青葉賞2021の競馬予想分析!3つのデータから導く危険な人気馬

2021年5月1日、東京競馬場で青葉賞(GⅡ/芝2400m)が行われる。今回は過去のデータやレース傾向を振り返り、当レースの危険な人気馬を予想していく。

馬券を買う上で特に重要なのは「どの馬を買うか」ではなく「どの馬が消しか」を見極めることだ。

人気馬を「買わない」と判断できれば、余った資金を軸馬の買い足しや穴馬の追加購入に回すことができる。そして人気馬が馬券圏外になれば配当が跳ね上がる。

「人気だから押さえようかな」と毎回人気馬を買ってしまうと回収率は落ちていく。だからこそ「買わない人気馬」を見つけることがカギになってくるのだ。

果たして、人気が想定されるキングストンボーイ、ワンダフルタウン、スワーヴエルメ、アオイショー、レッドヴェロシティらの中で危険なのはどの馬なのか。しっかり考察していこう。

過去10年のデータを参考にする。


目次

青葉賞の人気馬成績

過去10年のデータを見ると、1番人気は3勝、2着は2回、3着は4回。1倍台に支持されて着外に飛ぶこともあり、鉄板級の堅さとは言い難い。

ダービーの切符を手に入れられることもあり、伏兵馬も本気で挑み、結果を残す。ここは一発を狙ってもいいレースであろう。

ではここからは注目のデータをピックアップして紹介していこう。

予想参考データ① 前走1勝クラス組の取捨選択

前走1勝クラス組(6- 7- 7-68)
勝率 6.8% │ 複勝率 22.7%

最初から青葉賞に照準を定めていた組が強く、前走1勝クラスに出ていた馬は6勝している。弥生賞やスプリングステークスからの参戦組よりはこちらの取捨選択が重要だろう。

主にアザレア賞、大寒桜賞、山吹賞の傾向を見ていくが、アザレア賞の場合は該当馬すべて1番人気1着だった。大寒桜賞の場合も1着が最低条件。山吹賞は、1着もしくは3番人気以内でコンマ3秒負けまでが目安になる。

リーブルミノルはアザレア賞1着も3番人気。大寒桜賞組は何頭か出ているが1着馬がいない。唯一該当するのは山吹賞1着のアオイショー。今回はかなり絞り込めそうだ。

予想参考データ② 前走重賞組の取捨選択

皐月賞へのチャレンジに失敗した組がダービー出走の夢をかけて青葉賞に臨む。一方でかなり取捨選択ができそうな結果が残されている。

弥生賞組だが、コンマ4秒の負けまで。スプリングステークスはコンマ7秒の負けまでとなっている。その他の重賞だが、基準は厳しく、3着以内。これで結構絞り込める。

該当馬は去年の京都2歳ステークスを制したワンダフルタウン。しかし、5か月の休み明けがどうか。キングストンボーイは共同通信杯4着、ワンデイモアは弥生賞でコンマ9秒負け。アランデルはきさらぎ賞5着、レインフロムヘヴンはスプリングステークス1秒8負け。実は1頭も水準をクリアしていない。前走1勝クラス組で掲示板を独占することは過去にもあった。総崩れも十分に考えられる。

予想参考データ③ 人気馬たちの前走レベル

キングストンボーイの前走は共同通信杯だったが、ややスローに流れた中を前目にいたエフフォーリアが上がり33秒4で押し切った。キングストンボーイはこれを上回る末脚を見せたが、33秒3。これではどうしようもない。半兄エポカドーロはダービー2着だったが、母ダイワパッションの距離適性的に2400を持たせられるかという不安は残る。

ワンダフルタウンの前走は京都2歳ステークスだったが、前半はスローで流れる典型的な上がりの競馬となった。上がり最速のタイムで勝利している。しかし、タイム的には同時期の未勝利戦とあまり変わらない。京都2歳ステークス2着のラーゴムがきさらぎ賞を制しており、普通に考えれば実力上位。新興勢力にワンダフルタウンを上回る馬がいるかどうか。

スワーヴエルメの前走は未勝利戦だったが、前半平均ペースで流れたところ、前目でレースに参加していたスワーヴエルメが直線で抜け出し快勝した。タイムもよく、人気に押されてもおかしくない。しかし、母アイムユアーズは1400~1800でよく走っており、長い距離への対応がそこまであるのかどうか。また未勝利組は青葉賞ではなかなか来にくいため、人気先行の可能性がある。

レッドヴェロシティの前走は水仙賞だったが、前半は65秒とかなりのスローで流れた。こうなれば前目で決まるのが普通で番手につけたレッドヴェロシティが勝ち切った。勝ちタイムは平凡なので、そこがどうか。ジリジリとした脚でどう粘るかがポイントになりそう。

アオイショーの前走は山吹賞だったが、同距離の水仙賞と違ってこちらは平均ペースで流れた。前がバタバタになる中、中団待機のアオイショーが差し切っている。この時の3着が京成杯3着もあるテンバガー。きっちりと差をつけて勝ったあたりは良さそう。過去にはゼンノロブロイやシンボリクリスエスと青葉賞を勝った馬が勝ち馬に名を連ねている。タイムも悪くなく、一発があるならこの馬か。

2021年の危険な人気馬は?

キングストンボーイは人気になる見込みだが、距離が長い可能性があり、スローで流れて展開が向かないときつそう。確かに共同通信杯で勝ったエフフォーリアは皐月賞を制しているが、4着でコンマ4秒負けだと少々微妙で強みになるのかどうか。青葉賞の好走条件に合致せず、危険な人気馬の一頭になりそうだ。

また、スワーヴエルメは3つ目の消しデータに合致している。未勝利からいきなり勝ち負けに持ち込めるほど青葉賞は甘いレースではない。

反対にアオイショーは危険なデータに一つも当てはまらない。前走の勝ち方もよく、枠順も展開もそこまで気にしなくて良さそう。ここまでコンビを組んできた石橋脩騎手がレインフロムヘヴンに騎乗するのはいささか気になるが、見返したいところだろう。人気馬の中で最も不安要素が少ないのが、アオイショーと言えそうだ。

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