フローラS2021の競馬予想分析!3つのデータから導く危険な人気馬

2021年4月25日、東京競馬場でフローラステークス(GⅡ/芝2000m)が行われる。今回は過去のデータやレース傾向を振り返り、当レースの危険な人気馬を予想していく。

馬券を買う上で特に重要なのは「どの馬を買うか」ではなく「どの馬が消しか」を見極めることだ。

人気馬を「買わない」と判断できれば、余った資金を軸馬の買い足しや穴馬の追加購入に回すことができる。そして人気馬が馬券圏外になれば配当が跳ね上がる。

「人気だから押さえようかな」と毎回人気馬を買ってしまうと回収率は落ちていく。だからこそ「買わない人気馬」を見つけることがカギになってくるのだ。

果たして、人気が想定されるユーバーレーベン、オヌール、クールキャット、ウインアグライア、パープルレディーらの中で危険なのはどの馬なのか。しっかり考察していこう。

過去10年のデータを参考にする。


目次

フローラステークスの人気馬成績

過去10年のデータを見ると、1番人気は3勝、2着は1回、3着はなし。人気の信頼度はさほどなく、勝ち負けははっきりと分かれる。

単勝万馬券の馬も来やすいのがフローラステークスの特徴で、大波乱も十分に考えられるレースである。

ではここからは注目のデータをピックアップして紹介していこう。

予想参考データ① フラワーカップ組の取捨選択

フラワーカップ組(0- 3- 3-18)
勝率 0.0% │ 複勝率 25.0%

桜花賞を諦め、オークスに何とか間に合わせたい馬たちが集うのがフローラステークスだが、前走1勝クラス組が結果を残す中で重賞組は苦戦する。フラワーカップ組もあまり機能はしていない。

ここでは、1秒以内の負けよりかは掲示板に入っているかどうかがポイントになりそう。掲示板を外した馬もコンマ5秒負けにとどめており、掲示板に入っているかコンマ5秒負けまでか。

これに該当するのはユーバーレーベンとクールキャットの2頭。ただこれまでの傾向では1着は厳しそう。もし1着馬を探すのであればそれ以外から探し、ヒモに入れるぐらいがよさそうだが。

予想参考データ② 前走の勝ち方が重要

前走1着だった馬は過去10年で9勝しており、前走1着馬がカギを握る。さらに掘り下げていくと、タイム差のある勝ち方をした馬が8勝、タイム差なしの勝ち方をした馬は1勝と明暗が分かれた。

唯一タイム差なしで1着になったのが2017年のモズカッチャン。モズカッチャンは2番人気で1着だったが、タイム差がある馬の中でも4番人気までの馬がほとんど。人気薄で1着になった馬は来にくいか。

ウインアグライアとパープルレディーはタイム差なしの1着で、しかもウインアグライアは5番人気、パープルレディーは6番人気。仮にタイム差があったとしてもデータ的には厳しいが。

予想参考データ③ 人気馬たちの前走レベル

ユーバーレーベンやクールキャットなどの前走はフラワーカップだったが、前半がややスローな流れで前目有利な中、ホウオウイクセルがそのまま押し切った。ユーバーレーベンとクールキャットはいずれも後方待機の馬で、流れを鑑みれば、実力はしっかりと見せた2頭である。スローだったことを思えば勝ちタイムはさほど気にしなくていい。

オヌールの前走はアルメリア賞だったが、こちらはかなりのスローで流れ、末脚勝負になった。とはいえ、勝ちタイムが遅すぎ。この時2着だったジャスティンカフェはアーリントンカップで惨敗しており、少し疑問視をしたい。

ウインアグライアの前走は若駒ステークスだったが、最後はバタバタな感じになり、2着ヴァリアメンテの方が脚はよかった。重賞ではさほど結果を残せていないだけに、いくらリステッド競走を勝ったとはいえ、良馬場でどうか。

パープルレディーの前走はゆりかもめ賞だったが、勝ちタイム的には一定の評価をしていいレベル。血統的に短距離が向いてそうだが、実は中距離でもそれなりにやれそうな結果を母メリッサは残しているので、スピードとスタミナは受け継いでいそう。休み明けでもしっかり走るので、狙う価値はある。

2021年の危険な人気馬は?

オヌールは人気になる見込みだが、前走がかなりのスローで、上がり3ハロンのタイムばかりに目が行きがちだが、勝ちタイムが良くない。全姉は阪神牝馬ステークスを制したデゼルだが、デゼルは1800以下のレースで結果を出しており、2000が守備範囲なのかどうか、ここがカギになりそうだ。フローラステークスの好走条件に合致せず、危険な人気馬の一頭になりそうだ。

また、ウインアグライアは2つ目の消しデータに合致している。前走のパフォーマンスはさほど強調するものではなく、ここは軽視したい。

反対にパープルレディーは危険なデータに一つも当てはまらない。ここまで安定的な結果を残しており、まだ底を見せていない。底が多少見え隠れする馬よりもあまり見えない馬を狙うのが期待値が高く、旨味もある。人気馬の中で最も不安要素が少ないのが、パープルレディーと言えそうだ。

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