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2018年2月25日、阪神競馬場で阪急杯(GⅢ/芝1400m)が行われる。レッドファルクス、モズアスコット、カラクレナイ、ディバインコード、ダイアナヘイロー、モーニン、シュウジ、ヒルノデイバローらが出走を予定しているが、どんなレースが展開されるのか?台頭する可能性を秘めた伏兵は果たしているのか?

2000年に春のスプリント王決定戦GⅠ・高松宮記念が3月末に定着すると阪神競馬場の年明け開幕週にステップレースとして行われるようになったのが阪急杯であり、現在では1着馬に高松宮記念への優先出走権が与えられる。

ただし、芝1400mで行われるようになったのは意外と最近の2006年からでスプリンター向きの高松宮記念だけでなく、ヴィクトリアマイルや安田記念など春のマイル戦線で活躍を期する馬も出走してくるレースとなっている。

配当に関しては、ステップレースとしては比較的荒れる傾向にあり、過去10年で3連単はすべて万馬券、2015年は236,350円、昨年2017年は2,483,180円と高額配当が出る年も見られるレースになっている。

2018年もこれまで同様の高配当となるのか、一転して堅く収まるのか。

今回は過去10年の阪急杯の結果を元としてデータ分析するが、特に過去の穴馬の共通項から激走馬を探っていく。


過去10年の該当馬(2008年以降・単勝6番人気以下で3着以内)

着順馬名
20171トーキングドラム
20173ナガラオリオン
20153ローブティサージュ
20142サンカルロ
20133オリービン
20103サンカルロ
20091ビービーガルダン
20083ローブデコルテ

注目点① 人気薄は狙っても単勝6番人気から8番人気まで

該当馬のリストを見てもわかるように、過去10年で馬券圏内に入った延べ30頭のうち単勝6番人気以下が8頭と三連単の配当の割には少ない印象を受ける。

しかも、2017年は2頭含まれているので、過去10年の中には該当馬が1頭もいない年も含まれている。

また、今回の該当馬を人気別に見ると、高配当になる場合の人気にはそれほど気にする必要がないことがわかるが、単勝万馬券になるような極端な人気薄を狙うのは得策ではないことがわかる。

なお、単勝1番人気の成績は万全と言えず、1番人気から5番人気までの成績にはそれほど差がないことも注目しておきたいポイントだ。

人気別集計 阪急杯 過去10年

人気着別度数勝率複勝率
1番人気2- 2- 1- 5/ 1020.0%50.0%
2番人気3- 1- 1- 5/ 1030.0%50.0%
3番人気1- 2- 0- 7/ 1010.0%30.0%
4番人気2- 3- 0- 5/ 1020.0%50.0%
5番人気0- 1- 3- 6/ 100.0%40.0%
6番人気0- 0- 1- 9/ 100.0%10.0%
7番人気2- 0- 1- 7/ 1020.0%30.0%
8番人気0- 1- 0- 9/ 100.0%10.0%
9番人気0- 0- 1- 9/ 100.0%10.0%
10番人気0- 0- 0- 10/ 100.0%0.0%
11番人気0- 0- 1- 9/ 100.0%10.0%
12番人気0- 0- 1- 9/ 100.0%10.0%
13番人気0- 0- 0- 9/ 90.0%0.0%
14番人気0- 0- 0- 9/ 90.0%0.0%
15番人気0- 0- 0- 9/ 90.0%0.0%
16番人気0- 0- 0- 9/ 90.0%0.0%
17番人気0- 0- 0- 1/ 10.0%0.0%
18番人気0- 0- 0- 1/ 10.0%0.0%

集計期間:2008年 ~ 2017年

馬名人気単勝オッズ
トーキングドラム725.7
ナガラオリオン1296.2
ローブティサージュ944
サンカルロ815.3
オリービン1179.6
サンカルロ720.4
ビービーガルダン711.1
ローブデコルテ620.1

注目点② 関東馬でも関西の騎手!

過去10年単勝6番人気以下で3着以内に入った8頭中6頭の鞍上が関西所属の騎手だ。

2010年と2014年の該当馬サンカルロは阪神競馬場芝1400mが大得意であったことや厩舎所属の吉田豊騎手がほとんどすべてのレースで騎乗していることから例外と見てよく、乗り慣れている関西の騎手が騎乗した人気薄が好走しているといえる。

騎手分類別集計 阪急杯 過去10年

騎手分類着別度数勝率複勝率
美浦1- 1- 2- 14/ 185.6%22.2%
栗東9- 9- 8-105/1316.9%19.8%
地方0- 0- 0- 3/ 30.0%0.0%
外国0- 0- 0- 6/ 60.0%0.0%

集計期間:2008年 ~ 2017年

調教師分類別集計 阪急杯 過去10年

調教師分類着別度数勝率複勝率
美浦2- 2- 2- 20/ 267.7%23.1%
栗東8- 8- 8-108/1326.1%18.2%

集計期間:2008年 ~ 2017年

馬名騎手所属厩舎
トーキングドラム関西・幸英明関東・斎藤誠
ナガラオリオン関西・国分優作関西・大根田裕
ローブティサージュ関西・池添謙一関西・須貝尚介
サンカルロ関東・吉田豊関東・大久保洋
オリービン関西・川田将雅関西・橋口弘次
サンカルロ関東・吉田豊関東・大久保洋
ビービーガルダン関西・安藤勝己関西・領家政蔵
ローブデコルテ関西・福永祐一関西・松元茂樹

注目点③ 前走は京都競馬場か阪神競馬場

前走に関して注目した時に、関西馬が中心のレースという影響もあり、今回の該当馬すべてが関西主場である京都競馬場か阪神競馬場で出走している。

前走場所別集計 阪急杯 過去10年

前走場所着別度数勝率複勝率
札幌0- 0- 0- 1/ 10.0%0.0%
函館0- 0- 0- 0/ 0
福島0- 0- 0- 0/ 0
新潟0- 0- 0- 1/ 10.0%0.0%
東京2- 1- 2- 24/ 296.9%17.2%
中山0- 0- 0- 9/ 90.0%0.0%
中京0- 0- 0- 1/ 10.0%0.0%
京都3- 6- 4- 69/ 823.7%15.9%
阪神3- 3- 4- 18/ 2810.7%35.7%
小倉0- 0- 0- 4/ 40.0%0.0%
地方0- 0- 0- 1/ 10.0%0.0%
海外2- 0- 0- 0/ 2100.0%100.0%

集計期間:2008年 ~ 2017年

馬名前走場所
トーキングドラム京都
ナガラオリオン京都
ローブティサージュ京都
サンカルロ阪神
オリービン阪神
サンカルロ阪神
ビービーガルダン京都
ローブデコルテ京都

注目点④ 前走4着以下からの巻き返しに注意!

過去10年単勝6番人気以下で3着以内に入った8頭中7頭が前走で馬券圏外の4着以下に敗れている。

全頭で集計しても前走上位着順馬の成績は奮わず、前走着順だけで判断するのは得策とはいえない。

前走着順別集計 阪急杯 過去10年

前確定着順着別度数勝率複勝率
前走1着2- 1- 2- 20/ 258.0%20.0%
前走2着0- 1- 1- 5/ 70.0%28.6%
前走3着2- 0- 0- 8/ 1020.0%20.0%
前走4着1- 4- 0- 7/ 128.3%41.7%
前走5着0- 0- 3- 11/ 140.0%21.4%
前走6~9着4- 1- 1- 25/ 3112.9%19.4%
前走10着~1- 3- 3- 52/ 591.7%11.9%

集計期間:2008年 ~ 2017年

馬名前走着順
トーキングドラム4
ナガラオリオン5
ローブティサージュ14
サンカルロ4
オリービン15
サンカルロ2
ビービーガルダン6
ローブデコルテ5

注目点⑤ 開幕週は内枠の人気薄に注意

開幕週で芝の状態が内外関係なく良好であることを反映して、今回の該当馬のほとんどが距離ロスなく走ることができる内枠となっている。

出走馬全体で見ても同じような傾向が出ているので枠順は検討する上で要注目だ。

枠番別集計 阪急杯 過去10年

枠番着別度数勝率複勝率
1枠2- 3- 1-13/1910.5%31.6%
2枠4- 2- 3-10/1921.1%47.4%
3枠0- 2- 3-14/190.0%26.3%
4枠0- 1- 1-17/190.0%10.5%
5枠0- 0- 0-20/200.0%0.0%
6枠1- 1- 0-18/205.0%10.0%
7枠2- 1- 0-18/219.5%14.3%
8枠1- 0- 2-18/214.8%14.3%

集計期間:2008年 ~ 2017年

馬名枠番馬番
トーキングドラム22
ナガラオリオン812
ローブティサージュ36
サンカルロ36
オリービン36
サンカルロ36
ビービーガルダン24
ローブデコルテ12

まとめ

本稿執筆時点では枠順や出走馬が最終的に確定していないので、最終登録の段階で注目点①③④に該当しそうな馬を選定すると次の4頭が該当する。

シュウジ
ヒルノデイバロー
ムーンクレスト
モーニン

ただし、堅い決着となる年もあることから、大穴狙いは得策とはいえず、基本的には今回の該当馬を軸もしくは相手にして上位人気の馬との流しかフォーメーション馬券を検討すると良さそうだ。

後は予想時点で注目点③にあげた騎手、注目点⑤にあげた枠順や単勝人気・オッズなども確認の上、検討を加えていくのも、面白いのではないだろうか。

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