2019年3月31日、ドバイのメイダン競馬場でドバイシーマクラシック(GⅠ/芝2410m)が行われる。今回は日程や出走時間などのレース概要、注目の出走馬(出走予定登録馬)を紹介する。
レイデオロ、スワーヴリチャード、シュヴァルグラン、オールドペルシアンらが出走するが、どんなレースが展開されるのか? 台頭する可能性を秘めた伏兵とは?
なお、競馬TIMESでは今後、当重賞を徹底的に検証していく。データ分析、有力馬の強調材料と不安要素の検証など、多角的な視点から当レースの見どころや注目点を解き明かしていく予定だ。
まずは出走予定馬の一覧と、勢力図(想定オッズ・人気)を確認していこう。
目次
ドバイシーマクラシック2019の日程・時間
日本時間 3月31日 1:00発走
※主催者発表のものとご確認下さい
注目の出走予定馬(登録馬)
昨年は結果を出せなかった日本馬総大将、昨秋の天皇賞馬レイデオロがリベンジを狙っての参戦となる。
出走予定馬のレーティング的にも最上位の存在であるレイデオロ。前走の有馬記念こそブラストワンピースの大駆けの前に敗れたが、あまり得意とは言えない時計のかかる馬場で手応えを悪くしながらもしぶとく差し込んできており地力は示した格好だ。
前哨戦の京都記念で折り合いを欠いて3着に敗れた昨年のローテーションとは異なり、有馬記念から直接このドバイに乗り込んできた。もともと休み明けよりは叩いてパフォーマンスを上げるタイプではあるが、海外遠征となれば話は別か。昨年の反省を踏まえてこのローテーションにしてきた印象もあり、もともと左回りの広いコース、さらに2400mとなれば本来はベスト条件のはずであり、昨年の二の舞になることはないだろう。
昨年の大阪杯で初GⅠを果たしたスワーヴリチャードは今回が初の海外遠征となる。
昨年は大阪杯の後に安田記念でマイルの距離に挑戦するなど果敢なローテーションを取った同馬だが、やはり左回りのこのぐらいの距離が良いのでは……ということでここに照準を合わせてきた格好か。昨年のジャパンカップでは天皇賞惨敗でコンディションが微妙な中、アーモンドアイにこそちぎられたものの3着と好走しており、状態とゲートさえ決まればここでも十分にやれる実力はあるだろう。
主戦のデムーロ騎手が大阪杯でペルシアンナイトに乗るため鞍上が空白になっていたが、ドバイターフのディアドラやワールドカップのケイティブレイブ同様に、マジックマンことJ.モレイラ騎手がスライドしてきたのは面白い材料だろう。新味があれば一発の可能性も十分にある。
同馬主のヴィブロス同様に引退を伸ばしてこのレースに挑戦する、一昨年のJC馬シュヴァルグラン。
こちらは頼れる相棒ボウマン騎手の再度の手綱で全力パフォーマンスが期待できそう。前々走のジャパンカップでは完璧な競馬ながらも上位には及ばず4着と少し全盛期の迫力には及ばない印象を受けたが、前走の有馬記念では再びボウマン騎手が手綱を取り、不利な外枠から馬群を縫うようにして伸びてきての3着と地力を見せた。こちらもスワーヴリチャード同様初の海外遠征とはなるが、距離的にはベストな印象もあり侮れない。
海外勢は手薄な印象。前哨戦のドバイシティーオブゴールド(GⅡ)を勝っているオールドペルシアン、カナディアンインターナショナル(GⅠ)を制しているデザートエンカウンターがレーティング的には続くが、ここも日本馬の上位独占があっても不思議ではないメンバー構成だ。
現時点での出走予定馬(レーティングと馬名)
119 シュヴァルグラン
117 デザートエンカウンター
113 レーシングヒストリー
123 レイデオロ
121 スワーヴリチャード
113 ハンティングホーン
117 オールドペルシアン
114 マジックワンド
文=場末太郎(競馬TIMES編集部)