2018年3月17日、中山競馬場でフラワーカップ(GⅢ/芝1800m)が行われる。ロックディスタウン、カンタービレ、メサルティム、トーセンブレス、ガールズバンド、ノーブルカリナン、ノームコアらが出走するが、どんなレースが展開されるのか?台頭する可能性を秘めた伏兵とは?
開催に際し、競馬TIMES編集部では予想の参考になりそうなデータをいくつかピックアップして紹介する。
人気、血統、枠順、ローテーションなど、予想のポイントになりそうなデータとは?
目次
ポイント1 人気薄は消し!
近年、この時期の3歳限定重賞ではクラシック本番へ向けて、有力馬が前哨戦として調整に使うレースを以前よりも分散させる傾向が強まっているが、フラワーカップでも単勝1番人気の複勝率の80%に代表されるように上位人気で決着しやすいレースとなっている。
人気 | 着別度数 |
---|---|
7-16人気 | 1- 3- 4- 87/ 95 |
人気 | 勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|
7-16人気 | 1.1% | 8.4% | 45 | 58 |
集計期間:2007. 3.17 ~ 2017. 3.20
過去10年の結果から見ると、直近3年では毎年1頭以上が馬券圏内に入ってきているものの単勝二桁人気馬も2頭いたりと絞り切ることが難しいため基本的には消しと判定していいだろう。
※以降、6番人気以内を対象に集計
ポイント2 ノーザンファーム・社台ファーム生産馬は消し!
馬産地について注目をすると、牡馬クラシック戦線で中心となる距離になるとノーザンファームや社台ファームの生産馬が現在の日本競馬界を席巻していて優秀な成績を残しているが、牝馬クラシックさらには桜花賞に直結しづらいフラワーカップではその傾向は薄れている。
生産牧場 | 着別度数 |
---|---|
上記 | 3- 3- 2-15/ 23 |
生産牧場 | 勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|
上記 | 13.0% | 34.8% | 82 | 80 |
集計期間:2007. 3.17 ~ 2017. 3.20
合計の成績を見ればそれなりの成績を残しているようにも感じるが、2014年に2頭が3着以内に入ったのを最後に直近3年ではまったく奮わず基本的には消しと判断していいだろう。
ポイント3 前走単勝3番人気以下は消し!
勝ち抜き戦の様相が強い3歳限定戦では、人気も実力も兼ね備えた馬が結果を残す傾向にあり、仮に前走で敗れてしまっていても前評判が高く人気になっていた馬のみがフラワーカップでは確実に活躍できている。
前走人気 | 着別度数 |
---|---|
3番人気以下 | 2- 7- 4-29/42 |
前走人気 | 勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|
3番人気以下 | 4.8% | 31.0% | 40 | 64 |
集計期間:2007. 3.17 ~ 2017. 3.20
なお、前走3番人気以下からフラワーカップで馬券圏内に入ってきた馬13頭の内、約半数の7頭が前走は500万下の条件戦となっている。
ポイント4 前走1着以外は消し!
前走も勝利してクラシック街道の先頭集団を形成しようとしている馬がフラワーカップでは結果を残せており、前走2着以下に敗れた馬の成績は伴ってこない。
前走着順 | 着別度数 |
---|---|
1着以外 | 2- 2- 1-27/32 |
前走着順 | 勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|
1着以外 | 6.3% | 15.6% | 56 | 39 |
集計期間:2007. 3.17 ~ 2017. 3.20
なお、2015年以降の直近3年で見てみると前走2着以下でフラワーカップで3着以内に入った馬は1頭もいない。
まとめ 消しデータを取り除くと?
では、ここまで挙げてきた消しデータを取り除くと、どのような成績になるのだろうか?
着別度数 |
---|
5- 0- 1- 2/ 8 |
勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|
62.5% | 75.0% | 167 | 152 |
集計期間:2007. 3.17 ~ 2017. 3.20
なんと、好走率は7割超、回収率も約160%を弾き出し極めて優秀な成績となった。
今年はこのデータに該当する馬を軸に添えてみても、いいかもしれない。