2019年4月14日、阪神競馬場でアンタレスステークス(GⅢ/ダート1800m)が行われる。今回は過去のデータやレース傾向を振り返り、当レースの勝ち馬候補を予想していく。
レースを楽しむ上でも馬券を買う上でも、勝ち馬の予想は欠かせない要素だ。明らかな傾向や注目のデータから、主役候補を導き出していこう。
人気が想定されるウェスタールンド、グリム、テーオーエナジー、ヒラボクラターシュ、ロンドンタウンなどは過去の好走馬のデータと合致しているのだろうか?
なお、特に明記していない場合は過去10年のデータを対象とする。
目次
アンタレスステークスの勝ち馬傾向
過去10年のデータを見ると、1番人気が4勝、2番人気と3番人気がともに2勝と上位人気が強い。2015年に6番人気で勝ったクリノスターオーにしても、重賞2勝の実績があったように、ある程度の格が問われるレースだ。
ではここからは注目のデータをピックアップして紹介していこう。
予想参考データ① ダ1800m以上の重賞で連対実績が必要
まず重賞実績に目を向けると、勝ち馬10頭中5頭がダート1800m以上の重賞を勝っていた。残る5頭中4頭には、ダート1800m以上で重賞2着かオープン特別勝ちの実績があった。例外の1頭は1000万下、1600万下と連勝中で勢いがあった。
予想参考データ② 前走1着馬が中心
前走着順は以下の通り。
前走1着(7-1-2-28)
勝率 18.4% │ 連対率21.1% │ 複勝率26.3%
前走2着(1-6-1-8)
勝率 6.3% │ 連対率43.8% │ 複勝率50.0%
前走3着(0-1-1-10)
勝率 0.0% │ 連対率8.3% │ 複勝率16.7%
前走4着(1-1-0-7)
勝率 11.1% │ 連対率22.2% │ 複勝率22.2%
前走5着(0-0-1-10)
勝率 0.0% │ 連対率0.0% │ 複勝率9.1%
前走6~9着(1-0-2-30)
勝率 3.0% │ 連対率3.0% │ 複勝率9.1%
前走10着以下(0-1-3-32)
勝率 0.0% │ 連対率2.8% │ 複勝率11.1%
掲示板外から巻き返して優勝した1頭は前走がGⅠだった。
予想参考データ③ 4、5歳が主力
年齢別成績は以下の通り。
4歳(3-4-4-26)
勝率 8.1% │ 連対率18.9% │ 複勝率39.7%
5歳(6-2-2-30)
勝率 15.0% │ 連対率20.0% │ 複勝率25.0%
6歳(1-2-3-37)
勝率 2.3% │ 連対率7.0% │ 複勝率14.0%
7歳(0-2-1-24)
勝率 0.0% │ 連対率7.4% │ 複勝率11.1%
8歳以上(0-0-0-9)
勝率 0.0% │ 連対率0.0% │ 複勝率0.0%
予想参考データ④ 関東馬は不振
美浦(0-1-1-25)
勝率 0.0% │ 連対率3.7% │ 複勝率7.4%
栗東(10-9-9-99)
勝率 7.9% │ 連対率15.0% │ 複勝率22.0%
2019年の主役候補は?
中心となるのは4歳のグリム。阪神で施行されるようになった2012年以降、名古屋大賞典から臨んだ馬が過去10年で3勝しており、実績、臨戦過程ともに申し分ない。
同じ4歳のヒラボクラターシュは、その名古屋大賞典で2着後、マーチSで4着。交流重賞勝ちの実績があり、前進があっていい。
同じく交流重賞勝ちの実績がある4歳のテーオーエナジー。1番人気に支持された前走のマーチSは10着に敗れたが、巻き返しの可能性はある。
6歳のロンドンタウンは、韓国GⅠ・コリアC連覇を含む重賞4勝の実績を誇り、前走のマーチSで2着。長期休養明けをひと叩きされて上積みが見込める。
チャンピオンズCで2着だったウェスタールンドは、7歳と高齢で割り引きが必要。