フラワーカップ2018の最終追い切り分析…ロックディスタウンらの調教評価は?

2018年3月17日、中山競馬場でフラワーカップ(GⅢ/芝1800m)が行われる。ロックディスタウン、カンタービレ、メサルティム、トーセンブレス、ノーブルカリナン、ノームコアらが出走するが、どんなレースが展開されるのか?台頭する可能性を秘めた伏兵とは?

今週には最終追い切りが美浦、栗東の東西トレーニングセンターで行われた。これを受けて、体調や仕上がり具合を一週前の調教と最終追い切りから考察していく。


目次

最終追いきり診断

今回は上位人気が予想される馬を中心に見ていくことにしよう。

ノームコア・牝3歳(美浦・萩原厩舎)

評価B

3月7日1週前追い切り美浦南Wコース

5F69秒7―54秒5―40秒1―13秒6

半年ぶりとなるがここがはじめての強めの追い切りで、それまでは馬なりのみで少し量が足りていない気もする。反応も鈍く時計も出ていない。

3月14日最終追い切り美浦南Wコース(良)

5F69秒4―54秒2―39秒8―12秒8

バイタルフォース(4歳上1600万下)を1.0秒差を追走し同入。結局最終追い切りも馬なりの併せ馬で終了。時計は一応出ているが強い追い切りを行わないまま本番を迎える。掛かり癖があるためテンションを上げない調整に終止したようだ。

ノーブルカリナン・牝3歳(栗東・友道厩舎)

評価B+

3月8日1週前追い切り栗東CWコース(良)

6F86秒7―69秒7―53秒7―38秒9―11秒7

一杯に追って併せた一週前追い切りは藤岡康太騎手が手綱を取った。ジュンヴァルロ(3歳オープン)を0.4秒先行して0.1秒の遅れでフィニッシュ。追っている時の反応は抜群に良かったが、全体のタイムはやや遅めでラストのみ好タイム。まだ中身は出来ていない雰囲気。

3月14日最終追い切り栗東CWコース(良)

4F51秒6―38秒2―11秒9

藤岡康騎手が騎乗して3歳未勝利馬と併せ馬。0.1秒差を追走、直線は一杯に追われて併入した。時計は合格点だがレースでは折り合いを欠くことがあり、この調教でも気難しい面を見せていた。当日の落ち着き具合のチェックは必要。

トーセンブレス・牝3歳(美浦・加藤厩舎)

評価B

3月7日1週前追い切り美浦南Wコース

6F82秒8―67秒8―52秒9―39秒0―13秒9

柴田善臣騎手が騎乗してアビーム(3歳未勝利)を0.4秒差追走して0.4秒遅れる。前走後は在厩での調整となったが、一杯に追って格下に併せることも出来ない状態には疑問が残る。

3月14日最終追い切り美浦南Wコース(良)

5F68秒0―53秒1―38秒8―13秒0

アビーム(3歳未勝利)を約2馬身先行しての馬なりでの併せ馬、騎乗した柴田善臣騎手の合図に合わせて加速、並びかけた僚馬と併入した。1週前よりも体が締まってみえ、反応は格段に良くなっている。

ロックディスタウン・牝3歳(美浦・藤沢厩舎)

評価A-

3月7日1週前追い切り美浦南Wコース

4F53秒6―38秒8―12秒4

一週前追い切りは、本番でも騎乗予定の池添騎手が跨がっての馬なり調整。前走から間隔を取って馬なりながら豊富に乗り込まれているが、速い追い切りが1本も無いのは多少気になる。

3月14日最終追い切り美浦南Wコース(良)

4F51秒2―37秒7―12秒7

池添騎手を背にしての最終追い切りはキングオブアームズ(4歳上500万下)との馬なりでの併せ馬。4馬身差を追走してゴール前で再加速させて1馬身先着。タイム、動きともに及第点だが、道中は何度も行きたがる仕草を見せ、相変わらず気性の悪さを見せた。前走もスタートから力んで走り最後は失速、今回もその危険性を見せた追い切りだった。

カンタービレ・牝3歳(栗東・角居厩舎)

評価A-

3月7日1週前追い切り栗東CWコース(良)

6F82秒1―66秒2―51秒6―38秒1―12秒8

格上馬を相手にデムーロ騎手が乗って馬なりの併せ馬を行い併入、前走時よりも動きが良くなっている。最後の直線で伸びがなくなったのは不安材料だが、それ以外は順調。

3月14日最終追い切り栗東坂路(良)

4F54秒0―38秒8―24秒5―11秒9

馬なりの併せ馬で最終調整。僚馬が一杯になったのを悠々と置き去りにして余力を見せてフィニッシュ。馬場は荒れた状態だったがなかなかのタイムが出ている。少しムキになって走っているが状態は良さそうだった。

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