2019年12月1日、中京競馬場でチャンピオンズカップ（GⅠ／ダート1800m）が行われる。今回は過去のデータやレース傾向を振り返り、当レースの勝ち馬候補を予想していく。
レースを楽しむ上でも馬券を買う上でも、勝ち馬の予想は欠かせない要素だ。明らかな傾向や注目のデータから、主役候補を導き出していこう。
人気が想定されるインティ、オメガパフューム、クリソベリル、ゴールドドリーム、チュウワウィザードなどは過去の好走馬のデータと合致しているのだろうか？
なお、特に明記していない場合は過去10年のデータを対象とする。
目次
チャンピオンズカップの勝ち馬傾向
過去10年のデータを見ると、1番人気は4勝。勝ち馬10頭中4頭が6番人気で、2桁人気の優勝もあり、波乱含み。
ではここからは注目のデータをピックアップして紹介していこう。
予想参考データ① ダート重賞2勝以上の実績が必要
まず重賞実績に目を向けると、勝ち馬全10頭がダート重賞の勝ち馬で、うち9頭が重賞を2勝以上していた。
さらにＧⅠ実績を見ると、、勝ち馬10頭中7頭にダートＧⅠで3着以内の実績があった。
予想参考データ② 交流ＧⅠから参戦する馬が中心
前走のクラス別成績は以下の通り。
1600万下（0-0-0-1）
勝率 0.0％ │ 連対率0.0％ │ 複勝率0.0％
オープン特別（0-1-1-6）
勝率 0.0％ │ 連対率12.5％ │ 複勝率25.0％
ＧⅢ（3-6-4-60）
勝率 4.1％ │ 連対率12.3％ │ 複勝率17.8％
ＧⅠ（0-0-1-8）
勝率 0.0％ │ 連対率0.0％ │ 複勝率11.1％
ＧⅠ（7-3-4-46）
勝率 11.7％ │ 連対率16.7％ │ 複勝率23.3％
また、前走着順は以下の通り。
前走1着（4-6-3-29）
勝率 9.5％ │ 連対率23.8％ │ 複勝率31.0％
前走2着（3-1-3-15）
勝率 13.6％ │ 連対率18.2％ │ 複勝率31.8％
前走3着（1-1-3-18）
勝率 4.3％ │ 連対率8.7％ │ 複勝率21.7％
前走4着（1-1-0-13）
勝率 6.7％ │ 連対率13.3％ │ 複勝率13.3％
前走5着（1-1-0-13）
勝率 7.1％ │ 連対率7.1％ │ 複勝率7.1％
前走6～9着（0-1-0-20）
勝率 0.0％ │ 連対率4.8％ │ 複勝率4.8％
前走10着以下（0-0-1-19）
勝率 0.0％ │ 連対率0.0％ │ 複勝率5.0％
勝ち馬全10頭の前走が同年10月以降のダートの重賞。中でもJBC組が4勝（クラシック3頭、レディスクラシック1頭）、南部杯組が3勝と活躍。
予想参考データ③ 4～6歳が主力
年齢別成績は以下の通り。
3歳（1-2-2-17）
勝率 4.5％ │ 連対率13.6％ │ 複勝率22.7％
4歳（3-1-2-31）
勝率 8.1％ │ 連対率10.8％ │ 複勝率16.2％
5歳（4-3-2-31）
勝率 10.0％ │ 連対率17.5％ │ 複勝率22.5％
6歳（2-3-2-22）
勝率 6.9％ │ 連対率17.2％ │ 複勝率24.1％
7歳（0-1-2-16）
勝率 0.0％ │ 連対率5.3％ │ 複勝率15.8％
8歳以上（0-0-0-10）
勝率 0.0％ │ 連対率0.0％ │ 複勝率0.0％
予想参考データ④ 牝馬にも注
牡・騸馬（9-10-10-118）
勝率 6.1％ │ 連対率12.9％ │ 複勝率19.7％
牝馬（1-0-0-9）
勝率 10.0％ │ 連対率10.0％ │ 複勝率10.0％
予想参考データ⑤ 関東馬が好成績
美浦（2-1-1-21）
勝率 8.0％ │ 連対率12.0％ │ 複勝率16.0％
栗東（8-9-9-101）
勝率 6.3％ │ 連対率13.4％ │ 複勝率20.5％
2019年の主役候補は？
中心となるのはオメガパフューム。ＧⅠ2勝を含む重賞3勝の実績を誇る。JBCクラシック2着からの臨戦過程は昨年と同じだが、重賞1勝だった当時（5着）以上のパフォーマンスが期待できる。
チュウワウィザードは前走のJBCクラシックでＧⅠ初制覇。重賞4勝目を飾った。ＧⅠ連勝のチャンスは十分だ。
一昨年の覇者ゴールドドリームは、メンバー最多のＧⅠ5勝を誇る。南部杯から参戦するのは一昨年と同じで、今年も有力になる。
5戦無敗の3歳馬クリソベリルはジャパンダートダービーなど重賞3勝。無敗での戴冠の可能性は十分にある。
今年のフェブラリーＳを制したインティは、前走のみやこＳで15着と大敗しており、割り引きが必要。
