2018年10月13日、東京競馬場で府中牝馬S(GⅡ/芝1800m)が行われる。エリザベス女王杯の前哨戦としてディアドラ、ジュールポレール、リスグラシュー、ミスパンテール、ソウルスターリングなどが出走を予定している。
開催に際し、どのような血統の馬がいい成績を残しているのか、同コースでどのような血統の馬が台頭しているのか、過去のデータをもとに見ていくことにしよう。
今回、好走血統は過去10年、コース・距離別種牡馬成績は2013年以降のレースより集計を行った。
目次
過去10年好走馬血統
着順 | 人気 | 種牡馬 | 母父馬 |
---|---|---|---|
1 | 5 | ステイゴールド | ボストンハーバー |
2 | 1 | ディープインパクト | Machiavellian |
3 | 2 | ステイゴールド | Numerous |
1 | 3 | マンハッタンカフェ | Anabaa |
2 | 2 | ハーツクライ | ブライアンズタイム |
3 | 1 | ディープインパクト | ホワイトマズル |
1 | 11 | フレンチデピュティ | サンデーサイレンス |
2 | 1 | ディープインパクト | ホワイトマズル |
3 | 5 | ブライアンズタイム | Caerleon |
1 | 4 | キングカメハメハ | サンデーサイレンス |
2 | 1 | ディープインパクト | ホワイトマズル |
3 | 2 | クロフネ | サンデーサイレンス |
1 | 4 | クロフネ | サンデーサイレンス |
2 | 5 | ディープインパクト | Bertolini |
3 | 7 | デュランダル | Grand Lodge |
1 | 10 | テレグノシス | サンデーサイレンス |
2 | 5 | ファルブラヴ | Deputy Minister |
3 | 1 | ディープインパクト | Bertolini |
1 | 5 | ネオユニヴァース | Indian Ridge |
2 | 4 | ゼンノロブロイ | フレンチデピュティ |
3 | 3 | マンハッタンカフェ | Dixieland Band |
1 | 4 | マンハッタンカフェ | トニービン |
2 | 14 | マンハッタンカフェ | ロイヤルスキー |
3 | 2 | ファルブラヴ | Deputy Minister |
1 | 7 | ダンスインザダーク | Sharpo |
2 | 3 | ナリタトップロード | Baldski |
3 | 1 | フレンチデピュティ | サンデーサイレンス |
1 | 4 | アドマイヤベガ | Topsider |
2 | 1 | キングヘイロー | Seattle Slew |
3 | 3 | ナリタトップロード | Baldski |
解析・分析:注目血統は?
ディープインパクト、ステイゴールドを筆頭にサンデーサイレンス系が優勢なのがわかる。一方でニアークティック系も好走例が多く注意が必要だ。
サンデー系の好走例では母系になナスルーラの血を持つ馬が多い。
2017年 クロコスミア(母父ボストンハーバー/母母父Nashwan)/アドマイヤリード(母母父Kenmare)
2016年 スマートレイアー(母母父グルームダンサー)
2015年 スマートレイアー
2014年 スマートレイアー
2013年 スイートサルサ(母母父Doyoun)
2010年 テイエムオーロラ(母父トニービン)/セラフィックロンプ(母父ロイヤルスキー)
今年の出走予定馬の中では昨年の1・3着馬 クロコスミア、アドマイヤリードの他にリスグラシューが該当する。リピーター例も多く注目したい。
非サンデー系では母父サンデー系との組み合わせが近年好走例が多い。
2015年 ノボリディアーナ(母父サンデーサイレンス)
2014年 ディアデラマドレ(母父サンデーサイレンス)/ ホエールキャプチャ(母父サンデーサイレンス)
2013年 ホエールキャプチャ
2012年 マイネイサベル(母父サンデーサイレンス)
2009年 レジネッタ(母父サンデーサイレンス)
今年はディアドラ、キンショーユキヒメ、フロンテアクイーンの3頭が該当する。人気を集めるであろうディアドラ以外の2頭にも注意が必要だ。
出走予定馬・種牡馬コース成績
種牡馬 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 |
---|---|---|---|
ステイゴールド | 18–14–20-217 | 6.7% | 19.3% |
ディープインパクト | 55-41–48-249 | 14.0% | 36.6% |
ハーツクライ | 20-24–15-168 | 8.8% | 26.0% |
メイショウサムソン | 6-6–7-52 | 8.5% | 26.8% |
Frankel | 2-0–1-1 | 50.0% | 75.0% |
ハービンジャー | 11-7-9-83 | 10.0% | 24.5% |
ダイワメジャー | 10-14-4-93 | 8.3% | 23.1% |
集計期間:2013.1. 1 〜 2017. 12. 28
解説・分析:注目血統は?
ディープインパクト、次いでハービンジャー産駒の相性が良いことがわかる。ディアドラやジュールポレールのGⅠ馬が実績通りの走りを見せるか注目だ。サンプル数は少ないがFrankel産駒の成績も同条件で良く、ソウルスターリングの復活にも期待がかかる。