2018年10月20日、東京競馬場で富士S(GⅢ/芝1600m)が行われる。ロジクライ、ワントゥワン、ペルシアンナイト、エアスピネル、レッドアヴァンセらが出走するが、どんなレースが展開されるのか? 台頭する可能性を秘めた伏兵とは?
当コーナーでは、過去のデータやレース傾向から勝ち馬を導き出していく。なお、特に明記していない場合、過去10年を対象とする。
目次
データ① 実績
勝ち馬10頭8頭が芝重賞の勝ち馬。残る2頭のうち、1頭は芝重賞で3着、もう1頭は芝マイルでオープン特別を勝っていた。
また、勝ち馬10頭中9頭に芝マイルで勝ち鞍があり、うち7頭が同距離の重賞を勝っていた。芝1600mで勝っていなかった1頭には、芝1600mのGⅠで2着の実績があった。
データ② 前走
勝ち馬10頭中6頭の前走が芝1600m戦で、残る4頭中3頭は芝1800~2000m。大幅な距離延長・距離短縮となる馬は割り引き。
データ③ 年齢
3歳 【3・1・3・34】(勝率 7.3%、連対率 9.8%)
4歳 【4・3・3・12】(勝率18.2%、連対率31.8%)
5歳 【3・3・3・31】(勝率 7.5%、連対率15.0%)
6歳 【0・3・0・33】(勝率 0.0%、連対率 8.3%)
7歳 【0・0・0・14】(勝率 0.0%、連対率 0.0%)
8歳以上【0・0・1・7】(勝率 0.0%、連対率 0.0%)
3~5歳が主力になる。
データ④ 性別
牡・騸馬【10・9・10・128】(勝率 6.4%、連対率12.1%)
牝馬 【0・1・0・ 3】(勝率 0.0%、連対率25.0%)
データ⑤ 所属
美浦【4・7・5・59】(勝率 5.3%、連対率14.7%)
栗東【6・3・5・70】(勝率 7.1%、連対率10.7%)
勝率、連対率ともに関西馬が優勢。
データ⑥ 人気
1番人気【3・1・0・6】
2番人気【2・0・1・7】
3番人気【1・1・1・7】
結論
中心となるのは、連覇を狙う5歳のエアスピネル。メンバー最多となる芝マイル重賞3勝の実績が光る。
同じ5歳で、今年のダービー卿チャレンジTを勝ったヒーズインラブ、シンザン記念勝ちの実績があるロジクライも有力になる。
東京芝マイルでアルテミスSを勝ち、ヴィクトリアマイルで2着がある、5歳牝馬のデンコウアンジュもチャンスは十分だ。
昨年のマイルチャンピオンシップを制した4歳のペルシアンナイトは、メンバー唯一のGⅠ馬。実績はメンバー最上位だが、斤量58kg以上の馬は【0・3・1・4】と勝てていない。