5連勝で初タイトルとなるだろうか?
2017年12月23日、阪神競馬場で阪神カップ(GII/芝内回り1400m)が行われる。サングレーザー、イスラボニータ、レーヌミノル、モズアスコット、シャイニングレイ、ダンスディレクター、ミスエルテらが出走するが、どんなレースが展開されるのか?台頭する可能性を秘めた伏兵とは?
ここでは上昇気流すさまじいモズアスコットについて分析していこう。
目次
期待・止まらない勢い
初勝利以降この馬は現在4連勝中だ。
しかもその内容が濃く、距離短縮も、遠征も、強行軍のローテも物ともせずオープン馬まで登り詰めた。
辛勝と呼べるレースもなく底知れぬ魅力を見せつけて続けており、ここすら通過点となる可能性は大きい。
不安・ベストはマイルか?
ただ、ここ2戦の走りには不安も見受けられる。
前々走初の1400戦となったレースでは直線ややもたつくところがあり直線が長い東京でなければ足元を掬われていた可能性もあった。
また前走の京都でのレースは準オープンにしては相手が薄く恵まれた印象も少なくない。1400では気持ち忙しいように見える部分もあり、強いメンバー相手だとスピード負けするシーンがあっても驚けない。
不安・内回りは不向きか
今回のレースが内回りコースであることも気がかりだ。
直線が400近くある阪神内回りを小回りと呼ぶかは微妙なところではあるが、東京、京都外回りでの連勝から機動力を求められるコースに変わることをプラスには捉えにくい。
前述の通り1400は気持ち距離不足なきらいもあり、ここ2戦は広々としたコースが味方した部分もある。爆発的な迫力のストライドを見ても内回り1400がこの馬に適した舞台とは考えづらい。力を出し切れるだろうか?
まとめ
ここまで見てきたようにモズアスコットには底知れぬ期待感があるが、コースや距離に疑問も残る。もちろん相手関係も未知数だ。
G1馬たちや同世代の実績馬を相手にモズアスコットはどんな走りを見せてくれるだろうか? 壁を超えるのか、壁にぶつかるのか?
有馬記念の前日に行われる短距離路線を締めくくる激戦も見逃せない。発走は土曜日の15時45分だ。
櫻井秀幸