2019年11月24日、東京競馬場で有馬記念(GⅠ/芝2400m)が行われる。今回は過去のデータやレース傾向を振り返り、当レースの勝ち馬候補を予想していく。
レースを楽しむ上でも馬券を買う上でも、勝ち馬の予想は欠かせない要素だ。明らかな傾向や注目のデータから、主役候補を導き出していこう。
人気が想定されるアーモンドアイ、サートゥルナーリア、フィエールマン、リスグラシュー、ワールドプレミアなどは過去の好走馬のデータと合致しているのだろうか?
なお、特に明記していない場合は過去10年のデータを対象とする。
目次
有馬記念の勝ち馬傾向
過去10年のデータを見ると、1番人気は5勝。さらに2番人気が2勝、3番人気と4番人気がそれぞれ1勝と、上位人気が強い。ただ、紐荒れのケースが多く、一筋縄ではいかない。
ではここからは注目のデータをピックアップして紹介していこう。
予想参考データ① GⅠ馬が中心
まず重賞実績に目を向けると、勝ち馬全10頭が重賞勝ち馬。うち8頭が同年にGⅠを勝っていた。
予想参考データ② 前走は秋のGⅠで5着以内が理想
前走のクラス別成績は以下の通り。
オープン特別、条件戦(0-0-0-2)
勝率 0.0% │ 連対率0.0% │ 複勝率0.0%
GⅢ(0-0-1-11)
勝率 0.0% │ 連対率0.0% │ 複勝率8.3%
GⅡ(1-2-0-30)
勝率 3.0% │ 連対率9.1% │ 複勝率9.1%
GⅠ(8-8-8-79)
勝率 7.8% │ 連対率15.5% │ 複勝率23.3%
海外(1-0-1-4)
勝率 16.7% │ 連対率16.7% │ 複勝率33.3%
また、前走着順は以下の通り。
前走1着(3-3-5-24)
勝率 8.6% │ 連対率17.1% │ 複勝率31.4%
前走2着(2-1-0-25)
勝率 7.1% │ 連対率10.7% │ 複勝率10.7%
前走3着(2-1-1-7)
勝率 18.2% │ 連対率27.3% │ 複勝率36.4%
前走4着(2-2-0-14)
勝率 11.1% │ 連対率22.2% │ 複勝率22.2%
前走5着(0-1-0-12)
勝率 0.0% │ 連対率7.7% │ 複勝率7.7%
前走6~9着(1-1-2-32)
勝率 2.8% │ 連対率5.6% │ 複勝率11.1%
前走10着以下(0-1-2-26)
勝率 0.0% │ 連対率3.4% │ 複勝率10.3%
勝ち馬10頭中9頭の前走が同年10月以降のGⅠ。中でも、菊花賞組が4勝、ジャパンC組が3勝と活躍。
予想参考データ③ 3歳馬が強い
年齢別成績は以下の通り。
3歳(5-2-2-21)
勝率 16.7% │ 連対率23.3% │ 複勝率30.0%
4歳(1-6-2-31)
勝率 2.5% │ 連対率17.5% │ 複勝率22.5%
5歳(4-2-4-37)
勝率 8.5% │ 連対率12.8% │ 複勝率21.3%
6歳(0-0-1-18)
勝率 0.0% │ 連対率0.0% │ 複勝率5.3%
7歳(0-0-0-12)
勝率 0.0% │ 連対率0.0% │ 複勝率0.0%
8歳以上(0-0-1-7)
勝率 0.0% │ 連対率0.0% │ 複勝率12.5%
予想参考データ④ 牡馬が優勢
牡・騸馬(9-7-10-108)
勝率 6.7% │ 連対率11.9% │ 複勝率19.4%
牝馬(1-3-0-18)
勝率 4.5% │ 連対率18.2% │ 複勝率18.2%
牝馬で優勝したダイワスカーレット(2009年)は前年の2着馬だった。
予想参考データ⑤ 関西馬がやや優勢
美浦(2-1-2-30)
勝率 5.7% │ 連対率8.6% │ 複勝率14.3%
栗東(8-9-8-95)
勝率 6.7% │ 連対率14.2% │ 複勝率20.8%
2019年の主役候補は?
中心となるのは、前走の菊花賞を制したワールドプレミア。過去10年で同年の菊花賞馬は3勝を挙げている。
スワーヴリチャードは前走のジャパンCでGⅠ2勝目を飾った。4着だった一昨年より臨戦過程はいい。
アーモンドアイは前走の天皇賞(秋)を制し、現役最多のGⅠ6勝を誇る。4歳馬と牝馬の成績がひと息なのが気になるが、実績は抜けている。
宝塚記念、コックスプレートとGⅠ連勝中のリスグラシュー、中山のGⅠを2勝しているサートゥルナーリアにもチャンスがある。