福島記念2019の競馬予想分析!3つのデータから導く危険な人気馬

2019年11月10日、福島競馬場で福島記念(GⅢ/芝2000m)が行われる。今回は過去のデータやレース傾向を振り返り、当レースの危険な人気馬を予想していく。

馬券を買う上で特に重要なのは「どの馬を買うか」ではなく「どの馬が消しか」を見極めることだ。

人気馬を「買わない」と判断できれば、余った資金を軸馬の買い足しや穴馬の追加購入に回すことができる。そして人気馬が馬券圏外になれば配当が跳ね上がる。

「人気だから押さえようかな」と毎回人気馬を買ってしまうと回収率は落ちていく。だからこそ「買わない人気馬」を見つけることがカギになってくるのだ。

果たして、人気が想定されるアドマイヤジャスタ、デンコウアンジュ、ステイフーリッシュ、クレッシェンドラヴ、ミッキースワローらの中で危険なのはどの馬なのか。しっかり考察していこう。

新潟で開催された2011年を除く過去10回のデータを参考に予想を進めていく。


目次

福島記念の人気馬成績

過去10回のデータを見ると、1番人気が勝ったのは1回で、2着は3回、3着は2回。2倍台、3倍台は未勝利、4倍台のアベレージが高く、意外と混戦な方が信頼度が高いか。

ハンデ戦の割にはとんでもない伏兵馬がやってくる印象が薄いが、配当的にはどの年にも妙味があり、人気サイド決着でもそれなりの配当にはなる。

ではここからは注目のデータをピックアップして紹介していこう。

予想参考データ① 断然先行馬!

脚質・先行(8- 5- 1-25)
勝率 20.5% │ 複勝率 35.9%

これだけの数字なら前残り、先行馬有利も納得だろう。去年は4コーナー4番手以内に馬3頭で決着するなど、少なくとも4番手までにいた馬は必ず1頭3着以内に絡んでいる。

道中では2コーナー、3コーナーまで中団待機、そこから動いて4コーナーではポジションを上げている。いかにも小回りの競馬場での乗り方だが、それで結果を出してきた馬が狙いだろう。

最後方からの一気で勝つパターンもないわけではないが、いかんせん福島。次元の違う脚がないとそんな芸当はできない。

予想参考データ② 3歳4歳が激熱

3歳馬(3- 2- 1-8)
勝率 21.4% │ 複勝率 42.9%

4歳馬(3- 1- 2-9)
勝率 20.0% │ 複勝率 40.0%

4歳での参戦が意外と少ないことにも驚きだが、それだけ意図して福島記念を狙ってくるということの証左なのか、アベレージはすこぶるいい。

3歳馬に関しては古馬重賞なら特に1秒以内の負けなら気にしなくていい。同じ世代相手なら重賞連対ぐらいはほしい。51キロや52キロなどの軽いハンデで突っ込んでくるのも3歳馬の特徴だ。

4歳馬は、前走で惨敗した馬が目立つ。ただ、前走が東京、札幌函館の洋芝と適性がなかったところで惨敗した可能性が高い。そのため、4歳馬は福島実績をしっかり見るべきだろう。

予想参考データ③ ゾーンは54キロと55キロ

ゾーンになりやすいのが54キロから56キロ、このあたりにハンデが集まりやすいというのもあるが、できれば54キロか55キロ。53キロは15頭中1頭しか3着に入っていない。57キロもやや信頼度を欠くか。

斤量減の成績が良いというより、斤量増が複勝率が少しいいだけで、未勝利。増減なしもアベレージ的には微妙。1キロ以上の斤量減なら狙いで、1キロ以上減らした上で54キロか55キロ。

1キロ台の増加だと未勝利ではあるが、12頭中4頭が馬券に絡んでいる。ヒモなどを決める際にはこのあたりを参考にするのがいいか。

2019年の危険な人気馬は?

ミッキースワローは人気になる見込みだが、斤量58.5キロはきつい。過去10回でその斤量で出走した馬はいない。いくら福島に強いとはいえ、さすがにしんどい。福島記念の好走条件に合致せず、危険な人気馬の一頭になりそうだ。

また、アドマイヤジャスタは2つ目の消しデータに合致している。京都大賞典が2秒負け、休み明けの影響があるとはいえこの負けではどうか。53キロもデータ的には良くなく、藤田菜七子人気になるようなら思い切って切るのも手か。

反対にクレッシェンドラヴは危険なデータに一つも当てはまらない。七夕賞ではミッキースワローに負けたが、斤量2.5キロ差から3.5キロ差になる。オールカマーの成績を見ても、これだけの差なら勝てる可能性は十分。前走からの斤量減も魅力だ。人気馬の中で最も不安要素が少ないのが、クレッシェンドラヴと言えそうだ。

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