マイラーズC2020の競馬予想分析!3つのデータから導く危険な人気馬

2020年4月26日、京都競馬場でマイラーズカップ(GⅡ/芝1600m)が行われる。今回は過去のデータやレース傾向を振り返り、当レースの危険な人気馬を予想していく。

馬券を買う上で特に重要なのは「どの馬を買うか」ではなく「どの馬が消しか」を見極めることだ。

人気馬を「買わない」と判断できれば、余った資金を軸馬の買い足しや穴馬の追加購入に回すことができる。そして人気馬が馬券圏外になれば配当が跳ね上がる。

「人気だから押さえようかな」と毎回人気馬を買ってしまうと回収率は落ちていく。だからこそ「買わない人気馬」を見つけることがカギになってくるのだ。

果たして、人気が想定されるインディチャンプ、ヴァンドギャルド、ヴァルディゼール、フィアーノロマーノ、レッドヴェイロンらの中で危険なのはどの馬なのか。しっかり考察していこう。

京都開催になった2012年以降のデータを参考にする。


目次

マイラーズカップの人気馬成績

過去8年のデータでは、1番人気は1勝、2着は2回、3着も2回。ここ3年の信頼度はそれなりにあるが、その前はあまり良くない。

人気薄が飛び込んでくることが少ないが、1番人気も来ていないため、配当はそれなりについており、取捨選択が重要だ。

ではここからは注目のデータをピックアップして紹介していこう。

予想参考データ① 関東馬の取捨選択

東京京都福島の開催から騎手の移動ですら難儀するようになり、本来なら手放すはずもない実績馬を、GⅠを優先するために泣く泣く譲るケースがみられる。それだけコロナに慎重というわけだ。

関東馬の成績は散々で、阪神開催を含めると、過去10年で27頭の参戦、1勝3着1回しかない。イスラボニータとヤングマンパワーだが、前走はいずれも2人気、ヤングマンパワーが東京新聞杯でコンマ4秒負け、イスラボニータが阪神カップで差のない2着だった。ここがラインだろう。

関東馬+地方大井の馬が参戦してるが、いずれもこのラインからは外れる。4頭をここで一気に消し、実質8頭立てで考えた方がよさそうだ。

予想参考データ② 斤量の壁

別定戦のマイラーズカップ、GⅠを勝ってるような馬には斤量が重くのしかかり、58キロで参戦することになるが、実は京都開催になってから58キロの馬は1頭も来ていない。

57キロに関してはここ数年は毎年1頭必ず絡んでいるのだが、今年は該当馬ゼロ。それだけ実績や勢いという点では1頭に集まりやすくなる。

その1頭がインディチャンプだが、斤量58キロは安田記念で克服しており、58キロそのものは大丈夫だろうが、このレースは別定戦、それがどうか。

予想参考データ③ 開幕週、前目に注意

去年は逃げたグァンチャーレ、番手のダノンプレミアム、パクスアメリカーナで独占するなど、開幕週だからか、前が結構残る。時計自体速くても前が残るのでは後ろはやりようがない。

しかも、ここ5年は3番手につけた馬が必ず馬券圏内に1頭は入っているので、このところの取捨選択は非常に重要となる。

どうしても前でやりたい馬が絞られるだけに、インディチャンプが内枠から前目を狙いにいくかもしれないが、果たしてどうか。

2020年の危険な人気馬は?

レッドヴェイロンは人気になる見込みだが、前走は重賞の壁に跳ね返された。東京競馬場への遠征が多く、おそらくコースが合うのだろう。となると、京都マイルコースが今回で初めて、京都自体未勝利の中でどこまでやれるか。マイラーズカップの好走条件に合致せず、危険な人気馬の一頭になりそうだ。

また、ヴァンドギャルドは3つ目の消しデータに合致している。先ほどのレッドヴェイロンほどではないが、この馬も古馬重賞の壁にやられた。条件戦はあっさり通過したものの、重賞では微妙。岩田望来騎手への乗り替わりはそれほどマイナスではないが、インディチャンプが多少ダメでも上回れるかは疑問。

反対にヴァルディゼールは危険なデータに一つも当てはまらない。前走は久しぶりの勝利、シンザン記念を勝つなど、このコースとは相性がいい。これが7戦目、フレッシュであるとともに、北村友一騎手との相性もいいので、インディチャンプに勝つならこの馬か。人気馬の中で最も不安要素が少ないのが、ヴァルディゼールと言えそうだ。

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