フィリーズレビュー2018の競馬予想データ分析…6つの消しで好走率5割、回収率220超

2018年3月11日、阪神競馬場でフィリーズレビュー(GⅡ/芝1400m)が行われる。モルトアレグロ、アマルフィコースト、アンコールプリュ、アリア、アルモニカ、デルニエオール、コーディエライトらが出走するが、どんなレースが展開されるのか?台頭する可能性を秘めた伏兵とは?

開催に際し、競馬TIMES編集部では予想の参考になりそうなデータをいくつかピックアップして紹介する。

人気、血統、枠順、ローテーションなど、予想のポイントになりそうなデータとは?


目次

ポイント1 極端な人気薄は消し!

3歳牝馬クラシック第一弾であるGⅠ・桜花賞へ向けての重要なステップレースの一つであるフィリーズレビューではあるが、昨年2017年を除いて三連単は毎年万馬券と順当に収まることが少ない。それでも、人気別に集計した場合、二桁人気になるような馬の成績は奮わない。

人気着別度数
10-18人気1- 1- 2- 72/ 76
人気勝率複勝率単回値複回値
10-18人気1.3%5.3%69126

集計期間:2008. 3.16 ~ 2017. 3.12

過去10年の結果から見ると、直近3年では馬券圏内に入ってきた馬はおらず、2014年に単勝13番人気で3着に入ったニホンピロアンバーが最後となっていて基本的には消しと判定していいだろう。

※以降、9番人気以内を対象に集計

ポイント2 母父・ネイティブダンサー系・ニアークティック系は消し!

血統からポイントを探すと母父・ネイティブダンサー系・ニアークティック系の出走馬の成績が奮わない。ネイティブダンサー系の代表種牡馬はキングカメハメハで、本来競馬場・距離問わず比較的成績を残す万能型ではあるもののフィリーズレビューでは結果を残せていない。

また、ニアークティック系といえば現在の代表種牡馬はトランセンドだが、どちらかと言うと「ダート」「中距離」が得意分野ということもあり種牡馬がどの系統であろうと、なかなか結果が伴ってこない。

母父系統着別度数
上記2- 2- 2-36/ 42
母父系統勝率複勝率単回値複回値
上記4.8%14.3%1643

集計期間:2008. 3.16 ~ 2017. 3.12

なお、2014年に単勝6番人気で3着に入ったエスメラルディーナが母父・ネイティブダンサー系で最後に馬券圏内に入った馬で、2015年に単勝1番人気1着のクイーンズリング、2番人気3着のムーンエクスプレスがニアークティック系で最後に馬券圏内に入った馬となっている。

ポイント3 ノーザンファーム生産馬は消し!

馬産地について注目をすると、クラシック戦線で中心となる中距離になるとノーザンファームが現在の日本競馬界を席巻しているが、芝1400mと短距離向きの距離で行われるフィリーズレビューではその傾向は薄れる。

生産牧場着別度数
ノーザンファーム1- 1- 0-13/15
生産牧場勝率複勝率単回値複回値
ノーザンファーム6.7%13.3%2331

集計期間:2008. 3.16 ~ 2017. 3.12

直近5年では3着以内に1頭もおらず、2012年に単勝1番人気で優勝したアイムユアーズが最後の該当馬となっていてノーザンファーム生産馬は基本的には消しと判断していいだろう。

ポイント4 前走未勝利・OPEN特別出走馬は消し!

クラシック本番直前に行われるフィリーズレビューでは、前走で未勝利を勝ち上がってきたばかりの馬が活躍することはなく、また、重賞ではなくOPEN特別出走馬が活躍することも少ない。

前走クラス着別度数
未勝利・OPEN特別1- 2- 2-17/22
前走クラス勝率複勝率単回値複回値
未勝利・OPEN特別4.5%22.7%11995

集計期間:2008. 3.16 ~ 2017. 3.12

前走OPEN特別出走馬が馬券圏内に入った例は2014年までは時折見られたが、2015年以降直近3年では1頭もいないため思い切って消しと判断していいだろう。

ポイント5 前走6番人気以下は消し!

勝ち抜き戦の様相が強いクラシック戦線では、人気も実力も兼ね備えた馬が結果を残す傾向にあり、仮に前走で敗れてしまっていても前評判が高く人気になっていた馬がフィリーズレビューでは確実に活躍できている。

前走人気着別度数
6番人気以下1- 1- 3-16/21
前走人気勝率複勝率単回値複回値
6番人気以下4.8%23.8%1661

集計期間:2008. 3.16 ~ 2017. 3.12

なお、前走6番人気以下からフィリーズレビューで馬券圏内に入ってきた馬6頭の内4頭が前走はGⅠ・阪神ジュベナイルフィリーズとなっている。

ポイント6 前走2~3着は消し!

前走も勝利してクラシック街道の先頭集団を形成している馬、もしくは前走がレベルが高いレースで何らかの理由で4着以下に敗れフィリーズレビューで巻き返せた馬が結果を残せており、前走2着3着と惜敗した馬の成績は伴ってこない。

前走着順着別度数
2~3着1- 1- 1- 8/11
前走着順勝率複勝率単回値複回値
2~3着9.1%27.3%3170

集計期間:2008. 3.16 ~ 2017. 3.12

2013年以降の直近5年では前走2~3着でフィリーズレビューで3着以内に入った馬は1頭もおらず、先程も登場した2012年の勝馬アイムユアーズが最後となっている。

まとめ 消しデータを取り除くと?

では、ここまで挙げてきた消しデータを取り除くと、どのような成績になるのだろうか?

着別度数
7- 6- 3-16/32
勝率複勝率単回値複回値
21.9%50.0%291152

集計期間:2008. 3.16 ~ 2017. 3.12

なんと、好走率は5割、回収率も220%超を弾き出し極めて優秀な成績となった。

今年はこのデータに該当する馬を軸に添えてみても、いいかもしれない。

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