2019年5月26日、東京競馬場で東京優駿・日本ダービー(GⅠ/芝2400m)が行われる。いよいよ注目の枠順発表が間近に迫った。
サートゥルナーリア、ヴェロックス、そしてダノンキングリーらはどの枠順に入るのだろうか? 枠順確定後に笑う陣営とは?
今回は枠順確定に先んじて、日本ダービーの枠順傾向を見ていく。予想する上で欠かすことのできない要素なだけに、しっかりおさえておきたいところだ。
目次
過去10年の枠順傾向は?
1枠 ( 4- 2- 1-13/20 )
勝率 20.00% │ 単勝回収値 240
複勝率 35.00% │ 複勝回収値 117
2枠 ( 1- 1- 2-16/20 )
勝率 5.00% │ 単勝回収値 20
複勝率 20.00% │ 複勝回収値 125
3枠 ( 1- 0- 0-19/20 )
勝率 5.00% │ 単勝回収値 15
複勝率 5.00% │ 複勝回収値 7
4枠 ( 0- 2- 3-14/19 )
勝率 0.00% │ 単勝回収値 0
複勝率 26.30% │ 複勝回収値 254
5枠 ( 1- 1- 1-17/20 )
勝率 5.00% │ 単勝回収値 42
複勝率 15.00% │ 複勝回収値 58
6枠 ( 1- 3- 1-15/20 )
勝率 5.00% │ 単勝回収値 26
複勝率 25.00% │ 複勝回収値 80
7枠 ( 1- 1- 1-27/30 )
勝率 3.30% │ 単勝回収値 6
複勝率 10.00% │ 複勝回収値 23
8枠 ( 1- 0- 1-27/29 )
勝率 3.40% │ 単勝回収値 43
複勝率 6.90% │ 複勝回収値 19
はっきり見て取れるのが「内枠有利、外枠不利」という構図だ。
過去10年で最多の4勝を上げているのが1枠。3着内も含めて他の枠順を圧倒する好走率を誇り、回収率も優秀だ。
しかもエイシンフラッシュの7番人気1着、ウインバリアシオンの10番人気2着、そしてサトノラーゼンの5番人気2着など、人気薄からの好走も目立つ。
もはや1枠に入っただけでオッズが上がるくらい目立つ傾向になっているのだ。
一方、正反対なのが外枠だ。特に7、8枠に入った馬の好走率はさんざん。
7、8枠から好走した馬を見てみると……
ドゥラメンテ
イスラボニータ ※1番人気2着
トーセンホマレボシ
アドミラブル ※1番人気3着
ワグネリアン
5頭のうち、イスラボニータとアドミラブルは人気を裏切っている。人気薄から馬券圏内に入ったトーセンホマレボシとワグネリアンにしても、血統的なポテンシャルは相当高かった(トーセンホマレボシは半兄トーセンジョーダン、ワグネリアンはブロードアピールの一族)。
要するに、
・上位人気に支持されるほどの実力馬
・血統的なポテンシャルが相当高い馬
この2パターンしか基本的に好走の可能性は限りなく低い。そしてこのパターンに該当しているとしても、好走率がさんざんなのは前述したとおりだ。
7、8枠より内でも油断はできず
そして7、8枠を逃れたとしても、外寄りの枠に入ってしまった馬は割引になる可能性が高い。
なぜなら外枠に入った馬の好走パターンはほぼ決まっているからだ。
過去10年で5枠より外に入った馬を4角の位置取り順に見てみると……
4角5番手以内 ( 3- 3- 2-26/34 )
勝率 8.80% │ 単勝回収値 77
複勝率 23.50% │ 複勝回収値 85
4角6番手以下 ( 1- 2- 2-59/64 )
勝率 1.60% │ 単勝回収値 2
複勝率 7.80% │ 複勝回収値 17
ご覧の通り、明らかに先行馬が好成績を残していることが分かる。外枠の差し馬は距離ロスのリスクが高く、どうしても好走の確率は下がってしまうのだ。
ちなみに4角6番手以下ながら好走した5頭を見てみると……
アドミラブル ※1番人気3着
ドゥラメンテ
サトノクラウン
エピファネイア
フェノーメノ
そうそうたるメンバーだ。アドミラブルはダービー後に引退してしまったが、他の4頭はいずれもGI馬だ。しかも4頭とも2勝以上している。アドミラブルにしてもキャリア4戦ながらダービーで1番人気に支持されたポテンシャルの持ち主。無事だったらGI戦線で活躍したことは間違いないだろう。
要するに5枠より外で好走の可能性があるのは……
・4角5番手以内につけられる先行馬
・GIを2勝以上できるポテンシャルのある馬
ということになる。
言い方を変えれば、外枠に入ってしまった差し馬は相当のポテンシャルがない限り、好走の可能性は極めて低いのだ。
枠順確定後に笑うのは?
果たしてどのような枠順になるのだろうか? 枠順次第で大きく展開や結果が変わってくるだけに、目が離せない。
特に3強と言われるサートゥルナーリア、ヴェロックス、そしてダノンキングリーがどの枠に入るのか、注目だ。