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2018年12月2日、中京競馬場でチャンピオンズカップ(GⅠ/ダート1800m)が行われる。ゴールドドリームが回避し東京大賞典に切り替えたのは残念だが、JBCクラシック組のケイティブレイブやオメガパフューム、サンライズソアなどが揃って面白い組み合わせとなった。ここで注目したいのは外国馬パヴェルだ。

パヴェルの前走はブリーダーズカップクラシックだったが、メンデルスゾーンが逃げるところ、パヴェルは6番手あたりを追走した。先団は固まり、その後ろにいたが内を突けず、3コーナーから4コーナーにかけては外を回る形となり、ここで脚が上がってしまった。結果は9馬身差の10着。いいところはなかったが、1着のアクセラレイトとの着差的にはこれでも詰めた方だろう。

ジャパンカップはもはや外国馬が来にくいレースになってしまったが、チャンピオンズカップはまだ分からない。もちろん一線級はブリダーズカップクラシックを狙うだろうが、そこで消化不良だった馬が来る。パヴェルは侮れない。


期待① レーティングはトップに

JRAのホームページにはチャンピオンズカップのプレレーティングが出ている。特別登録を行った馬と外国馬のレーティングが示されている。パヴェルはレーティング117で1位だ。本来はゴールドドリームもレーティング117で1位なのだが、回避したので結果的にパヴェルが1位になった。例えば今年の宝塚記念、香港馬ワーザーは119で全体の3番目だったが結果は2着だ。

もちろん今年のジャパンカップのようにアテにならない時はある。ただ簡単に水増しできるようなものではない。ダートはやはりアメリカが強い。それはラニなどが遠征して分かっていることだ。確かにブリーダーズカップクラシックでは大敗を喫したかもしれず、戦績的にもパッとしないかもしれない。でも、それはあえて一線級との勝負を選び続けた陣営の戦略でもある。レーティングは軽視するものではない。

期待② ダート1800メートルが適鞍

パヴェルの戦績を見ると、どちらかといえば9ハロン、1800メートル付近に良績が集まる。GⅠ初制覇となったスティーブンフォスターハンデキャップもダート1800メートルで、この時は2着に3馬身以上の差をつける圧勝だった。初めての重賞制覇はダート8.5ハロンということを考えるとこのあたりではないか。7ハロンでも10ハロンでも堅実には走るが、勝ち負けとなると9ハロン付近がいいように思う。

ドバイワールドカップにも出走し実績の割に健闘を見せ、アウォーディーにも先着している。最後の伸びという点ではやはり少し短い方が向いているのかもしれない。それは父親のCreative Causeも8.5ハロンや9ハロンで結果を出していたことにも通じる。父と共通するのは短い距離の未勝利戦を勝っている点だ。スピード能力はそれなりにあるということだろう。

不安① 日本の「ダート」への対応

不安があるとすれば、それは日本の「ダート」に対応できるかどうかだろう。日本のダートは砂と表現される。中央競馬ではルナサンドと呼ばれる海砂を使っているが、アメリカはまさしく土、赤土を使っているそうだ。それでいてローラーで固めるので時計が速い。ちなみにドバイもその傾向にあるので、アメリカ馬がドバイで活躍し、日本馬が苦戦傾向なのも頷ける。

今回はパヴェルが日本の砂に対応できるかだが、同じ父のマジカルスペルは中京のこの条件で勝つなど適性はある。そのことを考えると不安はなさそうだが、なにせ初来日の馬だ。日本のトレセンで調教を積んだ馬ではない。そう考えると、やや不安は残る。しかし、無理に嫌うのならそれぐらいしか浮かばないのも事実だ。

まとめ

もう1つ不安があるとすれば、グティエレス騎手だろう。初来日なので、慣れない部分もあるだろう。しかし、グティエレス騎手は日本でも種牡馬としておなじみのアイルハヴアナザーでケンタッキーダービーやプリークネスステークスを制し、ケガに泣かされなければアメリカ三冠も夢ではなかった。若手でありながら大舞台で結果を残した騎手なのでそのあたりも心配はいらないのではないか。

意外なことにそこまで下馬評は高くない。本場の一線級と勝負してきた馬、世界的に有名なレースで勝利してきた騎手がコンビを組んで参戦する。人気がかなり低くなるようなら単複でパヴェルの走りに注目するのもいいかもしれない。

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