2020年4月26日、東京競馬場でフローラステークス(GⅡ/芝2000m)が行われる。今回は過去のデータやレース傾向を振り返り、当レースの危険な人気馬を予想していく。
馬券を買う上で特に重要なのは「どの馬を買うか」ではなく「どの馬が消しか」を見極めることだ。
人気馬を「買わない」と判断できれば、余った資金を軸馬の買い足しや穴馬の追加購入に回すことができる。そして人気馬が馬券圏外になれば配当が跳ね上がる。
「人気だから押さえようかな」と毎回人気馬を買ってしまうと回収率は落ちていく。だからこそ「買わない人気馬」を見つけることがカギになってくるのだ。
果たして、人気が想定されるウインマリリン、ホウオウピースフル、スカイグルーヴ、レッドルレーヴ、フアナらの中で危険なのはどの馬なのか。しっかり考察していこう。
過去10年のデータを参考にする。
目次
フローラステークスの人気馬成績
過去10年のデータを見ると、1番人気は4勝、2着は1回、3着はなし。1倍台の信頼度は高いが、2倍台は丁半どちらか。それ以降も似たような成績で、突き抜けた人気馬しか信用できない。
単勝万馬券の馬がちょくちょく突っ込むなど、伏兵馬、穴馬が頻繁に馬券を荒らしていく。子の取捨選択が大事だ。
ではここからは注目のデータをピックアップして紹介していこう。
予想参考データ① 距離延長組の取捨選択
距離延長組(7- 7- 8-98)
勝率 5.8% │ 複勝率 18.3%
2000メートルのレース自体結構限られるので、距離延長組が多いのは仕方ないが、それでもここを無視するのはあまりにも無謀である。
注意したいのは距離延長の幅だが、激熱は1800メートルからの距離延長でここが中心。マイルからだと数字はかなり悪く、1400メートルからは言わずもがな。サンプルは少ないが、距離短縮が結構狙い目である。
マイルからの参戦で馬券圏内に来たのは、前走1着か、重賞で3人気以内で掲示板。ホウオウピースフルはクイーンカップ6着、これだとちょっと微妙だが。
予想参考データ② 末脚はアテにならない
上がり3ハロンで1位だった馬は、過去10年で17頭もいる。そのうち、7勝を挙げており、4年連続勝利中だ。しかし、残り10頭は着外に沈んでおり、注意が必要だ。
上がりのタイムが遅くても意外と2着3着の馬が多く、それだけ前の馬が残りやすく、去年は逃げたジョディーが3着だった。前目の馬は勝ちこそないが、馬券には残りやすい。
上がりのタイムがパッとしないレッドルレーヴ、良血なのは認めるが、中団でジリ脚を見せられても、勝つまであるか、そこが微妙だろう。
予想参考データ③ 冬の京都東京組は不振
前走の競馬場別の成績はかなりはっきりしており、中山か阪神を使った組でほぼすべて。わずかに京都と東京で分けており、東京にいたっては過去18頭いて、3着が3頭のみ。
3月からの中山阪神開催を使って、フローラステークスに出てくる馬が強いが、その前の開催を使って叩き初戦みたいな感じは少しきついのかもしれない。
スカイグルーヴは、1月の中山開催、京成杯2着からの参戦。このパターンはあまりないだけに、それで一本被りだとなかなかに怖いが。
2020年の危険な人気馬は?
スカイグルーヴは人気になる見込みだが、新馬戦のメンバーが弱く、いくら圧勝したとはいえ、メンツを考えれば当然ともいえる。エピファネイア産駒は先週も頑張ったが、臨戦過程が少し微妙で、ここはたたき台でもおかしくはない。フローラステークスの好走条件に合致せず、危険な人気馬の一頭になりそうだ。
また、ホウオウピースフルは1つ目の消しデータに合致している。前走はプラス12キロ、6着に敗れた。そこから2か月以上の間隔が空き、体重がどう変化するかに注目。ただ、前走が嫌な負け方をしており、レーン騎手をもってしてもなかなか勝ちまでは厳しいか。
反対にフアナは危険なデータに一つも当てはまらない。新馬戦2着だったフアナ、1着馬は若葉ステークス快勝、京都新聞杯で人気が予想される5億8000万円の馬、アドマイヤビルゴ。上がりの脚ではフアナが上。母イサベルは距離的に2000メートルは守備範囲。ちなみに母もフローラステークスに出てたが、この時は7着。雪辱を果たせるかどうか。人気馬の中で最も不安要素が少ないのが、フアナと言えそうだ。