シャトーブランシュの血統や将来性は?マーメイドSの覇者を徹底分析

6月14日に阪神競馬場で行われた牝馬限定のGⅢ・マーメイドステークス(芝内回り2000m)は、8番人気のシャトーブランシュが豪快に差し切り、念願の初重賞タイトルを手にした。鞍上の藤岡康太騎手は、昨年のディアデラマドレに続き、このレース連覇となった。

シャトーブランシュの血統はどのようなものだろうか?徹底分析を行っていこう。


血統評価は?

シャトーブランシュは父キングヘイロー、母ブランシェリー、その父トニービンという血統。キングヘイロー産駒のマーメイドS勝ちは初めてで、JRA重賞制覇は本年のアメリカジョッキークラブカップのクリールカイザー以来、9勝目となった。なお、マーメイドSで格上挑戦馬が勝利するのは、近10年で6頭目だ。また、母父トニービンはこのレースに相性がよく……

04年 1人気1着 アドマイヤグルーヴ
10年 4人気3着 テイエムオーロラ
12年 1人気1着 グルヴェイグ
12年 7人気2着 クリスマスキャロル

と複数の好走馬を送り出している。加えて同系統のグレイソヴリン系種牡馬コジーンを母父に持つサンレイジャスパーも06年、07年と連続で2着に好走している。

兄弟は、父がフジキセキながら芝2200m以上で4度馬券になったウインフロレゾンなど。母系を辿ると、父がサクラバクシンオーながらダート2400mで勝ち、入障後は冬春J・GⅠ連覇を成し遂げたブランディス、ホッカイドウ競馬の中長距離重賞で長く活躍したオースミシュネル、芝2000m以上で3勝し、現準オープン馬のエーシンハクリューなどがいる。距離を問わず活躍できる資質を持っているわけだ。

祖母は格上挑戦した92年のクイーンステークス(当時は秋の中山開催)で3着したメゾンブランシュで、相手強化にも格負けしない強さを受け継いでいるのかもしれない。

秋の最大目標は……

距離に問題はなく、今後は秋のエリザベス女王杯が最大目標になりそうだ。キングヘイロー産駒は代表産駒の1頭、カワカミプリンセスが06年に12着降着ながら1位入線を果たし、翌年も2着と好走している。

ただし、戦績を見てもわかるように軽い芝でキレが要求される馬場は得意ではない。過去、芝の稍重~不良では(1-2-0-2)で、そのうち重馬場の13年ローズSで8人気2着。重馬場の14年愛知杯も4着だったが、追い込み決着になったレースで早め先頭に立ち粘ったのだから、着順以上に評価できる内容だった。

大舞台で輝くためには、12年にレインボーダリアが勝った日のような恵みの雨がほしいところだ。

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