2019年6月1日、阪神競馬場で鳴尾記念(GⅢ/芝2000m)が行われる。今回は過去のデータやレース傾向を振り返り、当レースの勝ち馬候補を予想していく。
レースを楽しむ上でも馬券を買う上でも、勝ち馬の予想は欠かせない要素だ。明らかな傾向や注目のデータから、主役候補を導き出していこう。
人気が想定されるギベオン、ステイフーリッシュ、タニノフランケル、ノーブルマーズ、メールドグラースなどは過去の好走馬のデータと合致しているのだろうか?
なお、特に明記していない場合は過去7年(現在と同じ時期に開催されるようになった2012年以降)のデータを対象とする。
目次
鳴尾記念の勝ち馬傾向
過去10年のデータを見ると、勝ち馬7頭中6頭が4番人気以内で、1番人気は1勝2着3回、2番人気は2勝2着1回と、上位人気が強い。
ではここからは注目のデータをピックアップして紹介していこう。
予想参考データ① コーナー4回の芝2000mでV実績が必要
まず距離実績に目を向けると、勝ち馬7頭中6頭がコーナー4回の芝2000mで勝っていた。例外の1頭は芝1600mの重賞を勝っており、芝2000m以上が未経験だった。
さらに重賞実績を見ると、勝ち馬7頭中4頭が芝重賞の勝ち馬。ただ、オープン勝ちすらなかった馬も優勝しており、それほど重要ではない。
予想参考データ② GⅠ、GⅡで負けていた馬に注目
前走のクラス別成績は以下の通り。
1600万下(0-0-0-2)
勝率 0.0% │ 連対率0.0% │ 複勝率0.0%
オープン特別(2-1-2-20)
勝率 8.0% │ 連対率12.0% │ 複勝率20.0%
GⅢ(0-3-3-23)
勝率 0.0% │ 連対率10.3% │ 複勝率20.7%
GⅡ(3-1-2-13)
勝率 15.8% │ 連対率21.1% │ 複勝率31.6%
GⅠ(2-1-0-5)
勝率 25.0% │ 連対率37.5% │ 複勝率37.5%
なお、勝ち馬全7頭が掲示板外から巻き返しており、前走着順は問われない。
予想参考データ③ 5歳が主力
年齢別成績は以下の通り。
4歳(1-2-3-3)
勝率 11.1% │ 連対率33.3% │ 複勝率66.7%
5歳(4-2-1-8)
勝率 26.7% │ 連対率40.0% │ 複勝率46.7%
6歳(2-1-2-24)
勝率 6.9% │ 連対率10.3% │ 複勝率17.2%
7歳(0-2-1-15)
勝率 0.0% │ 連対率11.1% │ 複勝率16.7%
8歳以上(0-0-0-13)
勝率 0.0% │ 連対率0.0% │ 複勝率0.0%
予想参考データ④ 関東馬は不振
美浦(0-0-1-9)
勝率 0.0% │ 連対率0.0% │ 複勝率10.0%
栗東(7-7-6-54)
勝率 9.5% │ 連対率18.9% │ 複勝率27.0%
2019年の主役候補は?
中心となるのはステイフーリッシュ。コーナー4回の芝2000mで勝っており、昨秋に同舞台のチャレンジCで3着と好走している。前走の大阪杯は13着だったが、京都新聞杯勝ちに加えて、重賞で2着2回、3着2回と、実績はメンバー上位だ。
タニノフランケルは阪神芝2000mで2勝し、今年は重賞で3戦して2着と3着が1回ずつ。前走の金鯱賞は相手が強く10着だったが、GⅢなら見直せる。。
ギベオンは昨秋に中日新聞杯を制覇。より実績のある芝2000nへの距離延長で前進が見込める。
前走の新潟大賞典を制したメールドグラースもチャンスは十分。
オープン特別のアンドロメダSを含め、芝2000mで3勝しているブラックバゴは一発の魅力を秘める。