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2018年6月10日、東京競馬場でエプソムカップ(GⅢ/芝1800m)が行われる。ダイワキャグニー、サトノアーサー、サーブルオール、スマートオーディン、グリュイエール、ハクサンルドルフ、マイネルフロストらが出走するが、どんなレースが展開されるのか?台頭する可能性を秘めた伏兵とは?

エプソムカップは、日本ダービーが元々手本としたイギリスのダービーが行われているエプソム競馬場と1983年の第50回日本ダービーの開催を機に姉妹競馬場となったのがきっかけとなり、翌年1984年からこの時期に行われているGⅢレースだ。2018年はどのような決着となるのか。

今回は過去10年のエプソムカップの結果を元としてデータ分析するが、特に過去の穴馬の共通項から激走馬を探っていく。


過去10年の該当馬(2008年以降・単勝6番人気以下で3着以内)

着順馬名
20173マイネルハニー
20163マイネルミラノ
20143ダークシャドウ
20133サンレイレーザー
20123マイネルスターリー
20112エーブチェアマン
20103キャプテンベガ
20083グラスボンバー

注目点① 人気薄は人気に関係なく検討を

該当馬のリストを見てもわかるように、過去10年で馬券圏内に入った延べ30頭のうち単勝6番人気以下が8頭と3分の1に満たなく、やや少ない結果となっている。

しかも、過去10年の内2頭以上がリストアップされた年は1回もなく、1頭も該当しない年が2回あるように人気薄を狙うことは慎重に考えなければならないことが、エプソムカップの大きな特徴となっている。

なお、今回の該当馬を人気別や単勝オッズで見ると、高配当になる場合の人気を気にする必要はないものの単勝万馬券になるような極端な人気薄を狙うのは得策でないことがわかる。

人気別集計 エプソムカップ 過去10年

人気着別度数勝率複勝率
1番人気4- 4- 0- 2/ 1040.0%80.0%
2番人気3- 1- 1- 5/ 1030.0%50.0%
3番人気0- 3- 1- 6/ 100.0%40.0%
4番人気2- 1- 1- 6/ 1020.0%40.0%
5番人気1- 0- 0- 9/ 1010.0%10.0%
6番人気0- 1- 2- 7/ 100.0%30.0%
7番人気0- 0- 1- 9/ 100.0%10.0%
8番人気0- 0- 1- 9/ 100.0%10.0%
9番人気0- 0- 1- 9/ 100.0%10.0%
10番人気0- 0- 0- 10/ 100.0%0.0%
11番人気0- 0- 0- 10/ 100.0%0.0%
12番人気0- 0- 1- 9/ 100.0%10.0%
13番人気0- 0- 0- 10/ 100.0%0.0%
14番人気0- 0- 0- 9/ 90.0%0.0%
15番人気0- 0- 1- 7/ 80.0%12.5%
16番人気0- 0- 0- 8/ 80.0%0.0%
17番人気0- 0- 0- 8/ 80.0%0.0%
18番人気0- 0- 0- 7/ 70.0%0.0%

集計期間:2008年 ~ 2017年

馬名人気単勝オッズ
2017マイネルハニー612.5
2016マイネルミラノ616.5
2014ダークシャドウ817.7
2013サンレイレーザー711.4
2012マイネルスターリー15146.9
2011エーブチェアマン614
2010キャプテンベガ927.5
2008グラスボンバー1274.3

注目点② 関東馬でも関西馬でも関東の騎手が騎乗!

過去10年単勝6番人気以下で3着以内に入った8頭中7頭に関東の騎手が騎乗していた。

同日に阪神競馬場でGⅢ・マーメイドSが行われることもあって騎手が分散することや、GⅠシリーズを戦ってきた有力馬が休養に入ることでリーディング上位騎手の手が空くことによっての乗り替わりが発生することが影響している。

調教師所属別集計 エプソムカップ 過去10年

調教師所属着別度数勝率複勝率
関東4- 3- 6- 70/ 834.8%15.7%
関西6- 7- 4- 70/ 876.9%19.5%

集計期間:2008年 ~ 2017年

騎手所属別集計 エプソムカップ 過去10年

騎手所属着別度数勝率複勝率
関東2- 2- 8-118/1301.5%9.2%
関西7- 8- 2- 18/ 3520.0%48.6%
外国1- 0- 0- 4/ 520.0%20.0%

集計期間:2008年 ~ 2017年

馬名騎手
マイネルハニー関東・柴田大知
マイネルミラノ関東・柴田大知
ダークシャドウ関東・戸崎圭太
サンレイレーザー関西・藤岡康太
マイネルスターリー関東・柴田大知
エーブチェアマン関東・蛯名正義
キャプテンベガ関東・後藤浩輝
グラスボンバー関東・勝浦正樹

注目点③ 前走距離は1800mか2000m

次に前走の距離から見た時に、今回の該当馬8頭中7頭が前走で1800mか2000mのレースを使われていた。

2000mを超える距離から短縮して挑戦する馬や1800mに満たない距離から延長して挑戦する馬もいる中で、人気を落としていてもエプソムカップの実施距離である1800mから2000mでの距離適性がある馬のほうが低評価を覆して活躍できていることがわかる。

前走距離別集計 エプソムカップ 過去10年

前走距離着別度数勝率複勝率
1200m0- 0- 0- 1/ 10.0%0.0%
1400m1- 0- 0- 9/ 1010.0%10.0%
1600m4- 4- 2- 28/ 3810.5%26.3%
1800m2- 4- 3- 40/ 494.1%18.4%
2000m3- 2- 5- 43/ 535.7%18.9%
2100m0- 0- 0- 1/ 10.0%0.0%
2200m0- 0- 0- 4/ 40.0%0.0%
2400m0- 0- 0- 2/ 20.0%0.0%
2500m0- 0- 0- 10/ 100.0%0.0%
3600m0- 0- 0- 1/ 10.0%0.0%

集計期間:2008年 ~ 2017年

馬名前走距離
マイネルハニー1800
マイネルミラノ2000
ダークシャドウ1800
サンレイレーザー1600
マイネルスターリー2000
エーブチェアマン1800
キャプテンベガ1800
グラスボンバー2000

注目点④ 前走は3番人気以下

過去10年単勝6番人気以下で3着以内に入った8頭すべてが前走でも人気がなく単勝3番人気以下となっていた。

前走で単勝1番・2番人気で敗退した馬は、敗退の原因が馬券購入の際に検討され、敗因が明らかな場合には再度上位に支持される傾向がある。

一方、前走人気がなく、実際に敗退した馬は徐々に検討の対象外となり単勝人気も徐々に下降していく傾向があるが、エプソムカップではそういった馬たちにも一旦フォーカスを当てていくことが必要だ。

前走人気別集計 エプソムカップ 過去10年

前走人気着別度数勝率複勝率
前走1人気2- 4- 0- 7/ 1315.4%46.2%
前走2人気3- 2- 2- 10/ 1717.6%41.2%
前走3人気0- 2- 1- 9/ 120.0%25.0%
前走4人気2- 0- 0- 10/ 1216.7%16.7%
前走5人気2- 0- 1- 9/ 1216.7%25.0%
前走6~9人1- 1- 3- 43/ 482.1%10.4%
前走10人~0- 0- 3- 52/ 550.0%5.5%

集計期間:2008年 ~ 2017年

馬名前走人気
マイネルハニー3
マイネルミラノ9
ダークシャドウ12
サンレイレーザー8
マイネルスターリー14
エーブチェアマン3
キャプテンベガ6
グラスボンバー14

注目点⑤ 前走レースはGⅡかGⅢ

最後に前走のレースクラスに注目すると今回の該当馬8頭中6頭が前走はGⅠに挑戦してきた馬ではなく、GⅡやGⅢを走った馬となった。

春のGⅠシリーズからの立て直しを目指す馬よりも、ここから秋の飛躍を期する馬のほうが活躍できるレースと言える。

前走クラス別集計 エプソムカップ 過去10年

前走クラス着別度数勝率複勝率
障害未勝利0- 0- 0- 1/ 10.0%0.0%
1600万下0- 2- 0- 5/ 70.0%28.6%
OPEN特別2- 3- 2- 59/ 663.0%10.6%
GⅢ2- 2- 6- 37/ 474.3%21.3%
GⅡ5- 2- 2- 30/ 3912.8%23.1%
GⅠ1- 0- 0- 7/ 812.5%12.5%

集計期間:2008年 ~ 2017年

馬名前走クラスレース名
マイネルハニーGⅢ小倉大賞典
マイネルミラノGⅢ新潟大賞典
ダークシャドウGⅡ中山記念
サンレイレーザーGⅡマイラーズC
マイネルスターリーGⅢ新潟大賞典
エーブチェアマン1600万きぼう賞
キャプテンベガOPEN特別都大路S
グラスボンバーGⅢ新潟大賞典

まとめ

ここまでの5つの注目点から、人気薄で激走する可能性のある馬を選定すると次の2頭が該当する。

ベルキャニオン
マイネルフロスト

なお、本原稿は特別登録の段階で執筆しているため、仮に今回の該当馬が上位人気に支持されたり、出走回避した場合などは、人気薄が上位に食い込む可能性は低いと見て、素直に上位5番人気までの堅い決着を予想する方法もありそうだ。

後は予想時点での単勝人気やオッズも確認の上、検討を加えていくのも、面白いのではないだろうか。

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