2018年10月13日、東京競馬場でアイルランドトロフィー府中牝馬S(GⅡ/芝1800m)が行われる。ジュールポレール、アドマイヤリード、ディアドラ、ソウルスターリング、リスグラシューらが出走するが、どんなレースが展開されるのか? 台頭する可能性を秘めた伏兵とは?
当コーナーでは、過去のデータやレース傾向から勝ち馬を導き出していく。なお、特に明記していない場合、過去10年を対象とする。
目次
データ① 実績
勝ち馬10頭中9頭に芝重賞で3着以内の実績があった。
また、勝ち馬10頭中9頭に、芝1800mで1000万以上のレースを勝利か、重賞2着の実績があった。距離実績があることが望ましい。
データ② 前走
勝ち馬10頭中6頭の前走が、芝1800m以上の重賞。残る4頭中2頭は、牡馬相手のオープン特別で連対し、もう2頭は牡馬相手の準オープンを勝っていた。重賞に出走していた馬か、牡馬相手のレースで好走していた馬が中心になる。
データ③ 年齢
3歳 【0・0・2・0】(勝率 0.0%、連対率 0.0%)
4歳 【6・3・4・43】(勝率10.7%、連対率16.1%)
5歳 【4・6・2・57】(勝率 5.8%、連対率14.5%)
6歳 【0・1・2・17】(勝率 0.0%、連対率 5.0%)
7歳以上【0・0・0・9】(勝率 0.0%、連対率 6.9%)
4、5歳が主力になる。
データ④ 所属
美浦【2・3・3・59】(勝率 3.0%、連対率 7.5%)
栗東【8・7・7・67】(勝率 9.0%、連対率16.9%)
関西馬がかなり優勢。
データ⑤ 脚質
勝ち馬全10頭が、前走で4コーナー7番手以内だった。前めでレースを進められる馬の方が信頼できる。
データ⑥ 人気
1番人気【0・4・2・4】
2番人気【0・1・3・6】
3番人気【1・1・2・6】
1、2番人気は勝利なしと、波乱傾向。1番人気は2005年にヤマニンアラバスタが勝ったのを最後に12連敗中。
結論
中心となるのは、昨年の覇者クロコスミア。栗東所属の5歳馬で、札幌のレースを使って参戦するのは昨年と同じだ。人気は4歳馬に集中しそうだが、自慢の先行力を生かせれば、連覇の可能性は十分にある。
1番人気が濃厚のディアドラは、昨年の秋華賞馬。芝1800mは3戦して、前走のクイーンSを含めて2勝、GⅠドバイターフ3着と実績は申し分ない。ただ、前走は道中後方2番手から差し切った。先行馬が強いレース傾向から、脚質が合うかは微妙。1番人気が勝てないジンクスを破ることができるか。
同世代のオークス馬ソウルスターリングも、実績はメンバー上位。芝1800mは、東京のオープン特別を含めて2勝しており、先行力がある点は強調できる。
栗東所属の5歳馬キンショーユキヒメは、4月に福島牝馬Sを制覇。5戦連続2着のフロンテアクイーンは、芝1800mの重賞で2着が3回ある。どちらも順調に使われている点は強みと言える。
昨年のヴィクトリアマイルを制したアドマイヤリードは、昨年のこのレースで2番人気に支持されながら、後方から差し届かず3着だった。今年のヴィクトリアマイル優勝馬ジュールポレールとともに、差し脚質なのがカギになりそうだ。