターで行われた。これを受けて、体調や仕上がり具合を一週前の調教と最終追い切りから考察していく。
目次
最終追いきり診断
まずはキタサンブラックやサトノクラウン、レイデオロといった有力馬たちを見ていくことにしよう。
キタサンブラック牡5歳(栗東・清水厩舎)
調教評価A
一週前追い切りは黒岩騎手が乗って6F81.1秒(馬なり・稍重)で併入、いい感じの仕上がり具合に見えた。
今週もCWコースを黒岩騎手を背にビップレボルシオン(牡6歳1000万下)を2馬身追い掛けて6F84.2秒の平凡なタイムで半馬身先着だった。
タイムは出ていないが反応は非常に良く、息を抜く素振りも見せずに前走の疲れを感じさせない動きと毛づやで輸送競馬をして完璧に近い状態になりそう。天皇賞(秋)の不良馬場での疲れが心配されたが、気にする必要はなさそうだ。
サトノクラウン牡5歳(美浦・堀厩舎)
調教評価A-
一週前追い切りは美浦南Wコース(良)を調教助手が手綱をとって5F69.5秒、上がり13.6秒(馬なり)
19日に調教助手騎乗で美浦坂路4F55.3秒(稍重)をマークし、動き、反応も良くなっている。
こちらも前走の疲労は気にせずに乗り込めている。
なお、レースではM.デムーロが騎乗することが発表された。
レイデオロ牡3歳(美浦・藤沢厩舎)
調教評価A
一週前追い切りでは美浦坂路を調教助手を背に54.7-40.2-26.2-13.0の4Fタイムを馬なりでマーク。
今週の最終追い切りではジャパンカップでも騎乗予定のC.ルメールが美浦へ出向いて騎乗。良馬場の美浦南Wコースをレッドライジェル(1600万下)、キングオブアームズ(500万下)との3頭併せ、馬なりで8F53.7秒、上がり12.7秒で併入、楽に追走して反応良く抜群の仕上がりに見える。
サウンズオブアース牡6歳(栗東・藤岡厩舎)
調教評価B+
札幌記念・京都大賞典と使われているが精力的に乗り込まれている。
一週前追い切りは栗東Cコースを調教助手が騎乗してシェルブルック(500万下)との2頭併せ、一杯に追われた状態で6F80.2秒上がり12.0秒で半馬身先着。
今週の最終追い切りでも栗東Cコースを調教助手を背に、一杯に追われたテーオーフォルテ(500万下)との2頭併せ6F84.9秒上がり12.0秒で馬なり追走し、最後はきっちりと併入。
本番は田辺裕信が騎乗予定、一週前にしっかり追って今週は軽く調整のいつものパターン。昨年2着の実績から調整に狂いは無さそう。
ソウルスターリング牝3歳(美浦・藤沢厩舎)
調教評価B+
一週前追い切りでは美浦南Wコース(稍重)、調教助手騎乗でラユロット(1600万下)との併せ、5F71.1秒上がり13.2秒馬なりで1馬身遅れ。
今週はC.ルメール騎乗で(レースではC.デムーロ騎乗予定)Wコース(良馬場)を先週と同じラユロットとの併せ馬での一週前追い切り。
5F67.6秒上がり12.2秒、馬なりで2馬身先着。この秋では最高の動きが出来ている。
ラストインパクト牡7歳(栗東・角居厩舎)
調教評価B-
一週前追い切りは調教助手騎乗で、栗東Cウッドコース(稍重)を5F65.9秒上がり12.3秒のタイムをゴール前仕掛けでマーク。
今週の最終追い切りも調教助手が騎乗して栗東Cウッドコース(良馬場)を併せ馬5F63.9秒上がり12.5秒のタイムを一杯に追ってマークするもロイヤルバローズ(2歳未勝利)に11/2馬身遅れ。
年齢とともにズブさがあらわれ、追い出してからの反応がイマイチ良くない。
マカヒキ牡4歳(栗東・友道厩舎)
調教評価A
一週前追い切りは調教助手騎乗で栗東Cウッドコース(稍重)を馬なり7F94.7秒上がり11.8秒。
今週の最終追い切りは栗東坂路(良馬場)を調教助手騎乗で4F51.3秒上がり12.9秒を馬なりでマーク。
久々にマカヒキらしい躍動した動きを見せている。
※後編に続く