(C)Yushi Machida

2018年12月16日、阪神競馬場で朝日杯FS(GⅠ/芝1600m)が行われる。マイネルサーパス、アドマイヤマーズ、ファンタジスト、グランアレグリア、ケイデンスコールらが出走するが、どんなレースが展開されるのか? 台頭する可能性を秘めた伏兵とは?

今回は朝日杯FSのデータ傾向を見ていこう。

朝日杯の舞台設定や過去のデータを見ていくと、あるデータがレースのカギを握っていることが浮かび上がってくる。そのデータとは? そのデータに該当する馬とは? 予想していく上で欠かすことのできない要素を解き明かしていこう。


カギは早熟性

朝日杯FSでカギとなってくるのが早熟性だ。

牡馬は牝馬に比べると晩成だ。成長の早い牝馬に対し、牡馬はゆっくりと成長していく。だから2歳のこの時期では純粋なポテンシャルうんぬんより完成度が重要になってくる。

完成度の差によってレース結果が全く変わってくるからだ。

これを裏付けるデータが「誕生月別の好走率」である。

1月生 ( 1- 1- 0- 4/ 6 )
勝率 16.70% │ 単勝回収値 98
複勝率 33.30% │ 複勝回収値 53

2月生 ( 1- 3- 1- 9/14 )
勝率 7.10% │ 単勝回収値 101
複勝率 35.70% │ 複勝回収値 150

3月生 ( 1- 0- 2-18/21 )
勝率 4.80% │ 単勝回収値 21
複勝率 14.30% │ 複勝回収値 60

4月生 ( 1- 0- 1-20/22 )
勝率 4.50% │ 単勝回収値 10
複勝率 9.10% │ 複勝回収値 40

5月生 ( 0- 0- 0- 5/ 5 )
勝率 0.00% │ 単勝回収値 0
複勝率 0.00% │ 複勝回収値 0

1、2月生まれの成績が高く、3、4、5月にいくにつれて数値が低下することが分かる。これは3歳GIではありえない現象だ。むしろ全く逆の現象が起きている。

以下は過去5年における3歳GIの誕生月別成績だ。(牡馬限定/10番人気以内が対象)

1月生 ( 3- 2- 2-20/27 )
勝率 11.10% │ 単勝回収値 77
複勝率 25.90% │ 複勝回収値 61

2月生 ( 5- 6- 3-46/60 )
勝率 8.30% │ 単勝回収値 65
複勝率 23.30% │ 複勝回収値 62

3月生 ( 9- 9- 7-59/84 )
勝率 10.70% │ 単勝回収値 86
複勝率 29.80% │ 複勝回収値 89

4月生 ( 2- 3- 4-31/40 )
勝率 5.00% │ 単勝回収値 117
複勝率 22.50% │ 複勝回収値 101

5月生 ( 3- 1- 2-10/16 )
勝率 18.80% │ 単勝回収値 200
複勝率 37.50% │ 複勝回収値 144

ご覧の通り、3、4、5月の成績が高く、1、2月は苦戦を強いられている。

要するに、

・2歳GIは完成度勝負
・3歳GIはポテンシャル勝負

と言えるのだ。

4、5月生まれなのは?

特に4、5月生まれの馬たちは好走率わずかに7%だ。

ダノンプレミアムが4月生まれながら勝ったケースもあるが、同馬はダービーで1番人気に支持されるほどの素質馬だった。朝日杯でも当日は断然の一番人気。早熟性を上回る実力で他馬をねじ伏せることができた。

ダノンプレミアムほどの素質馬であれば可能性がなくはないが、基本的には厳しい。

今年、有力馬で4、5月生まれを見てみると……

ファンタジスト 4月22日
マイネルサーパス 5月6日

この2頭は厳しい戦いを強いられるかもしれない。特にファンタジストは1600m以上の実績がなく、他のデータ面でもマイナス評価がいくつかある。

武豊騎手、悲願の朝日杯制覇がかかっているものの、データ的な側面から見れば厳しい戦いになりそうだ。

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