2019年5月18日、京都競馬場で平安ステークス(GⅢ/ダート1900m)が行われる。今回は過去のデータやレース傾向を振り返り、当レースの勝ち馬候補を予想していく。
レースを楽しむ上でも馬券を買う上でも、勝ち馬の予想は欠かせない要素だ。明らかな傾向や注目のデータから、主役候補を導き出していこう。
人気が想定されるアナザートゥルース、オメガパフューム、サンライズソア、チュウワウィザード、ロンドンタウンなどは過去の好走馬のデータと合致しているのだろうか?
なお、特に明記していない場合は、現在の条件で施行されるようになった2013年以降(過去6年)のデータを対象とする。
目次
平安ステークスの勝ち馬傾向
過去6年のデータを見ると、1番人気は3勝。一方で7番人気、12番人気と人気薄も勝っており、2014年には3連単146万円超となるなど、波乱含み。
ではここからは注目のデータをピックアップして紹介していこう。
予想参考データ① ダート重賞勝ちの実績が必要
まず重賞実績に目を向けると、勝ち馬6頭中5頭がダート重賞の勝ち馬。残る1頭はキャリアの浅い4歳馬で、ダート重賞で掲示板に載った経験はあった。
さらに距離実績を見ると、勝ち馬全6頭がダート1800m以上で勝っており、うち4頭がダート1900mで勝っていた。
予想参考データ② 前走は3月以降の重賞かオープン特別が理想
前走のクラス別成績は以下の通り。
1600万下(0-0-0-12)
勝率 0.0% │ 連対率0.0% │ 複勝率0.0%
オープン特別(2-0-2-15)
勝率 10.5% │ 連対率10.5% │ 複勝率21.1%
GⅢ(3-4-3-36)
勝率 6.5% │ 連対率15.2% │ 複勝率21.7%
GⅡ(0-0-0-3)
勝率 0.0% │ 連対率0.0% │ 複勝率0.0%
GⅠ(1-0-0-1)
勝率 50.0% │ 連対率50.0% │ 複勝率50.0%
フェブラリーSから参戦した1頭を除く5頭の前走が、3月以降の重賞かオープン特別。
なお、勝ち馬6頭中4頭は前走で連対していたが、残る2頭は掲示板外からの巻き返しで、前走着順はあまり問われない。
予想参考データ③ 4、5歳が主力
年齢別成績は以下の通り。
4歳(3-2-0-19)
勝率 12.5% │ 連対率20.8% │ 複勝率20.8%
5歳(2-1-2-20)
勝率 8.0% │ 連対率12.0% │ 複勝率20.0%
6歳(1-2-1-18)
勝率 4.5% │ 連対率13.6% │ 複勝率21.4%
7歳(0-1-2-11)
勝率 0.0% │ 連対率7.1% │ 複勝率21.4%
8歳以上(0-0-1-9)
勝率 0.0% │ 連対率0.0% │ 複勝率10.0%
予想参考データ④ 関東馬は不振
美浦(0-0-0-19)
勝率 0.0% │ 連対率0.0% │ 複勝率0.0%
栗東(6-6-6-58)
勝率 7.9% │ 連対率15.8% │ 複勝率23.7%
2019年の主役候補は?
中心となるのは、昨年の覇者サンライズソア。ダート1900mでは、すべて重賞で3戦2勝3着1回。前走のフェブラリーSは6着だったが、得意の距離で巻き返しが望める。
オメガパフュームは昨秋にシリウスSを勝ち、今回と同じ京都ダート1900mで開催されたJBCクラシックで2着の実績がある。前走のフェブラリーSは10着だったが、GⅢなら格上の存在だ。
チュウワウィザードはダート長距離の重賞を2勝。デビューからすべて3着以内という安定感も光る。
ロンドンタウンは韓国GⅠ・コリアC連覇など重賞4勝と、実績はメンバー上位。近走は重賞で3戦連続3着以内と安定しており、チャンスは十分。
関東馬で割り引きが必要ながら、前走のアンタレスSで重賞初制覇を飾ったアナザートゥルース、同じくマーチSを制したサトノティターンは、ともにその勢いが見逃せない。