2026年10月25日(日)15時40分発走の第87回菊花賞(京都芝3000m)は、当日朝に芝の馬場状態が重に悪化した。本記事では、出走18頭が稍重・重・不良の芝で残した成績を全て洗い出し、渋った馬場で浮上する人気薄の馬を探す。
菊花賞当日の京都の馬場
京都の芝は24日(土)の朝から稍重の発表が続いていたが、25日(日)の朝に重に変わった。9時30分ごろのJRAの発表は、天候が雨、芝が重、ダートが不良。前日の土曜の芝の5鞍は稍重のまま行われ、5鞍とも4コーナーを3番手以内で回った馬が勝った。日曜は土曜より一段悪い馬場から始まることになる。
土曜の芝のレースの勝ち馬・通過順・上がりは「菊花賞2026 前日の京都芝は稍重」の記事にまとめている。
渋った菊花賞は人気薄が3着に来ている
過去10年で菊花賞が良馬場以外で行われたのは、2017年(不良)と2025年(稍重)の2回だけだ。2017年は1番人気キセキが勝ち、2着に10番人気クリンチャー、3着に13番人気ポポカテペトルが入った。2025年も1番人気エネルジコが勝ち、3着に13番人気エキサイトバイオが来た。どちらも3連単は10万円を超えている。
サンプルは2回だけだが、「勝ち馬は人気どおり、2・3着に人気薄」という形は共通している。今年は単勝1倍台のロブチェンがいるため、渋った馬場で探したいのは2・3着に食い込む人気薄だ。
出走18頭の稍重・重の芝での成績
18頭のうち、稍重・重・不良の芝を走ったことがあるのは13頭。重の芝を経験しているのはロブチェン(新馬戦で1着)だけで、ほかの12頭は稍重の経験しかない。不良の芝を走った馬はいない。
| 馬番 | 馬名 | 単勝(人気) | 稍重・重の芝の成績 | 中身 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | エムズビギン | 36.4(9) | 0-1-0-0 | 2025年10月 京都の新馬(芝1800m・稍重)2着 |
| 3 | アウダーシア | 19.3(6) | 0-0-1-0 | セントライト記念(稍重)3着 |
| 4 | ショウナンガルフ | 214.0(18) | 1-0-0-1 | 函館の新馬(芝1800m・稍重)1着、ポートアイランドS(稍重)11着 |
| 5 | ジャスティンシカゴ | 12.9(4) | 2-0-0-0 | 札幌の新馬(芝1800m・稍重)1着、セントライト記念(稍重)1着 |
| 6 | バステール | 35.7(8) | 0-0-0-1 | セントライト記念(稍重)13着 |
| 7 | ラージアンサンブル | 116.5(15) | 1-0-0-1 | 中山の2歳未勝利(芝2000m・稍重)1着、セントライト記念(稍重)7着 |
| 8 | ロブチェン | 1.9(1) | 1-0-0-0 | 京都の新馬(芝2000m・重)1着 |
| 9 | ゴーイントゥスカイ | 11.2(3) | 0-0-0-1 | セントライト記念(稍重)6着 |
| 11 | アスクエジンバラ | 22.8(7) | 0-0-0-1 | セントライト記念(稍重)4着 |
| 12 | サノノグレーター | 91.7(14) | 0-0-0-1 | セントライト記念(稍重)11着 |
| 13 | キンググローリー | 75.7(13) | 0-0-1-0 | 中山の3歳未勝利(芝2200m・稍重)3着 |
| 15 | シートゥサミット | 48.4(12) | 0-1-1-0 | 京都の新馬(芝1800m・稍重)3着、阪神の1勝クラス(芝2400m・稍重)2着 |
| 17 | チャリングクロス | 127.1(16) | 1-0-0-0 | 東京の町田特別(2勝クラス・芝2400m・稍重)1着 |
稍重・重の芝を走ったことがないのは、コンジェスタス、ダノンヒストリー、マジョレルブルー、ショウナンハヤナミ、ナリタエスペランサの5頭。経験がないことは、渋った馬場が苦手だという証拠にはならない。ただ、走ってみるまで分からない馬でもある。
9月のセントライト記念は稍重で、出走馬のうち7頭が走っている。勝ったジャスティンシカゴは12番人気、3着のアウダーシアは6番人気で、1番人気のゴーイントゥスカイは6着だった。
重の京都で浮上する穴馬4頭
単勝30倍以上の馬で、稍重・重の芝で3着以内に入ったことがあるのは6頭。そのうち、重賞やそれに近いクラスでの内容も合わせて、次の4頭を取り上げる。4頭とも経験は稍重までで、重の芝は初めてになる。
シートゥサミット(7枠15番・酒井学)
稍重の芝は2戦して2着・3着と、どちらも3着以内に来ている。6月の阪神の1勝クラス(芝2400m)は稍重で2着だった。前走の神戸新聞杯は、3コーナーで先頭に立って(通過順10-8-1-1)11番人気で3着。前で運べる脚は、前に行った馬が勝ち続けた土曜の京都の芝に合う。7枠は過去10年の菊花賞で3着以内10回と、枠別で最も多い。
チャリングクロス(8枠17番・石川裕紀人)
6月の東京の町田特別(2勝クラス・芝2400m)を稍重で勝った。出走18頭で、2400m以上の稍重の芝を勝っているのはこの馬だけだ。そのレースは4つのコーナーをすべて3番手で回る先行策だった。前走の日本海S(3勝クラス)は1番人気で7着に負け、今回は単勝127.1倍の16番人気まで評価を落としている。
エムズビギン(1枠1番・岩田望来)
ただ1回の稍重は、2025年10月26日の京都の新馬(芝1800m)で2着。菊花賞と同じ京都の稍重の芝で走れている。春はきさらぎ賞2着、前走の神戸新聞杯は勝ったロブチェンから0秒1差の5着だった。母の父は欧州の長距離血統のGalileo。過去10年の菊花賞で1枠は3着以内がないが、単勝36.4倍の9番人気なら、渋った馬場で見直す余地がある。
キンググローリー(7枠13番・丹内祐次)
稍重の芝は3月の中山の3歳未勝利(芝2200m)で3着。夏からは長距離に絞り、福島の信夫山特別(芝2600m)で2着、中山の九十九里特別(芝2500m)は逃げ切り勝ちだった。どちらも4つのコーナーを2番手以内で回っている。2500m以上で連対しているのは、ダノンヒストリー、ナリタエスペランサとこの馬の3頭。前に行けて長丁場の経験がある点は、土曜の京都の芝の傾向と重なる。単勝75.7倍の13番人気だ。
このほか、ラージアンサンブルとショウナンガルフも2歳時に稍重の芝で勝っている。ただ、3歳になってからの稍重の重賞・オープン(セントライト記念7着、ポートアイランドS11着)では掲示板に届いていない。
編集部の予想の印とのつながり
編集部の予想の印は変えていない。4頭のうち、シートゥサミットは△で印を打っている。チャリングクロス、エムズビギン、キンググローリーは印の外の馬だ。印の上位では、○ジャスティンシカゴが稍重の芝で2戦2勝、◎ロブチェンも重の新馬戦を勝っている。一方、△ダノンヒストリー、☆マジョレルブルー、☆ショウナンハヤナミは渋った芝を走ったことがない。
印の理由と買い目は「菊花賞2026予想」の記事にまとめている。
まとめ
第87回菊花賞は、当日朝に重に悪化した京都の芝で行われる。出走18頭のうち稍重・重の芝を経験しているのは13頭、重で勝っているのはロブチェンだけだ。人気薄では、稍重で連対・3着があるシートゥサミット、2400mの稍重を勝ったチャリングクロス、同じ京都の稍重で2着のエムズビギン、長距離で前に行けるキンググローリーが浮上する。発走は15時40分。雨が続けば不良まで悪化する可能性もあり、馬場状態は発走前のJRAの発表で確かめてほしい。
※馬場状態・オッズは記事作成時点のもので、変わる場合があります。馬券の購入はご自身の判断で、20歳になってから

