オークス2018の競馬予想分析…過去の血統と種牡馬の共通点は?

2018年5月20日、東京競馬場でオークス(GⅡ/芝2400m)が行われる。強烈な末脚で桜花賞を制したアーモンドアイの2冠となるか、2歳女王ラッキーライラックのリベンジなるか、出遅れからの大逆転で前哨戦を制したサトノワルキューレが2強を破り初栄冠となるか、注目の1戦である。

開催に際し、どのような血統の馬がいい成績を残しているのか、同コースでどのような血統の馬が台頭しているのか、過去のデータをもとに見ていくことにしよう。

今回、好走血統は過去10年、コース・距離別種牡馬成績は2013年以降のレースより集計を行った。


目次

過去10年好走馬血統

着順人気種牡馬母父馬
11FrankelMonsun
26ハービンジャーキングカメハメハ
32ステイゴールドDynaformer
11ディープインパクトシングスピール
22キングカメハメハサンデーサイレンス
35ディープンパクトAcatenango
13ディープインパクトGold Away
21マンハッタンカフェAwesome Again
36ディープインパクトCandy Stripes
12ハーツクライスピニングワールド
21ディープインパクトファルブラヴ
33ゼンノロブロイHalling
19スズカマンボグラスワンダー
25ディープインパクトデインヒル
31ディープインパクトキングカメハメハ
13ディープインパクトBertolini
22ディープインパクトMachiavellian
39ステイゴールドクロフネ
17デュランダルBluebird
28Monsunパントレセレブル
32クロフネサンデーサイレンス
11キングカメハメハSalt Lake
25ゼンノロブロイラストタイクーン
38ゼンノロブロイヘクタープロテクター
11スペシャルウィークCaerleon
22マンハッタンカフェCaerleon
34アグネスタキオンDouble Bed
14ジャングルポケットサンデーサイレンス
213フジキセキニホンピロウイナー
35フレンチデピュティサンデーサイレンス

解析・分析:注目血統は?

ディープインパクト・ハーツクライのいずれかが毎年絡んでいるレースであり、今年も両産駒から目が離せないだろう。その他にマンハッタンカフェ、ゼンノロブロイ、スズカマンボ産駒などが活躍しており、2016年のチェッキーノの母父サンデーなど母系サンデーの血にも注意が必要だ。
一方で昨年の1・2着はいずれも非サンデーのニアークティック系で決着しており、サンデー系産駒の母系もニアークティック系の血を持つ馬が相性が良いレースである。

2017年 アドマイヤミヤビ(母父クロフネ)
2016年 シンハライト(母父シングスピール
2015年 ミッキークイーン(母父Gold Away)/ルージュバック(母父Awesome Again)
2014年 ヌーヴォレコルト(母父スピニングワールド)/ハープスター(母父ファルブラヴ)
2013年 エバーブロッサム(母父デインヒル)
2012年 ジェンティルドンナ(母父Bertolini)/アイスフォーリス(母父クロフネ)
2011年 エリンコート(母父Bluebird)
2009年 ブエナビスタ(母父Caerleon)/レッドディザイア(母父Caerleon)

特に近年はSadler'S Wells・Danzig・Vice Regentの系統が相性が良い。昨年1・2着馬の父Frankelやハービンジャーも同系統である。今年の該当馬はディープ産駒のカンタービレ(母父Galileo)・レッドサクヤ(母父デインヒル)が該当する。桜花賞上位組との差をどれだけ縮め、また逆転できるか注目だ。

非サンデー系では今年はニアークティック系種牡馬産駒の出走予定はない。キングカメハメハ産駒はチェッキーノの好走があり(前述のスズカマンボの母父も同系のkingmambo)、ロードカナロア・ルーラシップ両産駒も無視できない存在だろう。特にアーモンドアイとリリーノーブルはサンデーサイレンスの血を母父もしくは母母父に持ち、前述の相性の良いニアークティック系の血も持ち合わせており好走に期待したい。

出走予定馬・種牡馬コース成績

種牡馬着別度数勝率複勝率
ロードカナロア0-0-0-00.0%0.0%
キングカメハメハ13-10-7-7911.9%27.5%
エイシンフラッシュ0-0-0-40.0%0.0%
ディープインパクト28-17-19-11515.6%35.8%
マンハッタンカフェ1-7-5-451.7%22.4%
リーチザクラウン0-0-0-10.0%0.0%
ルーラーシップ3-1-2-527.3%54.5%
ヴィクトワールピサ1-2-0-107.7%23.1%
ハーツクライ10-9-9-878.7%24.3%
オルフェーヴル0-0-0-00.0%0.0%
Blame0-0-0-00.0%0.0%

集計期間:2013.1. 1 ~ 2017. 12. 28

解説・分析:注目血統は?

過去のオークスでも好走馬を多く出しているディープインパクト・ハーツクライが出走回数、成績共に抜けている。好走例が少ないキングカメハメハの系統も同条件の相性は良く、軽視は禁物だろう。ロードカナロアは未出走で未知数だが、ルーラーシップはサンプル数が少ないが父を上回る成績を残しており注目したい。

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