カテゴリー:コラム

ダイワキャグニーの血統や次走、将来性は?プリンシパルS覇者を分析

(C)Pelusa214

5月6日に東京競馬場で行われた日本ダービートライアルのプリンシパルステークス(OP/芝2000m)で、1番人気のキングカメハメハ産駒ダイワキャグニー(牡3)が、2番人気のレッドローゼス(牡3)を押さえて勝利した。

ダイワキャグニーの血統や将来性はどういったものなのだろうか? 徹底的に検証していこう。


プロフィール〜血統・誕生日・馬主・調教師・生産者〜

キングカメハメハ
トリプレックス
母の父サンデーサイレンス
母の母トリプルワウ
性別
馬齢3 歳
生年月日2014年2月25日
毛色黒鹿毛
馬主大城敬三
調教師菊沢隆徳(美浦)
生産牧場社台ファーム
産地千歳市
馬名意味冠名+人名より

血統評価は?

ダイワキャグニーは父キングカメハメハ、母父サンデーサイレンスという血統だ。

キンカメ×サンデーというクラシック血統らしい素軽さのある馬で、プリンシパルステークスあたりを勝つのが“いかにも”といったところ。

ただし、キンカメ×サンデーサイレンスは大舞台で勝つには少々軽すぎる傾向にある。大成功したのはドゥラメンテとローズキングダム、あとはラブリーデイ(母父ダンスインザダーク)くらいで、後はGII、GIIIレベルに留まることが多い。

実際、キンカメ×サンデー系のクラス別の成績を見てみると……

クラス勝率複勝率単回値複回値
G310.3%30.8%82103
G29.1%28.7%3485
G16.0%22.6%3873

集計期間:2009. 3.28 ~ 2017. 4.30

クラスが上がるごとに成績が落ちている。

さらにいえばサンデーサイレンスよりサンデーサイレンス系の母父との相性のほうがいい傾向にあり……

母父馬勝率複勝率単回値複回値
サンデーサイレンス8.2%26.3%3790
ダンスインザダーク19.1%36.2%223111
スペシャルウィーク6.5%35.5%3076
マーベラスサンデー11.1%55.6%73132
アグネスタキオン0.0%22.2%0105
フジキセキ0.0%7.7%021
バブルガムフェロー0.0%0.0%00
アドマイヤベガ0.0%0.0%00

集計期間:2009. 3.28 ~ 2017. 4.30

ご覧の通り、ダンスインザダークやスペシャルウィーク、マーベラスサンデーといった母父のほうが、優秀な産駒が生まれやすい傾向にある。

この3頭に共通しているのは、3000m以上のレースで好走していること。つまり、サンデーサイレンスが持つ軽さという欠点を、スタミナで補完しているわけだ。

ダイワキャグニーの血統構成を見ていくと、母系は米国血統で軽さが目立つ。また、近親を探っていってもめぼしい活躍馬はあまりおらず、活躍馬はミエノワンダーくらい。もっとさかのぼってもフサイチオーレが関の山……という状況にある。

配合的にも母系のスケール的にも、これ以上の舞台で勝つにはやや心もとないといったところなわけだ。

次走は?

日本ダービーへの優先出走権を獲得したため、順調にいけば東京優駿で走ることになるだろう。

ダイワキャグニーの勝因、レッドローゼスの敗因は?プリンスパルS2017結果・動画

回顧で触れたように、プリンシパルSのパフォーマンスは優秀だった。次は相手が強くなるが、期待を寄せたくなる走りだったと言っていい。

ただし、前述の通り、血統背景を見るとダービーで勝ち負けをするようなスケール感は正直なところ感じられない。ダイワキャグニーにとって、血統背景を打ち破れるかどうかが一つのポイントになってきそうだ。


アエロリットの血統や次走、将来性は?NHKマイルカップ覇者を分析

(C)だわさの写真館

5月7日に東京競馬場で行われたNHKマイルカップ(GI/芝1600m)で、2番人気のクロフネ産駒アエロリット(牝3)が、13番人気のリエノテソーロ(牝3)を押さえて勝利した。1番人気のカラクレナイ(牝3)は17着に終わった。

アエロリットの血統や将来性はどういったものなのだろうか? 徹底的に検証していこう。


プロフィール〜血統・誕生日・馬主・調教師・生産者〜

クロフネ
アステリックス
母の父ネオユニヴァース
母の母アイルドフランス
性別
馬齢3歳
生年月日2014年5月17日
毛色芦毛
馬主(有)サンデーレーシング
調教師菊沢隆徳(美浦)
生産牧場ノーザンファーム
産地安平町
馬名意味隕石(仏)

血統評価は?

アエロリットは父クロフネ、母父がネオユニヴァースという血統だ。

母アステリックスは故障の影響でデビュー戦のみ(0勝)で繁殖入りした。もっとも、血統背景は素晴らしい。祖母のアイルドフランスはアメリカとフランスで3勝、重賞2勝の実績を持っている。さらにGIマルセルブサック賞で2着の実績も。

そしてその母ステラマドリッドはダートの本場アメリカでGIを4勝した名牝だ。

アイルドフランスは繁殖牝馬としてキングレオポルドを輩出。有名どころでは、近親にミッキーアイルがいる。ミッキーアイルもNHKマイルカップを先行(正確には逃げて)して勝っていることから、血統的なつながりを感じられるところだろう。

近年では同じクロフネ産駒のクラリティスカイもこのレースを勝っているように、父系、母系ともにNHKマイルカップと縁のある血統だったということが言えるだろう。

なお、クロフネ産駒がNHKマイルカップで強いのは、

・マイル適性
・完成度の高さ(早熟性)
・強い中距離馬は皐月賞やダービーに行く

この3つの要素があるためだと考えられる。

次走は?

今後に関しては一旦休養に入り、秋に向けて調整を進めていく見込みだ。

まだ具体的にどのレースを使うかは決まっていないが、菊沢調教師はレース後に「マイル以上も試していいかと考えている」と、距離を伸ばすことを示唆している。そうなると、マイルチャンピオンシップの路線ではなく、秋華賞トライアルを使い、その結果次第で本番に向かうのではないだろうか。

ただし、この選択は文字通りの「挑戦」と言えそうだ。前述の通り、アエロリットはマイル適性と早熟性を兼ね揃えた馬だといえる。NHKマイルカップは適性の高さで乗り切ったが、秋になると成長の遅かった馬たちがどんどん強くなってくる。成長の早さというアドバンテージはなくなるわけだ。

しかも1800m以上になれば、ディープインパクト産駒やハーツクライ産駒、キングカメハメハ産駒ら、強い中距離血統の馬たちと競い合わなければならなくなる。アエロリットにとって、二重苦、三重苦のシチュエーションになることが予想されるわけだ。

なお、前述のクラリティスカイはNHKマイルカップ制覇以降、低迷していて、勝ち星は一つもない状況にある。

クロフネ産駒という血統を考えると、セオリーどおりマイル以下、あるいはスプリント路線に転換していくのが最良と考えられるが、果たしてどのような未来が待っているのだろうか。注目されるところだ。


サトノダイヤモンド、天皇賞春の4つの敗因は?血統から導く理由と今後への不安

(C)はねひろ

ライバルにはあと一歩、届かなかった。

現役最強馬決定戦となった天皇賞春でサトノダイヤモンド(牡4)はキタサンブラック(牡5)に敗れた。人気を分け合う実力馬たちの明暗を分けたものは何だったのだろうか?

プロフィール〜血統・誕生日・馬主・調教師・生産者〜

ディープインパクト
マルペンサ
母の父Orpen
母の母Marsella
性別
馬齢4歳
生年月日2013年1月30日
毛色鹿毛
馬主里見治
調教師池江泰寿(栗東)
生産牧場ノーザンファーム
産地安平町
馬名意味冠名+宝石名。流星の形から連想

血統評価は?

サトノダイヤモンドは菊花賞を勝っているが、根本的に3000m以上の長距離戦が得意なわけではない。(菊花賞は同世代のレースに加え、長距離戦を嫌ったり、天皇賞秋を目指す馬がいたりしてレベルの高いレースになりにくく、絶対能力が違えば勝ててしまうケースがある、というのが実情だ)

今まで、数多くのディープインパクト産駒が長距離GIに挑んできたが、その多くは人気を裏切る形に終わっている。

例えば、ディープインパクト産駒のGIにおける距離別の成績を見てみよう。

距離勝率複勝率単回値複回値
1200m0.0%25.0%065
1300m
1400m
1500m
1600m12.3%30.3%12691
1700m
1800m
1900m
2000m9.3%28.0%11374
2100m
2200m8.3%36.1%130161
2300m
2400m13.8%33.8%7380
2500m12.5%12.5%7025
2600m
2800m
3000m4.2%16.7%934
3200m0.0%15.4%058

 

距離着別度数
1200m0- 2- 2- 12/ 16
1300m0- 0- 0- 0/ 0
1400m0- 0- 0- 0/ 0
1500m0- 0- 0- 0/ 0
1600m15- 12- 10- 85/122
1700m0- 0- 0- 0/ 0
1800m0- 0- 0- 0/ 0
1900m0- 0- 0- 0/ 0
2000m7- 10- 4- 54/ 75
2100m0- 0- 0- 0/ 0
2200m3- 4- 6- 23/ 36
2300m0- 0- 0- 0/ 0
2400m9- 7- 6- 43/ 65
2500m2- 0- 0- 14/ 16
2600m0- 0- 0- 0/ 0
2800m0- 0- 0- 0/ 0
3000m1- 2- 1- 20/ 24
3200m0- 1- 1- 11/ 13

集計期間:2010.12.12 ~ 2017. 4.30

サトノダイヤモンドが菊花賞を勝った以外、勝ち馬はゼロだ。

マイル〜2400mまでであればどんな人気薄のディープインパクト産駒がGIを勝っても驚きはないし、「さすがディープインパクト」と多くの競馬ファンが思うことだろう。

しかし、3000m以上のGIではそういうことが起こらない。これは、ディープインパクト産駒にとって3000m以上のレースが適正外であることを示している。

しかもサトノダイヤモンドの場合、今回は外枠を引いてしまった。勝ったキタサンブラックや2着のシュヴァルグランに比べてコーナーで外を回った分、ロスが大きかったのは事実だろう。

生まれた時期が悪かった?

もう一つ挙げるとするなら、サトノダイヤモンドの生まれた時期も気になるところだ。

GI2勝馬、しかも有馬記念を勝っている馬にこんなデータを当てることが適切かどうかは微妙なところだが、それでも事実として横たわる数字と向き合うことは悪くないだろう。

サトノダイヤモンドは1月生まれだが、何を隠そう1月生まれの馬たちは長距離GIにおいて芳しい結果が残せていない。

生月着別度数
3月生19- 15- 5-134/173
5月生7- 6- 4-106/123
4月生4- 10- 17-141/172
2月生4- 4- 7- 83/ 98
1月生1- 0- 1- 21/ 23
9月生0- 0- 1- 1/ 2
6月生0- 0- 0- 6/ 6

 

生月勝率複勝率単回値複回値
3月生11.0%22.5%11574
5月生5.7%13.8%260120
4月生2.3%18.0%4182
2月生4.1%15.3%5389
1月生4.3%8.7%1010
9月生0.0%50.0%085
6月生0.0%0.0%00

集計期間:2000. 4.30 ~ 2017. 4.30

ご覧の通りだ。特に3〜5月に比べて極端に成績が良くない。

これは生まれた環境が大きく影響していると考えられる。

ほとんどの競走馬は1月から5月の間に産まれる。中でも3~5月が最盛期で、競走馬にとって最適な誕生時期だと言える

春が訪れる3月、雪はほとんどなくなり、草木は青々と茂り始める。過ごしやすい気候となり、とねっ娘たちは外を元気よく駆けまわり、草を食べ歩く。

競走馬がしっかりと育っていくために最適な環境が整っているわけだ。

一方、1、2月に誕生した馬はどうかというと、あまり恵まれた環境とは言えない。


1、2月といえば、北海道はまだ雪の季節だ。草達はまだ芽生えず、雪に隠れている。極寒という日も少なくない。

そういった季節に生まれた競走馬は、自ずと行動が制限される。最も大きいのは食事だ。人間でも同じだが、自然の食料を体に入れることができないというのは成長していく上で大きなマイナスになる。

そうなると、「底力」のある競走馬が生まれにくくなってしまうのではないかと考えられるのだ。

これは単なる仮説ではなく、上記のデータやクラシックにおける1、2月生まれの馬の苦戦具合を見ても、一定の信用性があるのではないかと考えられる。

繰り返しになるが、サトノダイヤモンドはGI2勝馬だ。これからも勝利を積み上げていくことだろう。よって、この仮説には必ずしも当てはまらないかもしれない。ただ、天皇賞春が底力の問われるレースになったことを考えると、競走馬が秘めた底力に敗因の理由があるのではないかと考えるのも、決して的外れではないはずだ。

よって、敗因を挙げるとすれば、

・血統的に長距離が得意ではない
・1、2着馬に比べてロスが大きい競馬だった
・底力が問われるレースになったため
・そもそも勝ち馬が強すぎた

この4つになるのではないだろうか。


ネオリアリズムの血統や次走は?クイーンエリザベス2世カップの覇者を分析

(C) Allen Choi

4月30日に香港のシャティン競馬場で行われたクイーンエリザベス2世カップ(GI/芝2000m)で、2番人気のネオユニヴァース産駒ネオリアリズム(牡6)が、3番人気パキスタンスター(せん4)を押さえて勝利した。1番人気のワーザー(せん5)は3着だった。

ネオリアリズムの血統や将来性はどういったものなのだろうか? 徹底的に検証していこう。


プロフィール〜血統・誕生日・馬主・調教師・生産者〜

ネオユニヴァース
トキオリアリティー
母の父Meadowlake
母の母WhataReality
性別
馬齢6 歳
生年月日2011年3月22日
毛色栗毛
馬主(有)キャロットファーム
調教師堀宣行(美浦)
生産牧場ノーザンファーム
産地安平町
馬名意味新現実主義。父、母名より連想

血統評価は?

ネオリアリズムは父ネオユニヴァース、母トキオリアリティーという血統だ。

トキオリアリティーは本当に優秀な繁殖牝馬で、もはや“トキオリアリティー系”ができておかしくないほど、様々な活躍馬を輩出している。特に……

アイルラヴァゲイン
リアルインパクト
レアリスタ

この3頭は競馬ファンにはおなじみだろう。

もっとも、トキオリアリティー系には欠点もあった。ズバリ「距離の壁」だ。トキオリアリティーの仔どもたちは基本的に2000m未満の距離で活躍している。

アイルラヴァゲインはNHKマイルカップ3着、その後はスプリント路線で活躍した。

リアルインパクトは安田記念の覇者で、オーストラリアのジョージライダーステークス(芝1500m)を勝っている。

レアリスタは中距離路線で活躍しているが、重賞戦線までいけないのは“トキオリアリティーの呪縛”かもしれない。

レアリスタ、兄リアルインパクトの血統馬は“呪縛”に打ち勝てるのか?

しかし、そんな呪縛をネオリアリズムは打ち破ってみせた。これは、ネオユニヴァースの血が大きかったように感じられる。

ネオユニヴァースといえば、皐月賞と相性がいいことで知られている。自身が皐月賞馬であることに加え、ヴィクトワールピサ、アンライバルドといった皐月賞馬を輩出。皐月賞に限らず、中山の重賞レースで無類の強さを発揮する馬が多い。

なぜネオユニヴァースが中山で強いかといえば「コーナー4回」と「重たい馬場」が得意だからだ。中山は1800m以上になると、コーナーが4回になる。馬場に関しては(改修後、やや軽くなったが)中央4場の中では重たい部類に入る。

そして、今回のクイーンエリザベス2世カップ、シャティン競馬場は「コーナー4回」と「重たい馬場」という特徴を持っていた。要するに、ネオリアリズムに合ったシチュエーションだったわけだ。

次走は?

次走に関しては明言されていないが、現実的には安田記念か宝塚記念になりそうだ。

ただし、この馬のベスト条件は1800〜2000mの小回りコースだ。そう考えると、安田記念も宝塚記念もベスト条件とは言えない。どちらかといえば距離を伸ばしてでも、馬場がタフな宝塚記念に向かったほうがいいと考えられるが、帯に短したすきに長し状態といったところか。

そうなると、秋に備えて休養、ということも考えられる。モーリスを下した札幌記念から指導して秋へ、というローテーションが組まれてもおかしくはないだろう。


キタサンブラックの血統や次走は?歴史的名馬は凱旋門賞へ向かうのか?


ディープインパクトのレコードを更新する驚愕の決着――。

競馬史に、また名レースが一つ刻まれた。

4月30日に京都競馬場で行われた天皇賞春(GI/芝外回り3200m)で、1番人気のブラックタイド産駒キタサンブラック(牡5)が、3番人気シュヴァルグラン(牡5)、2番人気のサトノダイヤモンド(牡4)を押さえて勝利した。

キタサンブラックの血統や将来性はどういったものなのだろうか? 徹底的に検証していこう。


プロフィール〜血統・誕生日・馬主・調教師・生産者〜

ブラックタイド
シュガーハート
母の父サクラバクシンオー
母の母オトメゴコロ
性別
馬齢5歳
生年月日2012年3月10日
毛色鹿毛
馬主(有)大野商事
調教師清水久詞(栗東)
生産牧場ヤナガワ牧場
産地日高町
馬名意味冠名+父名の一部

血統評価は?

もはや血統の話をするのは野暮な話だ。

ただし、この馬の凄さを再認識するためにも、改めて振り返ってみよう。

キタサンブラックは父ブラックタイド、母シュガーハート、母父サクラバクシンオーという血統だ。

ブラックタイドは現役時代、基本的には2000m以下のレースで活躍していた。全弟ディープインパクトということで素質があったことは間違いないが、あまり長距離に向いた血統というわけではない。ディープインパクト産駒にしても、3000m以上のレースでは苦戦している。

また母系を見ると、さらに長距離GIに向いた血統ではないという印象は濃くなる。サクラバクシンオーはスプリンターだし、母母父のジャッジアンジェルーチは米国のダート血統である。スタミナに長けた血統背景があるわけではない。

にもかかわらず、天皇賞春を連覇してしまうのだから恐れ入る。ひとえにこの馬の強さゆえの勝利、と言っていいだろう。このレベルの馬になると、血統や条件が合う合わないはあまり意味をなさなくなってしまう。

歴史的名馬が、素晴らしいライバルたちとともに最高のレースを作り上げた。

もうその結論だけあれば、十分ではないだろうか。

次走は?

キタサンブラックは3月の段階で大阪杯、天皇賞春、そして宝塚記念というローテーションを組むことが明言されている。よって、当然のことながら宝塚記念に向かうことになるだろう。

ただし、もう“その先”を見てもいいのではないか。国内最強はここ2走で証明した。であれば、世界を見据えてもいいのではないだろうか。

宝塚記念を使うと、その後のローテーションが組みにくくなる。休みを初夏まで伸ばすと、休養が十分に取れないからだ。しかも天皇賞は上位人気3頭が叩き合い、レコードタイムで決着した。シュヴァルグランとサトノダイヤモンドも含めてダメージが残っている可能性は高い。

本当に“日本競馬の悲願”と言える凱旋門賞制覇を目指すのであれば「勇気ある休養」も選択肢に入れていいのではないだろうか。


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