2019年5月12日、東京競馬場でヴィクトリアマイル(GⅠ/芝1600m)が行われる。今回は過去のデータやレース傾向から、激走の可能性がある穴馬を予想していく。
馬券を買って回収率100%超を目指す上でカギになるのが、正確に穴馬をピックアップできるかどうかだ。
人気馬ばかり買っていても馬券では勝てない。穴馬選定の精度を高めることが、馬券で勝つことに直結してくるのだ。
今回、人気が想定されるのはラッキーライラック、アエロリット、レッドオルガ、ミッキーチャーム、プリモシーンらだが、上位に割って入るのはどの人気薄馬になるのか?
なお、特に明記していない場合は過去10年のデータを対象とした。
目次
ヴィクトリアMの配当傾向
過去10年を見ると、三連単の最高額配当は2015年の20705,810円で、その他に2017年(918,700円)・2014年(407,940円)・2013年(193,570円)などの10万越えの配当が多く出ている。2011年は3,620円と人気サイドの決着となったが近年は波乱の傾向が強い。
単勝オッズは2014年(2,830円)で2014年以降は全て5番人気以下の馬が勝利しているのが特徴だ。今年も上位人気が総崩れしてもおかしくはなく、穴馬の選定はしっかり行いたい。
馬連は最高配当が2017年(42,710円)で2015年(36,880円)にも万馬券が出ている。こちらも穴馬の激走に期待が持てる。
ではここからは注目のデータをピックアップして紹介していこう。
予想参考データ① 好走血統に注目
父系はディープインパクトを中心にサンデーサイレンス系が活躍しているレースである。非サンデー系ではクロフネ産駒や一昨年のデンコウアンジュ(メイショウサムソン)といったノーザンダンサー系種牡馬産駒も時折好走をみせている。
サンデー系の好走馬の母系に注目すると、ノーザンダンサー系の血を持つことが重要だろう。
2018年 ジュールポレール(8人気/母父エリシオ)/ レッドアヴァンセ(7人気/母父ダンシングブレーヴ)
2016年 ストレイトガール(7人気/母母父デインヒル)/ショウナンパンドラ(2人気/母父フレンチデピュティ)
2015年 ストレイトガール(5人気)/ミナレット(18人気/母母父Nijinsky)
2014年 ストレイトガール(6人気)
2012年 ドナウブルー(7人気/母父Bertolini)
2011年 ブエナビスタ(1人気/母父Caerleon)
2010年 ブエナビスタ(1人気)
また、非サンデー系でもデンコウアンジュ、アパパネが母系に同様の血を持っている傾向が強い。比較的人気薄の激走馬でこの傾向が見られており、今年も重視したい。
予想参考データ② 関西馬に注目
2015年こそ2・3着が関東馬の人気薄が入り大波乱となったが、基本的には関西馬が圧倒的に優勢なレースである。今年も穴馬は関西馬を中心にピックアップしたい。
2018年 ジュールポレール(8人気)/ レッドアヴァンセ(7人気)
2017年 アドマイヤリード(6人気)/ デンコウアンジュ(11人気)/ ジュールポレール(7人気)
2016年 ストレイトガール(7人気)
2015年 ケイアイエレガント(12人気)/ ミナレット(18人気)
2014年 ヴィルシーナ(11人気)/ ストレイトガール(6人気)
2012年 ドナウブルー(7人気)
2010年 ヒカルアマランサス(8人気)
2009年 ブラボーデイジー(11人気)/ ショウナンラノビア(7人気)
予想参考データ③ 4・5歳馬に注目
近年は4、5歳馬を中心とした活躍が目立っており今年もこれらの世代を中心に選定するのが賢明だろう。
2018年 ジュールポレール(8人気/5歳)/ レッドアヴァンセ(7人気/5歳)
2017年 アドマイヤリード(6人気/4歳)/ デンコウアンジュ(11人気/4歳)/ ジュールポレール(7人気/4歳)
2014年 ヴィルシーナ(11人気/5歳)/ ストレイトガール(6人気/5歳)
2013年 ホエールキャプチャ(12人気/5歳)
2012年 ドナウブルー(7人気/4歳)
2010年 ヒカルアマランサス(8人気)
2019年の穴馬候補は?
以上のデータから面白そうなのはカンタービレ、ノームコア、アマルフィコーストだ。
カンタービレは相性のよいサンデー系×ノーザンダンサー系の関西馬/4歳馬である、昨秋もGⅠ戦線で善戦しており、今年も期待したい。。
ノームコアも関西馬/4歳馬、非サンデー系だがノーダンダンサー系の父母系の組み合わせも好走血統に入り、こちらも期待したい。
アマルフィコーストは父ダイワメジャー産駒の活躍が同レースで少ないのが気がかりも他の点では穴馬の条件を全て満たす。こちらの走りも注目したい。