続けての遠征は陣営の期待の証だ。
2018年1月7日、中山競馬場でフェアリーステークス(G3/芝 1600m)が行われる。レッドベルローズ、サヤカチャン、プリモシーン、トロワゼトワルなどが出走を予定しており桜花賞へ向けての3才牝馬路線を占う重要な一戦となるだろう。
今回はその中からジーナスイートを取り上げ、好走を期待させるポイントを見て行きたい。
目次
ポイント① 前走府中マイル
東京のマイル戦からフェアリーステークスへ挑む馬の戦績は抜群だ。
2013年のクラウンロゼから昨年のライジングリーズンまで実に5年連続で府中のマイル戦をステップにした馬が優勝に輝いている。
その内容やレース格は、快勝から惨敗まで新馬戦から重賞までと様々だが、条件や着順を問わず府中のマイル戦からの挑戦は黙って買いの一手だろう。
厳しいレースになることが多く若駒には過酷とも言える東京競馬場のマイル戦を経験したことが馬に与えるプラスの影響は大きい。東京マイルの新馬戦を逃げ切ったジーナスイートにも多くの期待がかかる。
ポイント② ステイ×マックイーンの鉄板配合
父ステイゴールド・母父メジロマックイーンの配合は強力だ。
この組み合わせがドリームジャーニーに始まり、オルフェーヴル、ゴールドシップと次々と名馬を輩出したことは記憶に新しい。
メジロマックイーンが母の父である馬が制した重賞は32。そのうち29までもが父ステイゴールドのパターンだ。ジーナスイートも黄金配合が送り出した超大物牝馬となる可能性は高い。
まとめ
ここまで見てきたように、抜群のステップから挑む黄金配合のジーナスイートには大物の予感が漂う。
抽選で弾かれる可能性もあるが、他のレースに回ったとしても注目が必要だろう。
母ディアジーナもクラシック戦線を賑わした重賞ウイナーだったが、ジーナスイートの次の仔を最後に亡くなってしまっている。母が出走することが叶わなかった桜花賞へ、母が獲れなかったクラシックのタイトルへ。期待は高まるばかりだ。
文=櫻井秀幸