2018年1月7日、中山競馬場でフェアリーステークス(GⅢ/芝1600m)が行われる。レッドベルローズ、サヤカチャン、プリモシーン、トロワゼトワル、ジーナスイートらが出走するが、どんなレースが展開されるのか? 台頭する可能性を秘めた伏兵とは?
1月3日には最終追い切りが美浦、栗東の東西トレーニングセンターで行われた。これを受けて、体調や仕上がり具合を一週前の調教と最終追い切りから考察していく。
目次
最終追いきり診断
今回はレッドベルローズ、プリモシーンなど上位人気が予想される馬を中心に見ていく。
レッドベルローズ牝3歳(美浦・鹿戸厩舎)
調教評価A-
一週前追い切りではレースで騎乗する蛯名騎手が駆け付け、美浦南Bウッドコース(稍重)をレッドルチア(500万下)と併せ馬、一杯に追って4F54.2秒上がり12.8秒で併入。
最終追い切りは良馬場の美浦南Bウッドコース馬、パルクデラモール(3歳未勝利)と馬なりで併せて4F55.2秒上がり13.6秒併入。
新馬戦では出遅れながら上がり最速で勝ち星を上げている同馬。今回の追い切りでも身軽な走りで調子はいいと判断できる。
プリモシーン牝3歳(美浦・木村厩舎)
調教評価B+
一週前追い切りは調教助手が乗って美浦南Bウッドコース(良)シルヴァーコード(1000万下)と併せ馬。馬なりで4F55.3秒上がり13.5秒併入という内容。
今週の最終追い切りも良馬場の美浦南Bウッドコース。シルヴァーコード、リモンディ(1000万下)と3頭併せ馬、強めに追って4F55.6秒上がり12.5秒を計測。
シルヴァーコード(馬なり)併入、リモンディ(強め)0秒1先着という内容。
1週前までは状態と成長を見ながらという感じだったが、最終追い切りでは強めに負荷をかけ実践的な追い切りが行われた。
気配がよくレースを想定した内容でタイムも問題ない。
サヤカチャン牝3歳(栗東・田所厩舎)
調教評価B
一週前追い切りは調教助手が騎乗。栗東Cウッドコース(良)で単走。一杯に追って6F84.0秒上がり12.8秒をマーク。
最終追い切りはも調教助手が乗って栗東Cウッドコース(良)で単走。一杯に追って6F80.3秒上がり13.3秒。
元気一杯で単走ながらタイムはこの時期の3歳牝馬としては上位。
トロワゼトワル牝3歳(栗東・安田厩舎)
調教評価B-
一週前追い切りは安田調教師が跨り良馬場の栗東Cウッドコースにてオウケンキング(未勝利)と併せ馬。ゴール前強めに追われ6F82.8秒上がり11.6秒、0秒5先着。
最終追い切りは調教助手が乗って栗東Cウッドコース(良)オウケンキングと併せ、5F72.0秒上がり12.1秒終い重点に追われ0秒1先着。
追い切りの終いは脚を伸ばしているが全体的な迫力には欠ける印象。判断が難しいが今の同馬のなかでは一杯の仕上げと捉えることもできる。
テトラドラクマ牝3歳(美浦・小西厩舎)
調教評価B
一週前追い切りは調教助手が乗って美浦坂路(良)でオペラカイジン(未勝利)、グラーヌス(未勝利)と3頭併せ馬。馬なりで4F57.0秒上がり12.8秒。オペラカイジン(馬なり)には0秒2、グラーヌス(馬なり)には0秒3先着という内容。
最終追い切りも調教助手が乗って美浦坂路(良)ジェイエルノブレス(未勝利)と併せ馬。馬なりで4F52.1秒上がり12.2秒。一杯の相手に0秒2先着。
一週前までは走り方に少し図太さを感じていたが、最終追い切りでのキビキビした走りは好印象を持った。
順調にきていると言えるだろう。