宝塚記念2017の予想データ分析…オススメの1頭と5つの強調材料とは?

明日はいよいよ、阪神競馬場で春競馬の総決算・宝塚記念(GI/芝内回り2200m)が行われる。

開催に際し、競馬TIMES編集部では“オススメの1頭”をピックアップ。今回は、その馬がなぜ強調できるのか、という点を解説していく。

どのようなレースになるのだろうか? その馬が激走する可能性が高い理由とは? 検証を開始していこう。


目次

オススメの1頭とは?

その馬の名は……

ミッキークイーン

である。

プロフィール〜血統・誕生日・馬主・調教師・生産者〜

ディープインパクト
ミュージカルウェイ
母の父GoldAway
母の母Mulika
性別
馬齢5 歳
生年月日2012年2月8日
毛色鹿毛
馬主野田みづき
調教師池江泰寿(栗東)
生産牧場ノーザンファーム
産地安平町
馬名意味冠名+女王

では、なぜミッキークイーンが強調できるのか? その理由を挙げていく。

オススメの理由1 フィルターに合致

競馬TIMESでは、宝塚記念の開催に際し、いくつかの検証を行ってきた。その内の一つの考察で、「5つの消し」というものがあった。ミッキークイーンはこの条件に一つも当てはまっていない。

ポイント1 極端な人気薄は消し!
ポイント2 天皇賞春組は消し!
ポイント3 前走惨敗した馬は消し!
ポイント4 前走後方一気は消し!
ポイント5 休み明けの馬は消し!

※詳細は記事にて。

明確なマイナス要素がない、という点は一つの強調材料だろう。

オススメの理由2 好走血統に合致!?

宝塚記念の血統検証では以下のような血が好走馬に共通していることが明らかになった。

・ディクタス
・セントサイモン
・ダンジグ
・“ズブい”ディープインパクト産駒

残念ながらミッキークイーンは上3つの血を保持していない。しかし、“ズブいディープインパクト産駒”という項目に合致していると考えることができる。

ミッキークイーンといえば鋭い末脚が持ち味、とイメージする方も多いだろう。だが、実際のところミッキークイーンが圧倒的な瞬発力を武器としていたのは3歳の春まで。3歳秋以降に上がり3位以内の末脚を使ったのは9走してわずかに3回のみだ。

特に古馬になってからは中団以上にポジションを取り、上がり5位前後の脚でまとめて好走するケースが目立つ。決して末脚だけの馬ではないのだ。

実際、戦績を振り返ってもミッキークイーンが瞬発力に特化したディープインパクト産駒でないことは分かる。

・持続力の求められる秋華賞で大幅なロスがありながら勝利
→持続的な末脚(=宝塚記念で求められる要素)が使えなければ難しい芸当

・重馬場開催は2戦2勝
→瞬発力特化型の馬は馬場が渋るとパフォーマンスを落とすが、そうではなかった

“ズブい”は言い過ぎにしても、瞬発力以外の武器を持った馬であり、宝塚記念で好走するために必要な要素を備えている可能性は十分にあるわけだ。

オススメの理由3 斤量56キロ経験

宝塚記念で一つのポイントとなるのが斤量である。

宝塚記念では牡馬なら58キロを、牝馬なら56キロを背負う。特に近年は斤量の改定がされたことで、JRAの競馬で58キロ(牝馬は56キロ)以上の斤量を背負う機会はめったになくなった。

だからこそ、対応できない馬がどうしても出てくる。57キロや55キロではなんともなかった馬が、わずか1キロの違いで驚くほど走らなくなってしまう。

実際、天皇賞春は58キロ実績のあった2頭で決着し、初斤量となったサトノダイヤモンドは3着までに終わっている。それほど重要な要素、というわけだ。

しかし、ミッキークイーンに関しては56キロを2度背負い、2度とも馬券圏内に来ている。56キロを苦にしないタイプということだ。

オススメの理由4 ヴィクトリアマイルの“失敗”がいきる?

そして前走の敗戦がいい影響を与える可能性もある。

宝塚記念は毎年のように先行馬が穴を開けるレースだ。ミッキークイーンは先行馬ではないが、ある程度前目のポジションにつけて競馬をすることはできる。

そして鞍上の浜中俊騎手は、ヴィクトリアマイルでの失敗を繰り返さないよう、積極的な競馬を展開するはずだ。

ヴィクトリアマイルではスローペースの中、位置取りを失敗してしまった。3コーナーでは悪い位置取りではなかったが、4コーナーではズルズル下がってポジションを悪くしてしまったのだ。

同じ失敗を2度繰り返すことはできない。今回はしっかりとポジションを確保してくることだろう。

オススメの理由5 宝塚記念と言えば……

そして何といっても宝塚記念と言えば牝馬の成績が格段にいい。

日付馬名着順人気
2016.6.26マリアライト8
2016.6.26タッチングスピーチ1216
2015.6.28デニムアンドルビー10
2015.6.28ショウナンパンドラ11
2015.6.28ヌーヴォレコルト3
2015.6.28ディアデラマドレ8
2015.6.28ラキシス2
2014.6.29ヴィルシーナ8
2014.6.29デニムアンドルビー6
2014.6.29ジェンティルドンナ3
2014.6.29メイショウマンボ114
2013.6.23ジェンティルドンナ1
2012.6.24ホエールキャプチャ1411
2011.6.26ブエナビスタ1
2010.6.27ブエナビスタ1
2010.6.27メイショウベルーガ13
2007.6.24カワカミプリンセス6
2007.6.24ウオッカ1

昨年はマリアライトが制し、一昨年は二桁人気のディープ牝馬が2頭も激走した。

ミッキークイーンもこの流れに乗っていきたいところだ。

まとめ

いかがだっただろうか? ミッキークイーンには強調材料がいくつもあることが分かった。

馬券の軸にするもよし、相手に加えるもよし。どんな扱いにするにせよ、気にかけてみるのがいいのではないだろうか。

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