初重賞制覇へ――。
2018年3月11日、阪神競馬場でフィリーズレビュー(GⅡ/芝1400m)が行われる。桜花賞のトライアルレースであるが、2008年3着のレジネッタが桜花賞を制したのが最後であり、近年では桜花賞に直結しづらいレースである。しかしオークス、秋華賞で好走する馬もおり、先を占う意味では重要なレースと言えるだろう。
今回注目するのがデビューから連勝中のディープ産駒の素質馬アンコールプリュだ。前走は大外の枠だったが上がり3ハロン最速で勝利するなどディープ産駒らしい勝ちっぷりを見せ付けた。前走の豪脚が見られればここでもチャンスだろう。
アンコールプリュの初重賞制覇なるか? 過去のデータからその可能性に迫っていこう。
目次
期待① 前走距離
過去10年のデータを見ると前走1600mからの距離短縮組が8勝と断然の成績をあげている。過去10年の前走距離別成績を見ていこう。
前走距離 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|
1200m以下 | 0- 0- 0- 26/26 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
1400m | 2- 3- 3- 45/53 | 3.8% | 9.4% | 15.1% |
1600m | 8- 7- 7- 62/84 | 9.5% | 17.9% | 26.2% |
1700m以上 | 0- 0- 0- 2/2 | 0/0% | 0.0% | 0.0% |
集計期間:2008年~2017年
1400m組が1600m組に次ぐ成績となっているが勝率、連対率ともに大きく離れておりあまり信用は出来ない。前走1200m以下に関しては出走頭数が多いわりに3着すらなく大苦戦となっている。アンコールプリュは前走1400mだがデビュー戦では1600mを経験しており心配はいらないだろう。
不安② 脚質
内回りで行われるため先行馬が有利だが、追込がよく決まっているレースでもある。脚質別の成績を見ていこう。
脚質 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|
逃げ | 0- 1- 2- 7/10 | 0.0% | 10.0% | 30.0% |
先行 | 4- 2- 4- 29/39 | 10.2% | 15.3% | 25.6% |
差し | 0- 5- 1- 56/62 | 0.0% | 8.0% | 9.6% |
追込 | 6- 2- 3- 44/55 | 10.9% | 14.5% | 20.0% |
集計期間:2008年~2017年
データを見ても先行馬が有利であるが、内回りゆえにハイペースになりやすく、そのため追込がよく決まるレースとなっている。後方からレースを進めるアンコールプリュには味方するデータであり、極端にペースが遅くならない限りは大丈夫だろう。
データ③ 前走
前走重賞が好成績。しかし以外にも500万下組の好走が目立つ。前走別の成績を見ていこう。
前走 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|
重賞 | 4- 5- 5- 42/56 | 7.1% | 16.0% | 25.0% |
OP特別 | 2- 2- 2- 30/36 | 5.5% | 11.1% | 16.6% |
500万下 | 4- 3- 3- 50/60 | 6.6% | 11.6% | 16.6% |
新馬・未勝利 | 0- 0- 0- 10/10 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
集計期間:2008年~2017年
新馬・未勝利組を除けばあまり大差ない数字となっているが、勝ち馬の数ではOP特別組が一歩劣っている。前走500万下だったアンコールプリュは勝ち馬の数からも期待出来る。
まとめ
いかがだっただろうか? アンコールプリュには有利なデータばかりが揃っており、不動の軸馬ともいえる。素質、データの裏づけも十分であり、実力が足りれば初重賞制覇の可能性は高いだろう。
ここで初重賞制覇を成し遂げハイレベルな桜花賞の有力馬の1頭に名乗りをあげることが期待される。