2018年11月4日、東京競馬場でアルゼンチン共和国杯(GII/芝2500m)が行われる。ガンコ、ノーブルマーズ、パフォーマプロミス、ムイトオブリガード、アルバートらが出走するが、どんなレースが展開されるのか? 台頭する可能性を秘めた伏兵とは?
当コーナーでは、過去のデータやレース傾向から勝ち馬を導き出していく。なお、特に明記していない場合、過去10年を対象とする。
目次
データ① 実績
勝ち馬10頭中5頭が芝重賞の勝ち馬。残る5頭には、格上挑戦だった2頭も含めて、芝重賞で掲示板に載った経験があった。
また、勝ち馬10頭中8頭に芝2400m以上で勝利かGⅠ2着の実績があった。残る2頭は2400m以上が未経験で、オープンクラスの芝2000mで勝っていた。距離実績も重要。
データ② 前走
勝ち馬10頭中7頭が前走で掲示板を確保し、うち5頭は連対していた。前走で掲示板を外していた3頭はいずれも、芝2500m以上の重賞を勝っていた。長距離重賞で実績のある馬なら、大敗からの巻き返しも望める。
また、勝ち馬10頭中8頭が前走で3番人気以内に推されていた。残る2頭も、前走でそれぞれ4番人気と5番人気だった。
データ③ 年齢
3歳 【1・0・3・1】(勝率20.0%、連対率20.0%)
4歳 【7・4・4・23】(勝率18.4%、連対率28.9%)
5歳 【0・4・3・42】(勝率 0.0%、連対率 8.2%)
6歳 【2・2・0・30】(勝率 5.9%、連対率11.8%)
7歳 【0・0・0・20】(勝率 0.0%、連対率 0.0%)
8歳以上【0・0・0・24】(勝率 0.0%、連対率 0.0%)
4歳が主力になる。一方で、7歳以上は44頭が出走して3着もない。
データ④ 性別
牡・騸馬【10・10・10・131】(勝率 6.2%、連対率12.4%)
牝馬 【0・0・0・ 9】(勝率 0.0%、連対率 0.0%)
データ⑤ 所属
美浦【4・4・6・71】(勝率 4.7%、連対率 9.4%)
栗東【6・6・4・69】(勝率 7.1%、連対率14.1%)
データ⑥ ハンデ
勝ち馬10頭中8頭がハンデ56kg以上で、残る2頭はともに格上挑戦だった。比較的ハンデの重い馬が強く、トップハンデも【3・2・2・11】と上々の成績。
データ⑦ 人気
1番人気【3・1・1・5】
2番人気【3・2・0・5】
3番人気【2・1・5・2】
ハンデ戦ながら、上位人気の信頼度はまずます。
結論
4歳馬は、ヘリファルテ、ホウオウドリーム、ムイトオブリガードと3頭が出走予定。いずれも東京芝2400mで3勝以上しており、魅力がある。ただ、過去10年に格上挑戦で優勝した2頭でも、重賞で掲示板に載った実績があったことを考えると、実績の面ではやや物足りない。
それならば、ハンデ56kgのウインテンダネスを上位に見る。今回と同じ舞台で目黒記念を勝っており、前走の京都大賞典で5番人気6着から巻き返してくる可能性は十分にある。
その目黒記念で2着後、宝塚記念でも3着と好走したノーブルマーズ、目黒記念3着で、1月に日経新春杯を勝っているパフォーマプロミス、日経賞を制したガンコと、重賞実績のある馬が有力になる。