2018年5月19日、京都競馬場で平安S(GⅢ/ダート1900m)が行われる。昨年はグレイトパールがここを圧勝して飛躍が期待された。今年も出走を予定しており連覇がかかる1戦である。テイエムジンソクも前走から巻き返し再びGⅠに王手をかけるためにも負けれられない1戦となる。
開催に際し、どのような血統の馬がいい成績を残しているのか、同コースでどのような血統の馬が台頭しているのか、過去のデータをもとに見ていくことにしよう。
今回、好走血統は過去5年(1900mへ距離変更後)、コース・距離別種牡馬成績は2013年以降のレースより集計を行った。
目次
過去10年好走馬血統
着順 | 人気 | 種牡馬 | 母父馬 |
---|---|---|---|
1 | 1 | キングカメハメハ | デヒア |
2 | 6 | ゴールドアリュール | エルコンドルパサー |
3 | 15 | ロージズインメイ | フォーティナイナー |
1 | 1 | アグネスデジタル | タバスコキャット |
2 | 3 | アドマイヤボス | ジェイドロバリー |
3 | 4 | ゴールドアリュール | エルコンドルパサー |
1 | 4 | シニスターミニスター | Machiavellian |
2 | 3 | アドマイヤボス | ジェイドロバリー |
3 | 5 | スペシャルウィーク | Awesome Again |
1 | 12 | アドマイヤボス | ジェイドロバリー |
2 | 7 | シンボリクリスエス | サンデーサイレンス |
3 | 4 | Ghostzapper | Smoke Glacken |
1 | 9 | ホワイトマズル | アドマイヤベガ |
2 | 5 | キングカメハメハ | Fire Maker |
3 | 1 | サウスヴィグラス | アフリート |
解析・分析:注目血統は?
リピーターも多いレースであるが、ゴールドアリュール・アドマイヤボスなどのサンデーサイレンス系の活躍が目立つ。しかし、近2年はミスタープロスペクター系の馬が優勝しており、サンデー系・非サンデー系産駒の母父もミスタープロスペクター系で占められている。こちらを重要視する必要があるだろう。
(母父ミスタープロスペクター系)
2017年 クリソライト(エルコンドルパサー)/マイネルバイカ(フォーティナイナー)
2016年 クリノスターオー(ジェイドロバリー)/クリソライト
2015年 インカンテーション(Machiavellian)/クリノスターオー
2014年 クリノスターオー/ワイルドフラッパー(Smoke Glacken)
2913年 ナムラタイタン(アフリート)
今年はサンデー系との組み合わせではジュンヴァルカンが該当する。当然、父キングカメハメハのグレイトパールも注目だろう。
グレイトパールの母父デヒアにも該当するがニアークティック系の中ではVice Regentの系統が相性が良い。
2017年 グレイトパール(母父デヒア)
2016年 アスカノロマン(母母父Deputy Minister)
2015年 ローマンレジェンド(母父Awesome Again)
2014年 ワイルドフラッパー(父Ghostzapper)
グレイトパール以外ではテイエムジンソク・クインズサターン・トップディーヴォなどが該当する。これらの馬達にも注意が必要だろう。
出走予定馬・種牡馬コース成績
種牡馬 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 |
---|---|---|---|
アグネスデジタル | 3-2-2-20 | 11.1% | 25.9% |
マンハッタンカフェ | 2-6-6-31 | 4.4% | 31.1% |
パイロ | 0-0-2-2 | 50.0% | 50.0% |
アドマイヤボス | 1-2-2-4 | 11.1% | 55.6% |
キングカメハメハ | 13-12-6-84 | 11.3% | 27.0% |
ロージズインメイ | 2-0-4-21 | 7.4% | 22.2% |
シンボリクリスエス | 1-4-2-48 | 1.8% | 12.7% |
ゼンノロブロイ | 7-4-4-34 | 14.3% | 30.6% |
ネオユニヴァース | 6-1-6-32 | 13.3% | 28.9% |
ゴールドアリュール | 7-14-7-38 | 10.6% | 42.4% |
クロフネ | 3-4-4-33 | 6.8% | 25.0% |
マヤノトップガン | 2-1-2-13 | 11.1% | 27.8% |
Giant's Causeway | 0-0-0-2 | 0.0% | 0.0% |
エンパイアメーカー | 2-1-0-13 | 12.5% | 18.8% |
カネヒキリ | 1-2-0-6 | 11.1% | 33.3% |
トーセンブライト | 0-0-0-0 | 0.0% | 0.0% |
ストーミングホーム | 0-0-1-8 | 0.0% | 11.1% |
スパイキュール | 0-0-0-1 | 0.0% | 0.0% |
プリサイスエンド | 0-1-0-4 | 0.0% | 20.0% |
集計期間:2013.1. 1 ~ 2017. 12. 28
解説・分析:注目血統は?
サンデーサイレンス系ではゴールドアリュール・カネヒキリ・ゼンノロブロイが上位となっている。今年は実績・人気面で他種牡馬産駒に劣る状況だが油断はできないだろう。人気を集めるであろうグレイトパール・テイエムジンソクの父キングカメハメハ・クロフネもこれらに次いで安定した成績を残しており、好走が期待される。